「あおいが死んだ」・・・などと予告編からネタバレしているこの映画。蒼井優が死んじゃうの?それとも宮崎あおいが・・・まさか、あおい輝彦が・・・・
予備知識は市原隼人、上野樹里主演、熊澤尚人監督、そして「あおいが死んだ」という台詞だけだった。8章立てのストーリー。その第1章で悲惨な結末で始まるのでネタバレは避けて通れないところ。次章から過去の大学時代へと移り、人間関係が明かされていく展開となっています。その過去の映像がスクリーンに映し出されると、まさに岩井俊二ワールド全開となっていて、監督の名前を忘れてしまいそうになりました。
予告編のキスシーンからは想像もつかないような純情さ、不器用な恋愛。デジタルな世界とは無縁であるかのように8mmでの映画にこだわり、夢を抱き続ける上野樹里と、恋愛には鈍感な市原隼人。どちらかというと、今風の大学生ではない印象もあり、素直な言葉で表現できない様子には、つい「バカだな、女心に気づけよ」などと渇を入れたくなってしまうほどでした。特に市原くんは「あの子もいいな、この子もいいな」と移り気な性格のために、放っておくと本命の女の子を取り逃がしてしまうタイプ。大きな夢も持っていないし、企業に就職することに対しても疑問を感じてる様子でした。しかし、なぜか彼の恋愛に対する気持ちが自分の昔の性格にオーバーラップしてしまい、応援したくなってくるのです。
水たまりに映った虹や紙幣の指輪などの小技を効かせ、上野樹里が職場を辞める穴埋めに市原隼人が入るという伏線が面白かったし、佐々木蔵之介と尾上寛之のカメラオタクぶりや相田翔子の存在もコミカルな演出が見事な隠し味となっていました。そして、屋上でのやりとりは二人の表情が秀逸。「バカ!そこだ。気づけ!この野郎!」と市原に対して叫びたくなる気持ちは、『男はつらいよ』において寅さんが告白されてるのに気付かない様子と一緒だからなのでしょうか、とにかくバカです・・・蒼井優もそう言ってましたから間違いないです。
この秋、切ない系の映画が数多く公開されますが、今のところ切ない系では1番かもしれません。岩井俊二が好きな人におすすめ。嫌いな人には無理です・・・
★★★★★
蒼井優が出演すると必ず5点にしてないかい?
予備知識は市原隼人、上野樹里主演、熊澤尚人監督、そして「あおいが死んだ」という台詞だけだった。8章立てのストーリー。その第1章で悲惨な結末で始まるのでネタバレは避けて通れないところ。次章から過去の大学時代へと移り、人間関係が明かされていく展開となっています。その過去の映像がスクリーンに映し出されると、まさに岩井俊二ワールド全開となっていて、監督の名前を忘れてしまいそうになりました。
予告編のキスシーンからは想像もつかないような純情さ、不器用な恋愛。デジタルな世界とは無縁であるかのように8mmでの映画にこだわり、夢を抱き続ける上野樹里と、恋愛には鈍感な市原隼人。どちらかというと、今風の大学生ではない印象もあり、素直な言葉で表現できない様子には、つい「バカだな、女心に気づけよ」などと渇を入れたくなってしまうほどでした。特に市原くんは「あの子もいいな、この子もいいな」と移り気な性格のために、放っておくと本命の女の子を取り逃がしてしまうタイプ。大きな夢も持っていないし、企業に就職することに対しても疑問を感じてる様子でした。しかし、なぜか彼の恋愛に対する気持ちが自分の昔の性格にオーバーラップしてしまい、応援したくなってくるのです。
水たまりに映った虹や紙幣の指輪などの小技を効かせ、上野樹里が職場を辞める穴埋めに市原隼人が入るという伏線が面白かったし、佐々木蔵之介と尾上寛之のカメラオタクぶりや相田翔子の存在もコミカルな演出が見事な隠し味となっていました。そして、屋上でのやりとりは二人の表情が秀逸。「バカ!そこだ。気づけ!この野郎!」と市原に対して叫びたくなる気持ちは、『男はつらいよ』において寅さんが告白されてるのに気付かない様子と一緒だからなのでしょうか、とにかくバカです・・・蒼井優もそう言ってましたから間違いないです。
この秋、切ない系の映画が数多く公開されますが、今のところ切ない系では1番かもしれません。岩井俊二が好きな人におすすめ。嫌いな人には無理です・・・
★★★★★
蒼井優が出演すると必ず5点にしてないかい?
え~とこの映画今週の当メインに考えております。
ただ君を愛してるが珍しく当地方で舞台挨拶あるのには驚きましたが、丁度その時間サッカーの試合と重なって観れません。
岩井監督は私の好きな監督の1人なので映像の良さには定評あるので・・・
今週と来週で6本も予定があるのでちと大変なんですよね。
なんとも切なく哀しい話でしたね。
岩井俊二がお好きであれば問題なしです!
彼のかつての撮影監督がお亡くなりになって、今後はどうなることかと思ってましたが、独特の雰囲気は健在でした。熊澤監督ともタッグを組めば、今後ともいい映画が生まれそうです。
「ただ、君を・」ももちろん観る予定ですが、この映画と比較してしまいそうですね~
>更紗様
気づいてやれなかった・・・そんな切なさが最後にじわりと。といいつつ、最初から泣いてしまったkossyです。
もう一回観てもいい!
僕も予告を観たときには「死んだ」がネタバレではないのかと思いましたが、死んだところから話が始まるのでネタバレとは言えないんでしょうね。
一緒に観た男性Aくんは、全くつまらないと言ってました。どうもストーリーがわかってしまったらしいのですが、第2章に引き込まれるかどうかが勝負のような気がします。俺も最初はネタバレが心配だったんですけど、問題なかったです(汗)
あと、主演二人の熱演を蒼井優が全部持ってちゃったような映画でした(笑)
しかし・・・男ってあんなにバカかな?
観てきました。
なかなか良い映画でしたね。
秋の恋愛映画3部作の1作目と釘打っているだけにこの後2作目ではまた違った見方をするんだろうと思います。
近くにいるほど気付かない事って多いですからね。
あの気持ちはわからなくはないですね。
上野樹里ね・・・ドンくさい役ははまり役ですよね。
来週のメイン映画も上野樹里出演なのでまだドンくさい役を観る事になると思います。
「男性の気持ちに鈍感な女性」と「女性の気持ちに鈍感な男性」ではどちらの方が映画や漫画の題材になっているのでしょうか。
久しぶりにこんな鈍感な男の子を見ました。
どちらが胸がきゅんとするかと考えたのですが、男の子の切ない顔を見ているほうが好きかなぁ(笑)
最初、岩井俊二プロデュースだということを知らなくて、章立ては「花とアリス」をリスペクトしたものだと思ってました。
蒼井優って存在感がありますからね~普通にしていても全部持っていっちゃうんだから、盲目という設定も要らなかったかもしれません・・・
>PGM21様
秋の恋愛三部作だったのですかぁ・・・知らなかった(汗)
近くにいるのに、愛に気づかない。
昔を思い出して切なくなるような。
ただ、自分に置き換えるんじゃなくて、つい応援したくなっちゃうような映画でした。
どんくさい演技ははまり役なのかもしれませんね(笑)
>ミチ様
男のほうが純情!このほうが映画の題材としては多いのかもしれません。「男はつらいよ」だけでも48作あるんですから(笑)
胸キュンなシーンもあったのかもしれませんけど、なぜだか彼らの外側から見てしまったような・・・ちょうど佐々木蔵之介の立場あたりから・・・
結構前から気になっていて、種ともこのCDも事前に買って聴き込んでから観た形です。
章立ては良くも悪くもですね。
区切らないと現在、過去の区切りが分かり難いとか感想に書いちゃってかもしれないし。
そして思ったのが、男は女性からのアプローチに気付き難いって事ですね。
やんわりだけど、おそらく女性からしたらかなり頑張って言っているはず。でもそれじゃ気付かない。
ありそうだなぁ、あったかもなぁなんて思って観てました。
最後の手紙も狙って書いた訳じゃなくメモ書きのように本心が書いてあるから良かったですね。
自分的にはDVDが出たら手元に置いておきたいです。