ファインマン物理学 I: 第18章、第19章、第20章は「剛体の回転」についての講義だ。
第18章:平面内の回転
第19章:質量の中心;慣性モーメント
第20章:3次元空間における回転
回転運動についても「角運動量」や「回転のエネルギー」という量があり、それらはニュートンの運動方程式 F=ma から導くことができる。
そして「質量」に相当するのは「慣性モーメント」と呼ばれるスカラー量であり、これは質量が同じであっても物体の形状によって異なる。慣性モーメントは回転軸をどこに取るかによって同じ物体であっても異なった値となる。
また回転速度や角運動量はベクトル量としてあらわすこと、そしてそのベクトルは回転軸の方向であることを詳しく解説している。
かなり先に学ぶことになる「量子力学」では「回転」や「角運動量」はとても重要な概念として取り扱われるので、これらの章の考え方はきちんと理解しておいたほうがよい。
けれども、内容的には高校の物理学にベクトル的な要素を加味しただけなので、この記事では詳しい説明を省略することにした。いつか気が向いたら書くことにしよう。
ただ、回転の話題については「科学のおもちゃ箱@wiki」というサイトに面白い記事を見つけたので紹介しておこう。
「斜面上で大きい鉄球と小さい鉄球を転がすとき、その慣性モーメントを考えた場合、どちらが早く転がり落ちるだろうか?」ということがよくわからない方はお読みになるとよい。
斜面を転がり下りる速さ
http://www14.atwiki.jp/yokkun/pages/41.html
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借りて真面目に読もうとして
目次を読んで、開いたら
公式のnの二乗でしたね。
落ち込んで(読んでも絶対分からないから)
でもせめて感覚だけは感じたいと活きこみ、
流し読みで、ページはパラパラ巡って
一件落札させたことありました。
ファインマン物理学は全く理解できませんが、彼の自転記は非常に面白かったです。
ところで筆者様の説明は偉ぶってないから
体にいいですね。
追伸:このブログ、ブックマーク入れて毎日読んでおります。読めば分かる日がくるだろうと希望を持って!ですが。
お久しぶりです。アメリカ在住の方ですね。以前ブログを拝見していました。
数式がお苦手のようですので、無理してファインマン物理学をお読みになる必要はないと思います。
そちらで日本のアマゾンから注文して本を購入できるのかわかりませんが、もしお読みになるのでしたら次の記事で取り上げている本からお入りになるとよいと思います。これだけでもかなり読み応えありますよ。
文系の読者にお勧めする理数系書籍リスト
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7dee199fe31ca60820a4698e9e553cfe
ファインマン先生の自伝は素晴らしいですよね。僕もいま数学の教科書と並行して「ファインマンさん 最後の授業 (ちくま学芸文庫)」を読み始めたところです。
数式無しで数学(微分幾何学)の世界を説明した次の記事がお勧めです。3回の連載記事になっています。
宇宙の形、ガウスの曲面論と内在幾何(第1回)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/80515a1627564b9d4f52883a270dc738
宇宙の形、ガウスの曲面論と内在幾何(第2回)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a60c12d79501af3405f500ecea50d47a
宇宙の形、ガウスの曲面論と内在幾何(第3回)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/af00fb055a27f4debf8e6c9e6882042f
> ところで筆者様の説明は偉ぶってないから
> 体にいいですね。
ありがとうございます。
このブログの読者には僕なんかより物理や数学の知識がはるかに上の人がたくさんいますから、「偉ぶる」なんてとてもできません。w 自分のレベルを客観的に判断して、等身大(偉ぶらず、へりくだらず)で書くように心がけています。
何冊か読んだことあります。
ファインマンさんの本は日本語版と英語版2種類持っています。
CDのAudio版もあります。
リンク集全部は精読していないので、毎日少しづつ読んでいきますね。
眞に、(偉ぶらず、へりくだらず)そのとおりな感じがします。
英語Version記事も読みましたが、
英語通訳も正に、透き通る感がありましたね。
ある通訳は個人的な視点や
個人の語彙の限界性が露わに出て
怒りさえ感じさせるものがありますが、
筆者様の通訳は透明性があります。
ファインマン先生のことお好きなのですねぇ。(もちろん僕も好きです。)それもCD Audio版までお持ちなんて。
自分の書く英語が「透明」だなんて言われたの初めてです。なんだか照れくさいですね。日ごろソフトウェア系の解説マニュアルの英日訳の発注や納品物のチェックなどをすることが多いですが「訳文に原文にはないことを付け加えない」習慣がついているからかもしれません。(翻訳する対象の分量があまりにも多いので、自分で翻訳することはほとんどありません。)