先日、ある試験を受けにいく息子が、
例によって腕時計を「貸してくれ」ということがありました。
ふだんは携帯などで時間を見ている彼。
時計は身につけたくないのだそうで、持とうとしません。
彼は、「体に色々ついてるのがいやなんだよね」とのこと。
学校でも、上履きを脱ぎ、時にはくつ下まで脱いでいるんだとか。
でもって、面倒なときは、裸足で学校を歩いてるんだとか
(いいんですけど・・・
ただ、家に入るときは足を洗ってほしいと思った母です)
どうりで、毎日、素足にサンダルで登校しているのが納得できました。
(校則に沿っているのかどうかも知りませんけど……)
そんな彼、
「ほんとは制服も着たくないんだよね。
パジャマで学校行きたいくらい」
と。
そこから、
「そういえば、小学校のとき、パジャマで学校行ったよね~」
という話になりました。
そうなんです
小学校3年生の頃だったか、この息子はなんと、
当時パジャマにしていたド紫色のスウェットの上下で、
学校に行ったことがあるのでした。
どうでもいい話ですが、
そのスウェットは、アメリカに住む叔母が
日本に来たときに持ってきて、置いていったもの。
彼女は日本人としても小柄な女性なので、
アメリカでは「ジュニアサイズ」の服を選ぶことも多いとか。
で、そのスウェットは、アメリカのジュニアサイズの
ド紫色の、裏フリースのものだったのです。
ある朝、
「今日はこれを着て学校に行く」
と言い出した末息子に、
私も、きょうだいたちも、一瞬「えッ」でした。
「いや~、どう見ても、それ、パジャマだよ」
「笑われちゃうよ]
などなど、一般的な意見噴出でしたが、
なぜか末息子は、それでも、
「これで行く」
というのです。
本人は、アメリカのちょっと特別な服、
みたいなイメージを持っていたのかもしれません……
結局私も、そんなに着ていってみたいのなら、ということで、
「じゃ、イッテラッシャイ」
と、全身ド紫色の息子を、学校に送り出したのでした。