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ソウル・オブ・マン

2004-11-29 18:08:08 | 映画2004
マーティン・スコセッシ製作総指揮の7本のドキュメンタリー集“THE BLUES Movie Project”の中の1本。監督は『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダース。冒頭の盲目ジョンソンの貴重な映像とともに始まったこの映画。60年代の二人が強烈な個性を持っているためメガトン級の印象を与えてくれます。
 スキップ・ジェイムズは30年代にレコーディングして以来消息を絶ち、60年代に発掘されるまでギターも触ってないんじゃないかと推測している。すごい。何だかアメリカを感じさせる生き方です。つまり30年にわたる音楽のブランクがあるのだ。復活したときも耳の肥えた若者が少なく、最初の年には売れずにいた。皮肉なことに、貧乏生活をしている中ガンに冒されてしまい、手術代も払えない有様。そんな折、クラプトン在籍のクリームが彼の曲をカバーしてヒットしたために、著作権で手術代を支払う事が出来、3年延命できたという・・・このエピソードだけでも感動的だ。
 JBルノアーはベトナムや公民権運動など社会派のテーマを歌にしていた。ブルースの歌詞というのは、日常的で個人的なものばかりだと思っていたのに・・・彼のブルースには心からにじみ出る主張が旋律に上手く合うんだなぁ・・・決して個人的な主張じゃなくて、黒人ないし社会的弱者の訴えを全て理解しているような迫力さえあるのです。
 この二人は早くに亡くなってしまったけど、あと5年くらい生きていれば有名ミュージシャンの仲間入りしたでしょうね。本人たちは拒むかもしれないけど・・・

★★★★・

ソウル・オブ・マン@映画生活
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