台風一家

淡路ふれあい公園 Pキャンプ1日目

こいちゃんがまだ実家にいる状態で、いっくんが一人っ子でいるうちに、旅行に行ってみようということになった。
こいちゃんがいないPキャンプは初の試みである。
いっくんが嫌がるかと思ったが、予想に反して大変喜び、淡路島に向けて出発することになった。

ちょうど高速道路が土日1000円で乗れるということで、若干道路は混雑気味。
天気は良く、楽しいドライブではあったが、いっくんは車に乗り、改めて隣に喧嘩出来るお姉ちゃんがいないことに寂しさを覚えたのか無口になり、少々不機嫌な様子であった。

前日に購入したポケモンのインスタントラーメンを食べたがり、淡路島に渡ってすぐのSAに入ることすら拒んでいたが、目の前に出されたうどんを何とか食べる。
が、不機嫌は相変わらずで、写真を撮ろうとすれば逃げて隠れる。
結局、後ろからのショットで…。

哀愁をかもし出しながら、海を見ながら食後のドーナツをいただく。
風は強いが海は穏やか。
ほんのり春霞である。

肩車をしてもらって、一人っ子気分を満喫するいっくん。
いつもなら「いっくんだけ、ずるいー!」と待ったがかかるところである。

SAを出ると、すぐにいっくんが「お腹すいた、インスタントラーメン食べる」と聞かない。
仕方なく、すぐにまたPAに入り、伴侶がお湯を入れてきてくれたポケモンのインスタントラーメンをほおばるいっくん。
「シールがほしいだけよね?」というと「違う!」と言い切るいっくん。
言い切った手前か、すべて平らげ、「もう満腹」という感じである。


目的地の「ふれいあい公園」では、ちょっと元気になったいっくん。
色々な遊具で遊び、ついには裸足になり駆け回った。

しかしなんとも風が強く、やはり寒い。
それでも真っ赤な足で遊具に駆け上る。
楽しくて仕方ない様子である。

水が張ってあることで、普通のアスレチックと違う面白さがある。
落ちないように、濡れないように、大人も子供も真剣そのもの…。

寒さで真っ赤になった足で、なおも遊具をいったり来たり。
上着も着ないで…見ているこちらが風邪を引きそうである。

遊具と遊具の間に白いパネルの渡し舟。
自分でロープを引き寄せる姿に、おじいちゃんが海で船を操る様子を重ねて「おじいちゃんみたいに、船ひっぱってるの?」
と聞くと、目をそらして口元をニタニタとゆるめつつ、こくりと頷いた。

一生懸命引き寄せた小船に乗り、しばしの遊覧。
ロープで板を操りながら向こう岸に到着である。

次は山登り。
ソックスと靴を履かせて上着を着せ、山道を登る。
1キロ歩いた頂上に寺があるということで、山頂を目指した。

いっくんが飽きないように、と先頭を歩かせてそれに従うという風に遊びながら登っていたが、途中の休憩所で水を飲んだとたん「いっくん先頭だから、ついてきてくださーい」と急に下り道を降り始めた。
また100メートルしか進んでいないのに、である。

まちなさーい!
声をかけても、戻れと言っても聞き入れず、話もせずに降りてしまったことに私はキレた。
何分たっても降りてこない私と伴侶のところに、結局、泣きながらいっくんが上がってきて、最後は話し合いの末、みんなで仲良く下山したが、無鉄砲さにあきれてしまう。
そんな無駄なやりとりのせいで、無駄に2往復もしたいつきはさぞ疲れただろう。

そんなこんなで機嫌が最悪だったいっくんは、「お姉ちゃんに会いたい~」と泣き出した。
朝から何だか判らない物足りなさに自分でも戸惑っていたのではないだろうか。
電話で、無邪気なこいちゃんの声を聞いたとたん、急に元気と、いつものやんちゃを取り戻したいっくんは先ほどのしおらしさは消し飛び、電話ごしに喧嘩でもしそうな会話を楽しそうに繰り広げた。

ちょっと元気になったいっくんではあったが、心のどこかがとっても軟らかくなってしまっているらしく、何だかナイーブ。
今更「お父さんと温泉は嫌~!けど、お母さんとは(自分が男なので女湯は)入れない~!!」とまたもや号泣。
しばらく受付の前で押し問答。
やれやれである…。

何とか説得して入浴すると、浴場は、大橋を望むすばらしい景色で、大変くつろげるものであった。
出口では抽選をやっていた。

いっくんに3回ひかせたところ、ティッシュが二つと、入浴無料券があたったが、果たして、この期限以内に、またここを訪れるかどうか…。

晩御飯は同じ館内にあるレストランに入り、食べることに。

予想外にお客が多かったのか、大変待たされたが、料理は大変美味である。

伴侶が頼んだステーキどんぶりは、淡路牛使用。
肉がびっくりするくらい柔らかく、絶品であった。
脂の味が、しつこくないすばらしい美味しさ。

私が頼んだ蛸カラどんぶりも、ソース味が食欲をそそる。
香ばしい蛸のから揚げが最高である。

お風呂、レストランと、夕暮れから夜へとライトアップで姿を変える大橋を眺めながら、じっくりと景色を堪能した。
たっぷり食べて、この日は就寝。
いっくんはこいちゃんの夢でも見ていただろうか…。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「キャンプ 旅行」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事