2016年5月19日投稿
前回の学習会で断層地震、関東平野北西縁断層帯が話題になり、もう少し断層帯と地域の位置が詳しく知りたい、また今後30年間の発生確率0.008%(だからまあほとんど起こらない)という数値を最近の知見でフィードバックしょうということになりました。
国土地理院「関東平野北西縁断層帯とその周辺」
赤楕円 文化会館 赤★ 公民館 赤□ 体育館 赤○ 県立土屋文明記念文学館 赤△ カインズホーム
資料の出所
地震の発生確率について
群馬県地震被害想定調査告書概要 平成24年6月 群馬県
…前略…関東平野北西縁断層帯主部の今後 30 年以内の地震発生確率は、ほぼ 0%~0.008% (2012年1月1日算定)となっており、…中略…低い発生確率であることがわかります。
この断層帯は、平均活動間隔(地震の再来周期)が 13,000~30,000年間隔、最新活動時期が約 6,200 年前以後、約2,500年前以前であったと推測されています。地震発生確率がほぼ 0%~0.008%というのは、最新活動時から経過した期間が短いために、今後30年間という期間で考えた場合、この断層による地震はほとんど起こらないという ことを表しています。……以下略
ということになっていますが、「ほとんど起こらない」ということをどう読み解くか。少し掘り下げてみます。
まず直近の地震調査推進本部平成27年4月24日関東平野北西縁断層帯の長期評価によれば「ほとんど起こらない」から「やや高い」に修正されました。数値を過去の兵庫県南部(阪神・淡路)地震、今の熊本地震を比較して表にしました。 発生確率 0.1%〜3%は「やや高い」と位置づけられる。
参考:首都直下型地震 70%、南海トラフ全域 M8~M9クラス 60%〜70%(この数値は何時地震が発生してもおかしくないということだから、東京へは重要な用事がなければ出かけないようにしている)
関東平野北西縁断層帯と熊本布田川断層帯の今後30年以内の発生確率は似ている。私達に0.1%と0.9%の有意差を見つけることは難しい。しかし今回布田川断層にマグニチュード7.3の地震が発生した。新潟中越地震の確率は「未定」つまり調査必要材料が見出せなかった地域で発生したという。数値が低くても地震は発生するということだが、対策措置を講ずるには影響に見合った程度とするのがコスト面を考慮した常識であるので、何時からどうゆうことをやってゆけばよいか、やらなくて良いか悩む所です。今の段階ではコストのかからない方法でできることを心がけるということでしょうか。参考に群馬県の防災リーフレットを紹介します。
http://www.pref.gunma.jp/05/am4900035.html
それでは
また