野獣刑事というよりも無謀刑事といったキャラのクォン・サンウ。無骨なプロポーズも参考になりました。
刑務所の出所シーンでは『親切なクムジャさん』と同様、豆腐のエピソードが登場する。さすがに肝心の豆腐を忘れただけあって、カンジン(ソン・ビョンホ)は善人にはなれなかったようです。野性味あふれるチャン刑事(クォン・サンウ)もあり得ないほどの暴力を使いますが、なんといってもこの悪人カンジンはマスコミ向けには善人を装い、出所後間もないのにムネオのように政治家になろうとするほどなのです。悪人というのは何故こうも政治家になりたるのか、一般庶民には理解しがたい感覚ですねぇ。
『マルチュク青春通り』ではブルース・リーに憧れる高校生役だったクォン・サンウでしたけど、この映画ではそのキャラがそのまま大人になったような雰囲気でした。どことなく70年代の松田優作のイメージを倣ってるのか、キレ方や寂しさ、優しさが同居したような表情をしているし、タバコを吸う前に必ず舐めたり、ライターの火がなかなか点かない不器用さなど、ちょっとした仕草もいい味出しています。なんだかんだ言っても彼の主演映画は全て観ていることに気がついた・・・
一方のユ・ジテは悪役のイメージを脱ぎ捨て、法と正義に燃えるクールな検事役。彼もまた仕事一筋で家庭生活では不器用さを発揮しています。冷静さを保たなければならない職業ですが、野獣刑事とタッグを組んだことにより、悪への対処も徐々に熱くなりがちな性格へと変化していく様子が上手く表現されていました。
法と正義を武器にしてもカンジンのような悪には無力なのか。歯車が狂わなければ起訴まで持ち込むことが出来たんじゃないかと苛立ちさえ覚えますが、2人がそれぞれ孤立してるかのような職場環境やヤクザの巧妙な根回しが彼等を苦境に立たせてしまう社会派要素も満載。「パシリヤクザのドンジクが弟だって知らなかったんかい!」とつっこみたくもなるものの、その後の裁判や銃撃戦のシーンでは震えがくるほど心を揺さぶられてしまいました。タイトルさえ気にならなければ、韓流映画嫌いの男性にもオススメの映画です。
★★★★★
刑務所の出所シーンでは『親切なクムジャさん』と同様、豆腐のエピソードが登場する。さすがに肝心の豆腐を忘れただけあって、カンジン(ソン・ビョンホ)は善人にはなれなかったようです。野性味あふれるチャン刑事(クォン・サンウ)もあり得ないほどの暴力を使いますが、なんといってもこの悪人カンジンはマスコミ向けには善人を装い、出所後間もないのにムネオのように政治家になろうとするほどなのです。悪人というのは何故こうも政治家になりたるのか、一般庶民には理解しがたい感覚ですねぇ。
『マルチュク青春通り』ではブルース・リーに憧れる高校生役だったクォン・サンウでしたけど、この映画ではそのキャラがそのまま大人になったような雰囲気でした。どことなく70年代の松田優作のイメージを倣ってるのか、キレ方や寂しさ、優しさが同居したような表情をしているし、タバコを吸う前に必ず舐めたり、ライターの火がなかなか点かない不器用さなど、ちょっとした仕草もいい味出しています。なんだかんだ言っても彼の主演映画は全て観ていることに気がついた・・・
一方のユ・ジテは悪役のイメージを脱ぎ捨て、法と正義に燃えるクールな検事役。彼もまた仕事一筋で家庭生活では不器用さを発揮しています。冷静さを保たなければならない職業ですが、野獣刑事とタッグを組んだことにより、悪への対処も徐々に熱くなりがちな性格へと変化していく様子が上手く表現されていました。
法と正義を武器にしてもカンジンのような悪には無力なのか。歯車が狂わなければ起訴まで持ち込むことが出来たんじゃないかと苛立ちさえ覚えますが、2人がそれぞれ孤立してるかのような職場環境やヤクザの巧妙な根回しが彼等を苦境に立たせてしまう社会派要素も満載。「パシリヤクザのドンジクが弟だって知らなかったんかい!」とつっこみたくもなるものの、その後の裁判や銃撃戦のシーンでは震えがくるほど心を揺さぶられてしまいました。タイトルさえ気にならなければ、韓流映画嫌いの男性にもオススメの映画です。
★★★★★
タイトルで検索してたどり着きました。
私も昨日の公開を待って見に行ってきました。
サンウもユ・ジテもいままでのイメージを取り
去ってとても新鮮でした。
TBさせていただきます。
おはよーございます。
サンウは映画に出演する度に一皮むけて、どんどんいい俳優になっていくタイプなんでしょうね~
アクションが必ずあるのは一緒ですけど・・・
『マルチュク』から好きな韓国男優の一人になりました!
満点ですね~!
私も何気にサンウ君の映画はすべてみているような気がします。
「臭さ」がない分見やすい役者さんですよね。
この映画では色が黒すぎでしたよ~~~、南国で遊んできたみたいだった(汗)
一番感動できたのが、母親が病室で親指を立てて そのまま息を引き取ったシーンです。わかりにくい1シーンですが、意味深なカットでした。
※弟が豆腐の代わりに食べていたものってなんだったんだろうか?
TBありがとうございます。
韓流スターのすさまじさをオークションを通して
びんびんに感じております。
みなさんもオークション見守って、びんびんに感じちゃてください。ヽ(°▽、°)ノエヘヘヘヘ
満点・・・どうしようもなく満点。
途中までは普通の点数だったのに・・・最後にやられましたよ。ああいうのに弱い・・・
サンウの色の黒さはすごかったですね。
泥塗り合戦もハデでしたからね~(笑)
>私の趣味日記さま
男からすれば面白かったのですが、女性には向いてないのかもしれませんよ。それに、他の人の評価も低いようだし、ちょっと寂しいです(汗)
>祐さま
あそこで終わってしまっても良かったと思うのですが、野獣化してしまったのでしょう。人間は誰しも野性に帰ることがあるといったことも訴えてるのかもしれません。
母親が指を!!
鋭い観察力ですね~~
『アメノナカノ青空』で見逃したせいですか?(笑)
>ぽっぽ様
オークションはやったことありません・・・
殺人事件から政財界の腐敗まで・・・ちょっと要素を詰め込みすぎた感もありますが、なかなか見応えのある作品でしたね。
正義感だけでは太刀打ちできない「悪」のイメージを一身に背負ったソン・ビョンホも好演でありました。
ついつい思い出してしまいました。
PROMISEを先に観ていたら、完璧に吉幾三を思い浮かべていたことでしょう(笑)
ヤクザと政治家との繋がりなんて、今まで邦画ではかなり描かれてましたよね。法や正義も太刀打ちできない非情な世界とやんちゃな刑事と検事という構図も面白かったです。ソン・ビョンホも不気味な笑いが印象的です!
>あしあと様
孤立した2人。彼等に感情移入しまくると、震えがとまりませんでしたよ・・・
ラストのジテにはちょっと疑問も残りますが、検事の資格も剥奪されてるだろうし、続きも観たくなりますね~