化学は僕の守備範囲ではないが、今年のノーベル化学賞は物理学、工学っぽい研究なのでとても興味がある。ブログに記録しておこう。
ニュース記事と授賞理由(英文)を転記するにとどめておく。ソバージュ先生、ストダート先生、フェリンガ先生、受賞おめでとうございます。
<ノーベル賞>化学賞は仏米オランダの3氏
◇受賞理由は「分子機械の設計と合成」
スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2016年のノーベル化学賞を欧米の3氏に贈ると発表した。受賞理由は「分子機械の設計と合成」。機械のように動く分子を人工的に効率よく合成することに成功し、コンピューターの超小型化やナノメートル(1ミリの100万分の1)サイズの機械開発への応用につながることが評価された。
受賞するのは、フランス・ストラスブール大のジャンピエール・ソバージュ名誉教授(71)、米ノースウエスタン大のフレーザー・ストダート教授(74)、オランダ・フローニンゲン大のベルナルド・フェリンガ教授(65)。
分子機械は髪の毛の太さの1000分の1ほどの大きさで、有機化合物などで作られる。ソバージュ氏は1980年代、リング状の分子を知恵の輪のように効率よく結合させることに成功した。ストダート氏はリング状の分子に軸を通し、エレベーターのように動く分子などを作った。フェリンガ氏はヘリコプターの回転翼のように思い通りの方向に回せる分子を開発した。
これらはいずれもより複雑な分子機械を作るための基本的な部品となるものだ。同アカデミーは「1830年代に電気のモーターが開発されたのと同じ段階にある」と指摘し、「化学に新たな分野を切り開いた。分子モーターによる機械は、新たな材料やセンサー、エネルギー貯蔵システムなどへの応用が期待される」とたたえた。
授賞理由(英文)
上記の動画の中でも解説されている授賞理由は次の文書で解説されている。素人にもわかるように平易な文章だ。
How molecules became machines
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2016/popular-chemistryprize2016.pdf
Molecular Machines
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2016/advanced-chemistryprize2016.pdf
日本科学未来館:科学コミュニケーターブログ
2016年ノーベル化学賞 現実の世界を分子の世界にも!!
http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20161005post-704.html
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ニュース記事と授賞理由(英文)を転記するにとどめておく。ソバージュ先生、ストダート先生、フェリンガ先生、受賞おめでとうございます。
<ノーベル賞>化学賞は仏米オランダの3氏
◇受賞理由は「分子機械の設計と合成」
スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2016年のノーベル化学賞を欧米の3氏に贈ると発表した。受賞理由は「分子機械の設計と合成」。機械のように動く分子を人工的に効率よく合成することに成功し、コンピューターの超小型化やナノメートル(1ミリの100万分の1)サイズの機械開発への応用につながることが評価された。
受賞するのは、フランス・ストラスブール大のジャンピエール・ソバージュ名誉教授(71)、米ノースウエスタン大のフレーザー・ストダート教授(74)、オランダ・フローニンゲン大のベルナルド・フェリンガ教授(65)。
分子機械は髪の毛の太さの1000分の1ほどの大きさで、有機化合物などで作られる。ソバージュ氏は1980年代、リング状の分子を知恵の輪のように効率よく結合させることに成功した。ストダート氏はリング状の分子に軸を通し、エレベーターのように動く分子などを作った。フェリンガ氏はヘリコプターの回転翼のように思い通りの方向に回せる分子を開発した。
これらはいずれもより複雑な分子機械を作るための基本的な部品となるものだ。同アカデミーは「1830年代に電気のモーターが開発されたのと同じ段階にある」と指摘し、「化学に新たな分野を切り開いた。分子モーターによる機械は、新たな材料やセンサー、エネルギー貯蔵システムなどへの応用が期待される」とたたえた。
授賞理由(英文)
上記の動画の中でも解説されている授賞理由は次の文書で解説されている。素人にもわかるように平易な文章だ。
How molecules became machines
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2016/popular-chemistryprize2016.pdf
Molecular Machines
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2016/advanced-chemistryprize2016.pdf
日本科学未来館:科学コミュニケーターブログ
2016年ノーベル化学賞 現実の世界を分子の世界にも!!
http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20161005post-704.html
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鞭毛モータは生物物理系ですね。今回の化学賞のように分子機械を作ったわけでなく、発見したというのが業績です。
鞭毛モータを理由に授賞するとしたら何賞がふさわしいのでしょうね。物理学賞ではなさそうですし、生理学・医学賞ともずれている気がします。
20世紀初頭には選考の際に人種差別がおこなわれていましたが、現代はどうなのでしょうか?日本人もたくさん受賞していますし。次のようなページを読んでいろいろ考えてしまいました。
人種差別によりノーベル賞を受賞出来なかった日本人
http://matome.naver.jp/odai/2141272715921648101
ノーベル賞の不思議
http://nakaikemi.com/aboutnobelprize.htm
鞭毛モータの発見も分子機械の大きなトピックスですね。
http://j-net21.smrj.go.jp/develop/nature/entry/2011103101.html
ノーベル賞には、今でも人種差別があるのではないかと思ってしまいます。
この先生のことですね。
ATP合成酵素がまわる不思議(吉田 賢右)
http://brh.co.jp/s_library/interview/67/
読んでみました。おっしゃるとおり吉田先生もノーベル賞級の方ですね。3人という定員に漏れてしまったのかもしれません。