通常「(経営)戦略情報システム」の分野では
①経営戦略情報システム
②戦略情報システム開発
③システム評価・運用
について学習します。
しかしながら②戦略情報システム開発、③システム評価・運用については、すでに触れていますので、ここでは①経営戦略情報システムについてとりあげていきます。
また経営戦略や組織に関する点は企業経営理論で細かく取り上げるのでここでは省略します。
【基幹系情報システムと経営戦略情報システムの違い】
(基幹系情報システムの特徴)
①主に社内の業務を対象とする
②一般的に局所的で「業務の効率化」「合理化」が目的
③システムの規模としては、比較的小規模
(経営戦略情報システムの特徴)
①主に経営に直接関わる社外の業務を対象とする
②大局的で企業全体あるいは事業全体を変革する
③システムの規模としては、企業全体にまたがる場合があり大規模である。
【経営管理階層とその役割】
これについては企業経営理論のところにも登場するので、簡単に触れておきます。
この各階層により必要な情報は異なってきます。
(トップマネジメント・・・戦略的計画)
戦略的意思決定に基づき、戦略目標の設定や適用資源の決定を行う。
(ミドルマネジメント・・・マネジメントコントロール)
管理的意思決定に基づき、適用資源の配分や全体的なコントロールを行う。
(ロワーマネジメント・・・オペレーショナルコントロール)
業務的意思決定に基づき、資源を使用して業務遂行を行う。
【企業における情報システム】
(情報構造システム)
情報構造システムとは、意思決定のために必要な情報を整理・確認するものです。
情報構造システムの構築にあたり、各階層(上述)の意思決定の過程や意思決定に必要な情報の内容を詳細に把握することが必要です。
(情報処理システム)
情報処理システムとは、データから情報を作成するための処理方法からハードウエアやソフトウエアを決定し、処理・運用基準などを整備するものです。
(情報利用システム)
情報利用システムとは、作成した情報を経営管理などに活用するため、ある一定の決定基準や判断基準を明確にするものです。
次回も経営戦略情報システムについて整理します。
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