しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

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染色は力仕事です

2012年07月24日 21時31分58秒 | 染め
2日かかって、焦げ茶4色染めました。



帯用に2色、太い糸で。

着尺用に2色、細い糸で。

ついでに、お財布用の鹿の革も!



これは、赤茶、石灰で媒染しましたが、

糸は鉄、私はお歯黒ではなく、硫酸第一鉄を使います。

私が伝承館で教えてもらった時はこれだったから。

今回はこんなに沢山のお鍋達とたらいが活躍しました。




私は今では、自分流に染めることも多いですが、

丹波布の染めの基本を康子先生に「習ったとおり」に書いておきます。



「たんばぬのノート2000年、4月~」より

染色 一日目

栗の皮 茶色

糸を計る。  300㌘
栗の皮の量を計算  作年の乾燥栗皮 糸の半量  150㌘
糸を洗剤で洗う。
(しばらく、水に浸けておいてから洗った)

栗の皮・・生の栗の皮を渋皮ごとむいて天日で干しておく
ヤシャブシもこぶな草も干して1年後に使う

湯を沸かす。
100℃に沸騰したら、栗の皮を入れる。
沸騰したまま、温度を落とさないようにして30分以上煮出す

洗った糸をディスポン液に浸ける
(日光退色を防ぐため)
ディスポン液は熱湯1㍑に4~10㏄入れてよくかき混ぜる
5分~10分たったら絞る(竹2本を使う)

              明日に続きます