新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

魔法少女まどか☆マギカscene0 ぼっちとアサシンとヘップバーン

2023年10月10日 | まどマギ・マギレコ
定期組合大会の議案書を書き終え、校正チェックも終えたところです。

「ロシアのウクライーナ侵略戦争に続き、パレスチナ危機、世界戦争の足音が近づいています」という情勢分析の続きを、このブログにも書くこともあるかもしれませんが、疲れました。

今日は、趣味の話をさせてください。

三連休の二日目は、ソーシャルゲーム『魔法少女まどか☆マギ外伝マギアレコード』(以下マギレコ)で配信された、『魔法少女まどか☆マギカscene0』(以下『scene0』)のストーリーを消化していました。

この『scene0』は、『魔法少女まどか☆マギカ』(以下まどマギ)の前日譚にあたるストーリーです。




このscene0の主人公、愛生(あき)まばゆです。

見滝原中学校に通う、巴マミのクラスメイトの中学3年生。父はおらず、母を不治の病で亡くし、カフェを併設したケーキ店を経営するおばの咲笑(さきえ)に引き取られています。咲笑のケーキ店を手伝い、お小遣いをもらい、趣味の映画のレンタル代やチケット代を捻出しています。

でも、バイトではなく、あくまで家事手伝い。中学生がアルバイトすることは、児童労働にあたり、労働基準法違反ですからね。例外として認められているのは、牛乳配達、新聞配達、子役や芸能活動など限定。

『マギレコ』も、初期に出てきた、高校生の春名このみとともに秋野かえで・夏目かこの中学生メンバーも花屋を手伝う「チームブロッサム」に、苦情が入ったのでしょうね。かえでは「もかれ」(ももこ・かえで・レナのトリオ)、かこは「ななか組」所属で、チームを超えた仲良し三人組で、ほほえましかったのですが。最近は、こうしたコンプライアンス(!)に反した設定・描写はなくなってきた感じがします。そのあおりで、れんちゃんのイメージにすずらんの花を勧めてくれたこのみちゃんの登場回数が少なくなったのは残念です。

まばゆちゃんをひと目見た瞬間、既視感がありました。

まばゆちゃんのキャラデザは、『まどマギ』『マギレコ』のメインキャラクターのデザインを手掛けてきた蒼樹うめ先生。既視感を感じたのは、『ひだまりスケッチ』最新刊の10巻で、主人公のゆのが吉野屋先生との面談後に会う新キャラ、B組の「五十嵐さん」です。

まばゆちゃんも五十嵐さんも、同じ目隠れキャラで、髪もパツンパツンしたところが似ています。






憧れのファッションデザイナーが講師を務める美大に入るため、必死に努力する五十嵐さん。

美術科の学科において、提出作が掲出されるときは、常に上段に飾られる成績優秀者です。

不器用なところは、ゆのとも共通するところが多いようです。ゆのは五十嵐さんの制作に向かう姿勢に共感し、積極的に仲良くなろうとします。

最近は、ストーリーをスキップしたり、フルボイスでもあえて聞かないことが多いのですが、このまばゆちゃんの早見沙織ボイスは、聴かないのはもったいないです。

『マギレコ』では、すでにスピンオフの「おりこ」役で出演している早見沙織さんです。おりこは「お嬢様声」「美人声」でした。

まばゆちゃんは、またひと味ちがいますね。
お店の手伝いでケーキ屋の制服姿の自分を見た女性客が、「あの子、ちっちゃくてかわいい!」と喜んでいるのを聞きつけ、

「ちんくちりんで悪うございましたね」

と、やさぐれていますが(この制服、配布しないかな)、キャラクターも声も、小動物的なかわいらしさ、愛くるしさに満ちあふれています。

というわけで、彼女の新規ストーリー、新規ボイスを聴くために、早起きしています。

まばゆちゃんは、他者との会話はもとより、モノローグでも、たえず丁寧語・敬語表現を用いるところが特徴的ですね。

全く同じ人がいました。

『スパイ✕ファミリー』の「母」(はは)こと、ヨル・フォージャーさんです。




市役所の職員という「表」の顔のほかに、「祖国の敵」を暗殺する暗殺者(アサシン)「いばら姫」という「裏」の顔を持つヨルさん。

『スパイ✕ファミリー』の物語は、お互いに身分を隠す必要のある、スパイ任務遂行のためのかりそめの家族(父はスパイ、母は殺し屋、娘は 超能力者)の日常とスパイアクションをコミカルに描いたものてす。

父・母・娘はお互いに正体を隠してますが、無力な娘だけは、心を読めて全てを知っているという設定です。そこがおもしろいのです。

ヨルさんはまばゆちゃんと同じく、弟のユーリと、役職のある人を除き、全ての人を「さん」付けで呼びます(牛も「さん」付け)。夫も娘も、常に「ロイドさん」、「アーニャさん」です。モノローグもですます調です。

原作人気を支える「アーニャ語」そして「ヨル語」は、言語学の論文にもなり(!)、学問的研究の対象になっているところがおもしろいです。


ヨルの言葉遣いの特徴は「誰に対しても常に丁寧語・敬語を使用すること」、他者との会話はもとより、独白や自身へ語りかけの 場合でも、丁寧語・敬語表現を用いるという指摘は、なかなか興味深いですね。

これは早見沙織さんが演じてきたキャラそのままで、ヨルさんは、声優に早見沙織さんを想定していた、いわゆる「当て書き」だったのではないかと思うくらい、ドンピシャのキャスティングでした。


今回の「愛生まばゆ」ちゃんが、傍観者・観察者に徹した、正真正銘の「ぼっち」キャラであることにも、注目せざるをえませんでした。

最近は、『ぼっち・ざ・ろっく』の後藤ひとり、『きららファンタジー』第二部の主人公の住良木うつつ、ぼっちで、陰キャで、コミュ障のキャラクターが人気なのでしょうか。

しかし『ぼざろ』のひとりちゃんのぼっちエピソードも冒頭のみで、すぐに結束バンドの一員になっています。『きらファン』のうつつも、きらら・ランプ・マッチの一行に溶け込んでいましたよね。

まばゆちゃんはscene0の主人公でありながら、徹底的にぼっちです。見滝原の魔法少女たちとは、いまのところ、直接の絡みはありません。鹿目まどかを救うため奮闘する、暁美ほむらの運命を見届けるキャラクターのようですが、最後までいまの空気キャラのままなのでしょうか。

すでに、公式の予告で、存在を消され、最初からいなかったことにされている魔法少女という設定も明らかにされています。

『scene0』のおかげで、しばらく退屈しないで済みそうかも。

過去に、「まばゆ」ちゃんのような「ぼっちキャラ」がいただろうかとおもったら、いました…!



ソロキャンをこよなく愛する志摩リンちゃん、コミュニケーションにもやや難ありで、学校でも図書館で本を読んでいるタイプです。ぼっちでも、それを苦にしていないし、楽しそうなところがいいですね。
しかも男に不人気な「お団子ヘア」キャラ。全然、男性ファンに媚びていないところもよかった。

この「志摩リン」のプロトタイプは、『まどマギ』スピンオフで、『ゆるキャン△』を手掛けたあfろさんの『魔法少女たむら☆ほむら』の「たむら」だったというのが、このブログの見解です。「ほむら」を「たむら」と間違える「うっかりまどか」、「ドSまどか」、「天才少女まどか」、どんなまどかでも大好きな「たむら」は、このまどかとたむら(ほむら)の凸凹コンビは、『ゆるキャン△』のなでしことリンのプロトタイプでした。ほむらのほうも、「いたずらほむら」「アイドルほむら」「ハカセほむら(妹ほむら」「ほむ姉」といろいろな時間軸のほむらが出てくるのが楽しかったですね。

『scene0』も『たむら☆ほむら』と同じく一話で一つの時間軸が完結していくのでしょう。

よく考えると、原作のほむら自身が、『scene0』のまばゆちゃんと好対照のぼっちキャラでした。『たむら☆ほむら』は、ほむらの「まどかがすべて」の「ぼっち性」にフォーカスしたスピンオフではなかったかと思います。







と、長々と続けてきたわけですが。

マンガやアニメ、ゲームに興味のない諸先輩方も、『スパイ✕ファミリー』は知らなくても、『ローマの休日』はご存じですよね。




2022年の金曜ロードショーの『ローマの休日』で、オードリー・ヘップバーンを演じたアン王女の吹き替えを新たに演じたのが、早見沙織さんでした。

私は吹替版を見たことがないので、過去についてはわかりませんが、過去4回アン王女を演じた池田昌子さんは、『銀河鉄道999』のメーテル役で有名な超ベテランです。

いまどきの声優で、王女としての威厳と年相応の天真爛漫さの両方を同時に表現できるのは、早見沙織さんくらいしかいないのではないかと思います。ヘップバーンの吹き替えに抜擢されるの実力派の早見沙織さん、ぜひこれを機にお見知りおきを。

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2 コメント

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Unknown (angeloprotettoretoru)
2023-10-12 23:02:41
早見沙織さんは私も大好きな声優さんです。
個人的には早見さんの「あ段」の発音が好きなのです。
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なるほど (kuro_mac)
2023-10-13 07:23:51
「暁美さん」が聴き心地いいのは(結局直接コンタクトはないままでしたが)、あ段から始まるからですね。いよいよワルプルギスの夜の前日まで来ました。
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