このままでは過疎化も進むだろうし、どうなるの?青森県。「高卒者の求人倍率が日本一低い」という最近のニュースも気になるところです・・・
青森県六ヶ所村の核廃棄物再処理工場。2007年から運転開始というラストの文字が重くのしかかる。農地を買い上げてもらい、金をもらった農民たち。農地をなくすのだから、働き口を見つけなければならないのですが、結局はこの工場でしか働くことができないという現実。20年前には反対グループの人数も半数を超えていたはずなのに、子供の就職などのことも考えた人が多くて徐々に反対派が減り、ずるずると時が過ぎゆくなかで建設されてしまった。
孤軍奮闘して反対する人たちはまだまだいる。その一人チューリップ畑で頑張る菊川さんが映画のオープニングとラストで語っているのが印象的でした。しかし、この映画は反対・賛成の両側からの視点を保ち、観客に問うている構成なのです。放射能漏れ事故のことまで考えると、被害は六ヶ所村に限らず、下手すると日本全体にも影響を及ぼすだろうと予測しなければならないし、豊かな自然を破壊することにもなりかねない。一方、電気は空気や水と同じく我々の生活に密着したものであることも事実。運転が開始されるまでは結論を出すことも出来ないのかもしれない。
『ヒバクシャ』の鎌仲ひとみ監督による第2弾のドキュメンタリー。前作の、恐怖感をも呼び起こす事実をつきつけるといった衝撃的なドキュメンタリーとはスタイルを変え、賛否両サイドの貴重なインタビューを幾分優しいタッチで捉えている映画でした。エンドクレジットの最後に文化庁支援の文字が浮かび上がる。再処理工場反対という立場を強く訴える映画ではないことがここでもわかりますが、しかし、いよいよ来年。全国民が注目しなければならない現実なんですね。
★★★★・
青森県六ヶ所村の核廃棄物再処理工場。2007年から運転開始というラストの文字が重くのしかかる。農地を買い上げてもらい、金をもらった農民たち。農地をなくすのだから、働き口を見つけなければならないのですが、結局はこの工場でしか働くことができないという現実。20年前には反対グループの人数も半数を超えていたはずなのに、子供の就職などのことも考えた人が多くて徐々に反対派が減り、ずるずると時が過ぎゆくなかで建設されてしまった。
孤軍奮闘して反対する人たちはまだまだいる。その一人チューリップ畑で頑張る菊川さんが映画のオープニングとラストで語っているのが印象的でした。しかし、この映画は反対・賛成の両側からの視点を保ち、観客に問うている構成なのです。放射能漏れ事故のことまで考えると、被害は六ヶ所村に限らず、下手すると日本全体にも影響を及ぼすだろうと予測しなければならないし、豊かな自然を破壊することにもなりかねない。一方、電気は空気や水と同じく我々の生活に密着したものであることも事実。運転が開始されるまでは結論を出すことも出来ないのかもしれない。
『ヒバクシャ』の鎌仲ひとみ監督による第2弾のドキュメンタリー。前作の、恐怖感をも呼び起こす事実をつきつけるといった衝撃的なドキュメンタリーとはスタイルを変え、賛否両サイドの貴重なインタビューを幾分優しいタッチで捉えている映画でした。エンドクレジットの最後に文化庁支援の文字が浮かび上がる。再処理工場反対という立場を強く訴える映画ではないことがここでもわかりますが、しかし、いよいよ来年。全国民が注目しなければならない現実なんですね。
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俺が受けた印象も「ヒバクシャ」が凄かっただけに、ちょっとだけ残念な感じ。賛成派・反対派を平等に捉えていることもあるし、来年から運転開始というどうにもならない時期にさしかかっていることも要因かもしれませんね。自主規制とかじゃないと思うんです。
どうせなら、思いっきり反対派をメインにしたドキュメンタリーにしたほうが気持ちよかったかな。
第2弾を作るってのは本当に難しいんだと思います。
「ヒバクシャ」と比べて、マスコミが全く反応しないそうで。
圧力というより、「地味」だと思われているような気がします。
工場建設に反対している自民党政治家もいるし、一方でロハス代表格のようなアーティストの坂本龍一さんもネットで再処理工場建設を訴えており、そこまで自主規制が入るような映画ではない気がするんですよね。
「こういう映画を観にいくのは、格好いいんだよ」くらいの雰囲気ができるといいんですけどねぇ。。。
どうもお久しぶりです。
反対派がねぇ・・・どうしてああも崩されていったのか。
工場が動くのは来年なんですよね。
俺もこういうトーク付きの上映会に参加したかったのですが、年間フリーパスを持っているとどうしても貧乏性が出てしまいます。
そうですかぁ・・・同窓会。
2年前の上映会はチケット売り切れで断念したんです・・・
反対が数名、というのにショックを受けました。未来の選択を委ねられた人なのですよね。これからでも間に合うんだろうか、いや、間に合わせなくちゃいけません。
『ヒバクシャ』がグローバルな視点からヒロシマ・ナガサキだけじゃない「被曝」を取り上げたことに衝撃を受けました。監督のお話も充実してました。2年ぶりにお会いした監督とみんなは同窓会のようでしたよ。
同じ回を観たのかもしれませんね。
俺としては『ヒバクシャ』のほうが凄い映画だと感じたのですが、合わせて観るのがいいのかもしれません。たしか『ヒバクシャ』でも六ヶ所村がチラッと出てましたから。
石川県も珠洲原発の計画が中止となりましたが、あそこは今世紀に入っても賛成派・反対派で二分してましたよね。火力発電所もそうですが、本当の被害を被るのはもっと風下の地域。もっと範囲を広げて議論されるべき問題なんですよね~
戦争を止められなかった国民。まだ問うているような人々なら問題意識はしっかり持ってるはずです。あの戦争が正しかったとする新しい自民党総裁なんかの影響で、なんでもかんでも肯定してしまう風潮にならないことを祈るばかりです・・・
高い煙突から、出る煙って放射能物質らしいですね。
ヤマセに乗って、住宅街に、そして海に放射能物質が拡散される。また、泊漁港の沖合い3キロには再処理の過程で出る放射線物質が排出されるらしい。
千島海流に乗って、岩手、宮城、福島と何十年もの年月を掛けて南下していくのでしょうか。
水俣の水銀汚染以上の広範囲での汚染が数十年先にわかったとしても、因果関係がわからなくなっているのかもしれませんね。
映画を観て思ったのは、太平洋戦争を止められなかった国民の気持ちが理解できたことかも。
いま世論が再処理施設の運転阻止を全員が反対すれば止められるのに、無関心を装って中立の立場。イギリスも止めるしフランスも止めるだろう。
今、あの戦争は止められなかったのだろうという問いをしているのと同様、数十年後の日本で、何故あの時再処理施設の運転を止められなかったのだろうかということが未来の日本人から問いかけられないのだろうかということを考えてしまいました。
三陸海岸~房総半島まで遊泳禁止に成らないことを祈りたいです。