実の父親であるジャンニの喜びと苦悩。心理描写がリアルすぎたおかげで涙を止めることができなかった。
ジャンニの息子パオロよりも思い障害を持っている女の子の母親シャーロット・ランプリングでしたが、「自分の息子ではない」と嘘をつくジャンニを見透かしたように鋭く助言を与えていました。初めて会ったときから、障害児を抱える親の辛さを訴えるのではなく、本音をさりげなく言うところにドキリとしてしまいました。特に「死んでしまったほうが・・・」などと言うところは、最近よくある介護疲れによる殺人事件をも思い起こさせるのです。
父親ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は今では妻子もあるが、15年前に恋人の死のショックから障害を持ったパオロを手離してしまっていた。その罪悪感もあってパオロを育て上げる決意をするのですが、「自分を父親と認めてくれるのか」という心配がつきまとい、彼への接し方にも苦労が絶えません。リハビリ病院の行事中にパオロがいなくなるという、ちょっとした事件の際、うろたえぶりや最悪のことさえ考えていた様子などは演技がリアルすぎて怖いくらいでした。また、甘やかしたり、気を引こうとしたり、リハビリ中に思わず抱きしめたりと、ぎこちなさいっぱい。パオロの中でいつ父親と認めてくれるのかとハラハラしてしまいました。
突如、パオロの文通相手の女の子にノルウェーまで会いに行こうと思い立ったジャンニ。ここからのロードムービー風演出によって父と息子が真に向き合うのですが、心と心の隔たりが一気に氷解するかのような一瞬がたまらなく良かった。やっぱり子どもにとって一番の関心事は親なんですよね。
パオロを演じたアンドレア・ロッシは自然な演技で本当に障害児だと感じたくらい。そして、イギリス人のランプリングはここではドイツ語とイタリア語を喋るのですが、いったい彼女は何ヶ国語喋ることができるんでしょうか・・・すげぇ。
★★★★・
ジャンニの息子パオロよりも思い障害を持っている女の子の母親シャーロット・ランプリングでしたが、「自分の息子ではない」と嘘をつくジャンニを見透かしたように鋭く助言を与えていました。初めて会ったときから、障害児を抱える親の辛さを訴えるのではなく、本音をさりげなく言うところにドキリとしてしまいました。特に「死んでしまったほうが・・・」などと言うところは、最近よくある介護疲れによる殺人事件をも思い起こさせるのです。
父親ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は今では妻子もあるが、15年前に恋人の死のショックから障害を持ったパオロを手離してしまっていた。その罪悪感もあってパオロを育て上げる決意をするのですが、「自分を父親と認めてくれるのか」という心配がつきまとい、彼への接し方にも苦労が絶えません。リハビリ病院の行事中にパオロがいなくなるという、ちょっとした事件の際、うろたえぶりや最悪のことさえ考えていた様子などは演技がリアルすぎて怖いくらいでした。また、甘やかしたり、気を引こうとしたり、リハビリ中に思わず抱きしめたりと、ぎこちなさいっぱい。パオロの中でいつ父親と認めてくれるのかとハラハラしてしまいました。
突如、パオロの文通相手の女の子にノルウェーまで会いに行こうと思い立ったジャンニ。ここからのロードムービー風演出によって父と息子が真に向き合うのですが、心と心の隔たりが一気に氷解するかのような一瞬がたまらなく良かった。やっぱり子どもにとって一番の関心事は親なんですよね。
パオロを演じたアンドレア・ロッシは自然な演技で本当に障害児だと感じたくらい。そして、イギリス人のランプリングはここではドイツ語とイタリア語を喋るのですが、いったい彼女は何ヶ国語喋ることができるんでしょうか・・・すげぇ。
★★★★・
3人の演技のすごさ、心理描写のすごさに参りました。
ジャンニ役の彼は初見だったのですが、メチャハンサムでビックリしました~。
TBいつもありがとうございます実は何故かこの「家の鍵」の記事だけがTBが反映できず・・・。
他の方にTBしてもだめなのです。ということでコメントにてお返し致します。「銅版画制作の日々」これからも宜しくです。地味な映画でしたが・・障がい者を持った人を理解頂ける貴重な映画だと思います。
やっぱりハンサムな俳優に弱いのですね(笑)
おっしゃるとおり、シネモンドでの二本。シネモンドへ行くまでに汗をかいてしまうので、行くときはまとめたほうがいいかと・・・そろそろ涼しくならないかなぁ。
>mezzotint様
こういう映画がヒットすればいいですね~
障がいを持った人、そして世話をする人。特に家族の人たちの苦労も並大抵のものではないと思います。俺も意識を変えていかねばなりません・・・
来月のシアターの予定表、支配人が替わりましたってご挨拶があって、新しい支配人はヒゲメガネってあるのに笑っちゃいました。あぁ~あの人ねって。
初コメントします。
夫の転勤で引越ししてやっと落ち着いたところです。
最近インターネットを始めましたが、本当に便利ですね。
ブログもお気に入りです。
もっと早く始めるんだった、って思っています。
北陸に居ながら新居を探せるんだもの。
私もブログに挑戦しようかなぁ・・・
隠れファンのユカでした
ドイツ語からイタリア語に咄嗟に切り替える気配りようとか、意外とすごいことやってました。
もう存在感ありすぎですね・・・
ヒゲメガネ・・・う~む、ぴったり。
アンドレア・ロッシの演技は素晴らしかったですが、彼は、障害児ですね。水泳選手であるのを見つけたらしいですが、「彼のカテゴリーでチャンピオン」と記されていました。監督は、この少年と1年間、生活を共にし、リアリティをつかんだといいます。
そこまでしていたのですかぁ~
全く調べもせずに感想を書いてしまって恥ずかしくなってきました・・・
1年間も生活を共にするほど、この映画に情熱をそそいでいたわけですね~