幽霊に同情しちゃうとまずいらしいけど、安達祐実の幽霊だったらお金をあげれば成仏してくれます。
“ロフト”に別の意味があることを知らずに、「以前住んでたアパートはロフトだったよ~」などと体験談を書こうとしていたのに、思うように書けなくなりました。そこで誰も読んでないようなネット記事を探し出して転記しようかとも考えましたけど、そんなことをしてしまうと西島秀俊に殺されるかもしれないので諦めました。
元々黒沢清作品が苦手であるにもかかわらず、彼の映画講座を聞きにいったこともありまして、ウンチクの多さや映画に対する姿勢というものに感動してしまいました(黒沢作品を理解しようと努力していることをご理解ください)。したがって、映画そのものの評価よりも監督は何が言いたいのか、監督はどんな顔をして演出しているのか、などと常に監督の顔をイメージしながら観てしまいます。登場人物が少ないにも拘らず、チョイ役で出演する加藤晴彦や、幽霊もミイラも似合いそうもない安達祐実の起用などはサプライズなのか冗談なのかわからないほど。そして、千年越しの呪いの恐怖よりも、一箇所だけカメラアングルが横になってしまったところに恐怖を感じてしまいました。
ホラーというよりもサスペンス。謎めいた殺人事件はなんとなく理解できるものの、中谷美紀が人の原稿を拝借した作品がどうなったのかが謎のまま展開します。「感想を伝えにきただけだ!」と叫ぶ西島秀俊の感想を今か今かと待ち構えていると、窓に石を投げつけて逃げ帰ってしまいました。
残念だったのが、生き返った安達祐実のシーン。お前は千年女優か!という期待もあったのですが、理解力の鋭いトヨエツが正体を見破ったところに違和感があったため、結局のところ、呪いがどうなったのかわかりませんでした・・・
★★・・・
“ロフト”に別の意味があることを知らずに、「以前住んでたアパートはロフトだったよ~」などと体験談を書こうとしていたのに、思うように書けなくなりました。そこで誰も読んでないようなネット記事を探し出して転記しようかとも考えましたけど、そんなことをしてしまうと西島秀俊に殺されるかもしれないので諦めました。
元々黒沢清作品が苦手であるにもかかわらず、彼の映画講座を聞きにいったこともありまして、ウンチクの多さや映画に対する姿勢というものに感動してしまいました(黒沢作品を理解しようと努力していることをご理解ください)。したがって、映画そのものの評価よりも監督は何が言いたいのか、監督はどんな顔をして演出しているのか、などと常に監督の顔をイメージしながら観てしまいます。登場人物が少ないにも拘らず、チョイ役で出演する加藤晴彦や、幽霊もミイラも似合いそうもない安達祐実の起用などはサプライズなのか冗談なのかわからないほど。そして、千年越しの呪いの恐怖よりも、一箇所だけカメラアングルが横になってしまったところに恐怖を感じてしまいました。
ホラーというよりもサスペンス。謎めいた殺人事件はなんとなく理解できるものの、中谷美紀が人の原稿を拝借した作品がどうなったのかが謎のまま展開します。「感想を伝えにきただけだ!」と叫ぶ西島秀俊の感想を今か今かと待ち構えていると、窓に石を投げつけて逃げ帰ってしまいました。
残念だったのが、生き返った安達祐実のシーン。お前は千年女優か!という期待もあったのですが、理解力の鋭いトヨエツが正体を見破ったところに違和感があったため、結局のところ、呪いがどうなったのかわかりませんでした・・・
★★・・・
クラシックな恐怖映画の再現やラブストーリー等、とりあえずやりたいことをぶち込んでみた感じですよね。「スイミングプール」的な解釈もしてみましたが絶対違う気がしますw
「ちょっとミイラを預かってくれないか?」
「ハイ」(゜Д゜;)
これにはウケました。
あちゃーー、でしたね。まとまりの無いことこの上ない感じ。
ンでもって監督の話によると(よく覚えてないのですが)最初、本を書いていたときにロフトのあるアパートみたいなところを設定していたのですが、撮影のいい場所が無い。そして見つけたのが群馬(だったかなあ)かどっかのあの洋館。これはいいと思ったのだけどロフトが無い。でもそのまんま題名はつけちゃった、と言ってたような。
で、撮影するとき、本カメラマンと、もうひとつアシスタントカメラマンみたいなのが同時進行に一緒に撮ってた。アシスタントの方は、自由に縦横無尽に撮っているもんで、本カメラマンの方がうらやましくなって、アシスタントのカメラを借りて撮らせて欲しい。そして、自由に寝っころがりながら撮ったのがあの横のシーンなのだそうで。
てなことを結構楽しそうに話されてました。
監督と酒飲みもできたのですが、疲労困憊しててパス。今考えるとちょっと惜しかった。
黒沢清ということで深読みし放題なのかもしれませんが、私は合わないみたいデス。
トヨエツと中谷美紀のとってつけたようなラブシーンで笑いそうになっちゃった(汗)
黒沢清ファンでも違和感ありなんですね^^
「スイミングプール」との比較論を楽しく読ませていただきました。色んな見かたを考えると、もう1度観たくなってしまうほどです・・・
俺が観た回には笑いがおきなかったのが残念です・・・
>sakurai様
そんな内緒の話まで!!
そうでしたかぁ~やっぱりアパートのロフトでよかったんですね(笑)でも大道具さんに頼めば何とかなりそうなものなのに・・・改装の許可が出なかったんでしょうね。
横のシーンにもそんな秘密がありましたか(笑)
やっぱり監督の話があると面白いですね~
>ミチ様
お疲れ様でした。
ラブシーンで笑っちゃいそうになりました?(笑)
何度かクスッと笑ったんですけど、会場はとてもそんな雰囲気ではありませんでした・・・
「トム・ダウト」は良かった~♪
にしても、いくらロフトの代わだからって、よりによって折畳み机の上にミイラを置くとは。しかもそれを西島さんの目から隠蔽する道具が、段ボール箱だとは、いかにも黒沢監督らしい。
助監「カントク、この屋敷にはロフトがありません」
黒沢「ウン。でも、沼も森も近いし、ここでいいよ」
助監「カントク、映画の題名がロフトですよ」
黒沢「じゃあ、リフトにしよう」
助監「いまさら、ダメです。つーか、リフトも出てきません」
黒沢「ガクト」
助監「トしか合ってません」
黒沢「ロフトが出てこないのにロフトって、シュールでいいじゃない」
助監「カントクらしいっちゃあ、らしいかも。じゃ、ロケはここで決定」
黒沢「うむ」
助監「タイトルもロフトのままで」
黒沢「リフトは?」
助監「ダメです。ガクトも」
黒沢「ちぇ。ところで助監くん、わたしは気付いてしまったよ。屋敷にロフトが無くなったのだ」
助監「知ってます」
黒沢「豊川さんがミイラをこの屋敷に運んでも、置く場所が無くなったことも知ってると?」
助監「がーん。そ、そうでした、さすがカントク」
黒沢「こうしてはどうだろう。豊川さんはミイラ運び込む。ゆっくりしゃがむ。優しく床に置く!これでどうだ!!」
助監「そのあと、ミイラが床に落ちるシーンはどうするんですか」
てなわけで、TBありがとうございました。
ロフトみました。
中谷美紀の悲鳴がうるっさくて、心臓が止まるかと思いました。
勘弁してほしいです、ほんと。
僕も昔は黒澤清監督、嫌いだったんですが
もう慣れました。むしろ黒澤演出を楽しむ余裕も出来ました
「勝手にしやがれ」を全シリーズ観ると、たぶん慣れますよ。
で、ロフトなんですけど
駄目でした。
自分が安達祐実を、殺したんではないかと悩むトヨエツ。
そんなの妄想よ、とはげます中谷。
2人で沼の滑車を上げてみると、死体なんか出てこなくて、ばんざーい。と思ったらミイラ化した安達祐実が突然上がってきて、トヨエツびっくりして、沼に落ちて死亡。
なんじゃこりゃ?
単なる客への嫌がらせですよ。
失敗した映画ならまだしも許せるんですが、客をなめた映画は許せないので、この映画は駄目。というのが、僕の感想です。
前半の、奇妙なお隣さん(含むミイラ)的な話をちゃんと進めていってくれたら、もっとおもしろかったと思うんですけど。
ただ、西島が、中谷美紀を殺そうとする場面は、かなり黒澤的でよかったです。何か、変なロープの縛り方で、中谷と一緒に自分の首も吊れる様にして
「人は死ぬ。必ず死ぬ。だから俺は何でもいい。お前もいいだろ。こんなので」
いい訳ねーっつの。西島、怖いっつーの。
こういう意味のわからないシーンが(でも何かおもしろいシーンが)黒澤清の真骨頂だと思います。
あと、前半での西島の
「迷わないのがプロだ」
という言いきりに、なにか、黒澤清らしくないこと言ってるなー、皮肉なのか?と思っていたら、やっぱり皮肉でしたね。西島、最終的には一切プロっぽくない、ただの悪人になってましたから。
そして、トヨエツの名ゼリフ
「動けるんだったら、最初っからそうしろ!」
も良かったです。
黒沢作品を受け付けない人は多いようですね。
俺は彼の「映画を語る」という講演を見たことがあるので、映画を愛している彼の心が伝わってきたことがあったんです。だけど、作品としてはコレはだめ・・・
言いたいことや、奥に隠されたテーマみたいなものは研究すれば新たな発見もありそうなんですが、映画は一度観ただけでわかるようにしなければ・・・
別に客をなめてるわけじゃなく、単なる失敗作だったと思うようにしています。
それでも『叫』は楽しめました。わかりやすいホラーの部分と、奥に秘められたテーマも伝わりやすいし、語ることもいっぱいできそうな作品でした。
西島秀幸とか、中谷美紀とか、いまや一流俳優になってる人は使うのは難しいのかもしれませんね。