去年観た『ゴッホ 最期の手紙』も凄く凝ったアニメーションだったけど、このグリム童話も凄い。ゴッホは125名の画家がゴッホタッチで描いた62450枚にも及ぶ油絵を基にして作られた作品だが、こちらは真逆ともいうべき、一人で全ての作画を担い、「クリプトキノグラフィー」と呼ぶ独特の映像表現でアニメ化したもの。最初は雑な水彩画といった印象も受けるが、時間が経つうちに絵の中へとのめり込んでる自分がいた。
原作ストーリーはまったく知らなかったので、絵もストーリーも楽しんでしまいました。黄金に目がくらみ、リンゴの木を売ったつもりが自分の娘を差し出してしまう。そんな悪魔は、子供向けのはずなのに、悪魔は下半身丸出しにしてるし、目を覆いたくなりました(うそです)。少女にしても、王子と結婚し、子供を産むまで、かなりリアルに描かれてます。乳からおっぱいが飛びまくるところでは、なんだか喜んでいるようにも思えました。城から逃げ出し、ちょっと成長した息子と一緒にうんこするし、超自然児に育てるんだなと、ほのぼのしてきました。
悪魔にもらった黄金。マヌケな父親はどう使うつもりだったのでしょう?まさか全部水を買うために?結局は首つって死んでしまったようだけど、金よりも大切なものに気づかなかったんでしょうね。
★★★★
両腕を切り取られることがグロの始まりですよね。
映画は繊細なタッチで描かれるために強烈ではなかったんですけど、あとから考えるとおぞましいです。