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雲子雲

三国志大戦、仕事、プリキュア、ガンオン
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不況だけど頑張るズェ(・∀・)

敗北。誰にって?自分にさ。

2005年04月22日 06時00分41秒 | 芝居
【規定以内に収まらないモノは問題外】

芝居におけるソレではなく、社会における、重くのしかかった現実。
時間をかけて良いものを作ればいい、という訳でも無い。
ましてやそれが時間に値しない、稚拙なものであったとしたら…。







今回は授業でやった「エチュード」(※1)の話。
授業の目的が、クラス替えに伴って新メンバーとのコミュニケートを兼ねたクラス交流という事らしいが、暗黙のうちに実力の見せ合いという事もあるでしょうな。
一発目なんだから、ここで一歩リード出来ればアピールに繋がるわけだし。
…ということで、恐ろしく気合が入る。アピール力は俺の演技スタイルでも特化してる部分だし!
気合十分に、マスクに首タオル+長袖ジャージという恐ろしく風邪スタイルで挑む。



今回与えられた条件↓

①制限時間は3~5分。
②メンバーは6~8人。(自班は6人だった)
③昔の仲間がとある場所で再会し、ラストはハッピーエンド。



早速グループ分けし、1時間半(長ッ!)の時間を与えられて、各自スタート。
各班颯爽と盛り上がる中、奇妙な組み合わせのMy班は、中々論議が進まず。
3~5分で纏めるには【起承転結】じゃ時間が足りない事は分かっていたので、スタイルを【序破急】にしてみる…事をメンバーに説明。何となく分かってくれたみたいで胸を撫で下ろす。
話の大筋とキーワード(話の切り替え切欠)を決め、キャラをある程度作って、20分間無駄に只管演じてみた所、収集がつかなかったがキャラは結構掘り下げれた。


ふむ、やっぱり設定を掘り下げすぎないでテケトーに動かして行って、そこの会話で生まれた設定を付け足していく…のがベストなやり方か?設定に固執するのは止めようという流れの元では。キャラの方向性がそれで変わったとしても、全体の流れ(チーム内でのキャラ同士の摩擦)でそうなったのなら、これは大いにアリと判断する。俺は。



設定も出来たし、あとは余計な話題を切ってキーワードの順を正せば完了……と思いきや、ここで一つ思わぬ障害が。

『どうしても6分掛かってしまう』

ここで更に話を切ったら展開が【序破】か【序急】で終わってしまう。
一番の打開策は会話のテンポを上げる事だが……やはり得手不得手か、能力的にテンポについていけない役者がチーム内にいるのでそれも叶わず。
発表まで5分を切ったところで、八方塞かと頭を抱えていたメンバー。
するとメンバーのG女氏(確かそう。違ってても、仮に彼女が言ったものと脳内保管(笑))から

「あんまり会話しないで、必要最小限のリアクションで行こうよ」

との案が出る。



要約↓

①とことんヨタ話をぶった切る
②キーワードに絡めた話題のみで展開
③それを盛り上げる&場のリアリティを出すリアクション



といったところか。
それだと説明台詞が出てしまう可能性が高くなるし、ストーリーを無理矢理に展開させているのが丸分かりになってしまうのではないか……と頭に過ぎった。
しかしそれで渋い顔をしたのは俺だけだったし、もしかしたら杞憂なのかも?と前向きに決定。

それに…


G女氏、正直好みだから何でも許す(笑)



芝居に私情を挟まない主義(というかアタリマエ)なんですが、ここは私情に走りましたさ。
他の打開案考える時間も無かったし、第一私情を挟もうが挟むまいが、結果は変わらず。
どのみちこれしか道は無いのだ。だったら一番自分に正直な気持ちをプッシュしようと。
発表後、やはりこの決断が安易なモノだったと後悔する事になるのだが。



ぶつ切りにした話は上手く展開せず、無言の時間と妙なアドリブで繋がれ、メインの波に乗ったときは既に5分直前。結果的に無駄が出来、やはり6分掛かって終わってみれば、メインの話題にならない人は殆ど発言しなかったという最悪な結末に。
担当講師は、時間の割によく纏めたと評価してくれたが、しきりに「今回の授業の意図としてはクリア」と言っていた。



芝居として未成立



分かっちゃいたけど、悔しい。
悔しいなんて使うのはおこがましいが、この蟠りを説明出来る感情は其れしかない。

一層俺を悔しくさせたのは、俺を覗いたメンバー殆どが芝居を楽しめていた事にある。
見事【今回の授業の意図】をクリアした事が嬉しいのだろう。
その件に関しては俺も賛同する。正直、新しい芝居の感性に触れて楽しかったし、気になっていたG女氏との連係プレーも堪能できた。



ただ、それ以上に、もっと表現者として何か向上させるべく余地はあったんじゃないか?と思えてしょうがない。冒頭にも書いたが【規定外は問題外】なのだ。
ただの授業と侮る無かれ。
一表現者として発表の場では常にベストな状態を魅せれないと駄目だ。



こう堅苦しく考える傍ら、あれこれ深く考えすぎて場を上手く楽しめなかった自分が恨めしいだけなのかもしれない…。
と考えながらタイピングしてたら、朝になってもーた(笑)
熱出て鼻水出てタンが出て喉は出ないで普通に痛くて、完璧に風邪にやられてるのに。




※アテニスルナ用語説明※

※1…本来は広く意味を持った演劇用語だが、ここでは即興芝居の事を指す。シナリオの無い状態からアドリブだけで展開されていく。役者に必須の能力だけに出来ないと芝居中取り残されて棒立ちに。一部のプロ劇団なんかは、このエチュードで芝居丸々一本完成させるとか。正に神の領域。



※私信※
やい、俺の身内ども。
お願いですからG女氏には内緒にしといて下さい。(笑)

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