相談予約が6月末まで一杯になりました。
どうもkurogenkokuです。
昨日、某社から前期の決算書があがってきました。
税引後利益が7,000千円、営業キャッシュフローは11,000千円です。
実はこの会社、2年前に某所からの依頼で再生支援に入りました。負債の額が尋常ではなく、微々たる利益と営業キャッシュフローは出ているものの、返済原資は生み出せず、破綻もやむなしという状態でした。
さらに具合が悪いのは、取引先に対する未払金も年々積み上がって行き、決算書だけ眺めていたら「ごめんなさい」をしてしまった方がよいのではないかと思うくらいです。
社長に決算状況を聞いても答えられず、話の内容と決算書の辻褄が合わない。
決算直前になって、資料をドサっと会計事務所に持ち込んでいるということなので、そもそも決算書が合っていないのでしょう。社長の人格は否定できませんが、社長には再生の舵取りができないことをすぐに悟りました。
そんな中、ひとすじの光は後継者にありました。
実はこの会社は秩父外にあります。後継者がkurogenkokuのセミナーを受講したのがきっかけで、所属する支援機関の経営指導員経由で支援の依頼がありました。
秩父商工会議所のエリア外には手を出さない(というより、うちの会員企業の支援で手一杯)ことにしていますが、その経営指導員が帯同することを条件に支援の打診を受けることにしました。
・まずはダメダメな決算書を実態に近いものにしていくこと。
⇒経理はすべて後継者に引き上げました。
・予算とそれを達成するための行動計画を具体化しました。
・月次決算を作成し、予実管理をきめ細かく行いました。
営業戦略にはオリジナリティを加えましたが、再生支援の内容に特徴的なことはほとんどありません。経営の原理原則に忠実に従っただけです。
それでもしっかりと利益を生み出せる会社になりました。
それでもまだまだB/Sを正常化するには時間がかかります。
幸い後継者は若いので、時間をかけてじっくり取り組ませたいと思います。
この決算書なら金融機関も文句言わないと思うし・・・。
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