ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男

2006-09-19 22:59:04 | 映画2006
 はじめてミュージックテープなるモノを買ったのがローリング・ストーンズの「イッツ・オンリー・ロックンロール」でしたが、そのときすでに彼はいなかった・・・

 どちらかというとビートルズ派であったため、ブライアン・ジョーンズの名前も知りませんでした。ストーンズといえば70年代以降しか知らず、『小さな恋のメロディ』でトレーシー・ハイドがミック・ジャガーが好きだったということや、自宅プール謎の死を遂げた男がいるという噂話しか聞いたことがありませんでした。60年代、70年代に若死にしたミュージシャンなんて、みんな麻薬が原因だろうという間違った知識しか持ち合わせていないので、この映画の内容には大変興味深いものがありました。

 60年代のロックシーンを象徴するようなギタリストだったこと、ジミ・ヘンドリックスと仲がよかったこと、恋人アニタをキース・リチャーズに取られてしまったことなど、Wikiで調べる限り、かなり忠実に描かれていたようです。「クマのプーさん」の著者A・A・ミランが住んでいた家を改築して、バンドメンバーとは離れてしまったブライアン。ミュージシャンにありがちな女好きやヤク中という人物像。わがままな性格も事務所やマネージャーを困らせ、建築業者たちも呆れ返ってしまう様子がリアルに伝わってきました。

 また、60年代のサイケデリックな映像を模したかのように、エロチック映像をコラージュにしたり、ドキュメンタリー風の回想シーンを多用したりして、当時の映画の雰囲気をも再現したのでしょうか、かなり凝った作りでした(いい、悪いは別にして)。あちこち飛んでしまう回想シーンなどもブライアンのラリった頭の中を表現したかのようで、音楽のことよりも女のことしか頭にないことがよくわかりました。

 あまりにもストーンズに関するウンチクが無かったため、結末は面白かったのですが、ストーンズの音楽をもっと使ってほしかったです。音楽使用料は高額なんでしょうけど、最初から売れない映画だという逃げ腰の姿勢で作ってしまったように感じてしまいました・・・知ってる俳優もいなかったし・・・

★★★・・

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ガーダ -パレスチナの詩- | トップ | ワイルド・スピードX3 TOKYO ... »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一番乗り! (後藤久代)
2006-09-19 23:54:11
最近多いですよね音楽映画。

ラストデイズに始まり、悪魔とダニエル・ジョンストンも控えていますし。





音楽のことよりも女のことしか頭にないのかぁ…何だかとっても観るのが怖くなりました(汗)
返信する
おひさしぶりです (nikidasu)
2006-09-20 00:26:45
キャスティングや音楽の使い方など当時の雰囲気は

うまく伝わっていたとは思うのですが、いかんせん

何を描きたかったかがイマイチ伝わってきませんでした。

あー、もったいない。
返信する
ファッション・・・ (charlotte)
2006-09-20 00:38:04
当時、本当にブライアンは国旗のヒラヒラブラウスを着ていたのでしょうか?!すごすぎ~でしたわ。

私の興味を引いたのはやはりファッションです。



音楽映画だと思いきやそうでもなくて。

もっと聴きたかったですよね♪

返信する
悪魔 (kossy)
2006-09-20 07:26:45
>後藤久代さま

音楽映画が静かなブームなんでしょうか・・・しかもそれほど評判がよくないってのが気にかかります。

音楽そのものよりも、ミュージシャンが死んでいく寂しさを味わう映画なのかなぁ・・・取り上げられるミュージシャンはヤク中が原因で死ぬ人ばかりだし(笑)



>nikidasu様

その節はご心配おかけしまして申し訳ありません。

音楽がらみの映画なので、nikidasu様は絶対に観ているだろうと思っていたら、初日にご覧になっていたのですね!

内容は「これが真相だ!」みたいなことを描きたかっただけなのか、製作意図がこんな単純なことだったら、とても残念なことです。



>charlotte様

星条旗柄のものもありましたよね。アメリカへ渡ることの出来なかった寂しさなのか、悔しさを紛らわすためにますます精神不安定になったんでしょうね。

知らないストーンズの一面を見たような気分にもさせられましたが、ミックやキースは完全に脇役でしたね・・・
返信する
現役 (kazupon)
2006-09-20 19:10:15
kossyさん、ストーンズはそれなりに

好きで、ライブにも足を運んだりしてるんですが、

現役で未だに活躍してるバンドですし、

現役ストーンズのメンバーに

多分作る前に許可とったと思うんですけど、

だからなのか、ミックとキースはとても

真面目な人みたいに描かれているのがなんだか

なぁと思いました(笑)イロイロあったはずなん

ですよね。

映画としてはイマイチだと思うんですが、

60年代殻70年のロック史番外編みたいな

カタチで楽しめました!
返信する
わたしも (カオリ)
2006-09-20 22:51:00
ローリングストーンズ派ほとんど知らないんですが・・・

トップアーティストの中の生半可じゃない人間味を見た気がします。
返信する
ストーンズ (kossy)
2006-09-21 01:04:33
>kazupon様

そうですよね。

不良ロックの代名詞みたいなバンドでしたから、あれはよく描かれすぎ(笑)

まぁ、ブライアン・ジョーンズのわがままぶりを強調するためには、他のメンバーが優等生だったようにしたほうがわかりやすいですもんね。

映像はよかったんですけど、ストーリーのメリハリが・・・



>カオリ様

神様と悪魔の対比に思わず納得してしまいました。

ビートルズのメンバーだって色々あったわけで、ただ不良になる暇がないほど忙しかったんでしょうね~
返信する

コメントを投稿

映画2006」カテゴリの最新記事