Kumitsu式太極拳《室町武術文化を繋ぐ会》

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なぜ生き残れたのか? ピストル編(実話ーブラジル)

2019年05月24日 11時57分50秒 | 護身術
2年前の話です。

ブラジル日系人(男性)に「ほぼマンツーマン状況のなか」

空手と合気道を同時進行で教えていました。

その男性は、5回強盗にあっています、ブラジルでです。

そのうちピストルを突き付けられたことが2回あり

そのうちの一回のことを私の教室で再現して、

どう対処したのが良かったのかを二人で検証しました。

以下状況です。(詳述はできませんので)

その男性が若いころブラジルのサンパウロ郊外の町で起きた実話です。

ある女性宅で女性住人と二人でいたとき

突然に、玄関のドアが開いて一人のブラジル人男性が入ってきました。

その際、ある程度そういう状況を予見していた男性は、

玄関で睨んでくる男性に2メートル~2.5メートルほどだったか近づきストップしました。

相手の男性が、ズボン後ろポケットに手を回そうとしたその刹那

反射的に相手に飛び掛かろうとする態勢(姿勢)をとったそうです。

その間、二人は身動きせずしばらく睨みあっていました。

ブラジルでは、ピストルは後ろポケットまたは、腹の前に差し込んでいます。
(そういうケースが多いの)

時間がながれ、相手がこれは不利と悟ったのか、ドアをバタンと閉めて出て行ったそうです。

つまり仲間を呼びに行ったのです。

生徒さんの日系人男性はその隙に逃げることができたという・・・

以上が概要です。

これを私が実際に当時の状況を再現しながらどうしてそうなったのかを

また、その状況をとったことがなぜ良かったのかを説明しました。

この体験は、当会の基本アレンジクラス3.(間合いレッスン編)のレッスンでやっています。

つまり相手がピストルを取り出す構えをした瞬間に、こちらも

飛び掛かることができる絶妙の間合いにいたこと。

これです。この絶対の距離を把握していないと相手にピストルを構えられてしまいます。

つまり「間合い」はわれわれ日本人が考えているより

ずっとずっと、無茶苦茶大事だということです。

私が基本アレンジシリーズで3回目のレッスンに組み込んだのもそういうことが起こるからです。

もうひとつは、

「氣」と「意識」の問題です。

これは新・基本アレンジクラスで教えている

絶対的な意識、9つの武術意識(九密)です。

その中の5番目の「氣」の操作です。

相手と対峙した際に、いちばん肝心なことは氣の出し方なんですよ。

これはお互いが人間という動物だからです。哺乳動物(肉食)の狩り本能とでもいいましょうか、

相手に伝えているんで「氣」は現象だけなんですよ。

何を伝えているか、「未来です。」

ピストルをポケットから取り出す刹那に「俺は飛び掛かるぞ、そうなったらお前の命は保証しない」という

覚悟を伝えているのです

これが「氣」の正体ですよ、生徒のみなさん"!! わかるでしょうか。

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