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メゾン・ド・ヒミコ

2005-10-24 00:43:55 | 映画2005
 期待しすぎたのだろうか、頭の中に残ったのは「ピキピキピッキー」だけだった。

 これが「ポキポキポッキー」だったらお菓子のCMになっちゃうし、「コトコトコットン」だとファミレドシドレミファになってしまいます。そんなこんなでルビィ(歌澤寅右衛門)に最も親近感を抱いていたのに、途中から山崎さん(青山吉良)への想いへと変わり、最終的には中学生の少年に熱いエールを送ってしまう自分がいました。ヒミコ(田中泯)や春彦(オダギリジョー)の演技がとてもよかったのに、彼らに感情移入できず、ちょっと冷めた目で観てしまいました。

 ゲイの映画はかなり観ているような気もするのですが、海外の作品に比べると、ひたむきな愛が足りないように思えたのです。特に春彦は死期が迫ってるヒミコへの愛情を残しつつ、若き欲望のためか次の愛人を探す。ヒミコにしてもパトロンと春彦を巧みに利用する。純愛よりも性愛がベースとなっており、日本のオカマバーやニューハーフショーに代表されるファッションとしてのホモセクシャルが強く印象に残りました。

 それにしても野菜がいっぱい出てきました。スイカやトマトを投げるシーン、ナスとキュウリの性的イメージのあるところ。大学のゲイサークルの名前が“ナッツ”だったのも面白い。

★★★・・

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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (へー太)
2005-10-24 01:16:06
「ポキポキポッキー」には笑ってしまった。



kossyさんはハマりませんでしたか・・・



色々感想を観ましたけど、この映画はハマる人とハマらない人に2分される気がしますね。



普段ならそういう余計なことばかり気が行くのに、大学のゲイサークルの名前が“ナッツ”とか全然気づかないほど、ハマってました。



何故かTBできないのでコメントだけ。
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期待させすぎた?? (ミチ)
2005-10-24 06:32:23
こんにちは♪

宣伝部長として頑張ったのですがあまりにオススメしすぎたかしら?

卑弥呼と春彦の関係に関しては私もいまだ考察中です。

海外の作品のようなひたむきな愛が感じられないのは監督の狙いかなぁとも思ったり。

「SHINOBI」では散々だったオダギリ評が「メゾン」ではお褒めにあずかりうれしいです(笑)
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バラ族映画 (ベータ)
2005-10-24 12:27:42
以前バッドエデュケーションを見てからバラ族映画は受け付けなくなっていたので心配しながら観ましたが、やはり身体が拒否しました。そういえば、マットデイモンのリプリーを観た時も気分が悪かったなぁ。

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ファミレドシドレミファ (kossy)
2005-10-24 12:29:12
>へー太さま

そっかぁ~二分されてしまった・・・

笑えるところは素直に笑っていたのですけど、

客席に泣いてる人もいたので、

ちょっと驚いていたくらいです。

俺もあちこち感想を読ませていただこうと、

ちょっと旅に出てきます。



>ミチ様

ヒミコと春彦の関係。

一度キスをしてましたから、

それほど悪い関係ではなかった・・・

春彦だってかなり割りきっている雰囲気でしたよね。

犠牲の精神もあったくらいだし。



『SHINOBI』の彼はやばかったですよ。

やはり現代劇に向いているんでしょうね~
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バラ族・・・ (kossy)
2005-10-24 12:31:59
>ベータ様

俺はそんなに気持ち悪く感じなかったです。

今までのゲイ映画で最も気持ち悪かったといえば、ディカプリオの映画かなぁ~

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コメントありがとうございます! (まつさん)
2005-10-24 19:59:02
賛否あって当然の内容なので様々な意見があるとは思いますが、個人的には現実から目を背けて、答えを先送りしている点が気になってしまいました。ファンタジーとしてならともかく、興味本位な描き方ってこの内容でどうだろう?と。渡辺あやの脚本は相変わらずよかったんですけど。
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何となく・・・ (はっち)
2005-10-24 22:43:11
TBさせていただきました~♪実はTBするの久しぶりなんですよ!(謎)



柴咲コウが、スッピンに近いメイクで頑張ってたと思います。彼女目に力がありますよね?今回も最初は、怒りの眼だったのですが、徐々にやわらかな眼差しになっていくのが良かったです。



大感動した作品では無いのですが、何となく心に染み込む映画でした・・・DVD買ってまで観ないでしょうが、テレビで放映してたら録画して保存版にする!そんな感じですか???



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愛が足りない・・・ (双葉)
2005-10-24 23:15:21
kossyさんの「ひたむきな愛が足りない」に同意見です!

オダギリ君は“欲望”に言及しているところが良かったけど、対になるような描写がなかったのが残念でした。

描写はなかったけど、西島さん(細川専務)との“食事”がソレに当たるのでしょうか?
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ストーリー (kossy)
2005-10-24 23:43:26
>まつさん様

どうもありがとうございます。

答えを先送りしている・・・思い出せばまさにその通りの内容でした。演技、映像、細かな脚本には文句のつけようがないので、結局はこのストーリーのせいなんですよね。まだまだゲイに対する認識が足りない日本だからかもしれませんね。



>はっち様

TBありがとうございます。

柴咲コウの演技力が徐々によくなってきてますね~設定が24歳だったので、まだいけるでしょうか。今後も楽しみになってきました。

たしかにもう一度は見てみたい映画ではあります。不思議な魅力をもってますよね~



>双葉さま

欲望。

人間が生きていくにはそれだけじゃ足りないですよね。

専務との食事や、メモに残ったパトロンを当たるとか、見えないところに愛は動いてるはずなのに、結局は表面上だけ・・・映像にしてみると面白い部分だけを残してしまった雰囲気だったのかもしれません。誰かが「愛が欲しい!」とか叫んでみてもよかったですよね(笑)

その辺り、ちょっと残念でした・・・
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はじめまして。 (後藤久代)
2005-10-25 01:18:21
いつも楽しく拝見しています。

トラックバックさせていただきました。





「家族」を目指して、でも「家族」になりきれなくて、それでもやっぱり「家族」を目指してしまう、っていうのがこの映画のメなんじゃないかなぁ、と私は勝手に思っています。

(ヒミコと柴崎コウ然り、オダジョーと柴崎コウ然り)

何かうまく言えないんですが。

私にとっては、とても泣ける映画でした。



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