モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

共通テストの政治経済に良問が含まれていた件


今晩20時放送、「黒澤元国の飲みに行こうよ!」
是非ご視聴ください。
https://blue.ap.teacup.com/motokuni/6901.html


どうもkurogenkokuです。


中小企業診断士という職業柄、特に経済政策には強い関心を持つようになりました。共通テスト(これまでの大学入試センター試験)のうち、政治経済だけは受験予備校のホームページ問題をダウンロードし、眺めたりしています。

そんな中、今年度の出題内容で「これは良問」と思うのが2題ありましたのでご紹介します。


■問4 日本銀行の公開市場操作に関する問題





経済学を勉強している方なら、即答で「①」を選べると思いますが、素晴らしいと思ったのはYさんの説明です。
この問題の出題の趣旨は以下にあると考えられます。

******************************************
日本銀行が市中銀行から国債を買い取っても、ただちに個人や企業の保有する通貨量を増加させるわけではない。市中銀行が、個人や企業に貸出を増加させるよう、需要喚起策を講じなければならない。
******************************************

国債を買い取って市中銀行が増やすのは、日銀当座預金です。個人や企業の保有する通貨量を増やすためには「貸出し」という行為が必要になります。
すなわち経済政策としては、金融緩和だけでなく、金融機関が貸し出しを増加させるための財政拡大政策を合わせて講じることが有効と言っているようにも読み取れます。







■問5 銀行が貸出を行うと銀行のバランスシートはどうなるか





これも信用創造の仕組みを理解していれば、正解は「④」ということがわかります。まあ図1と図2を比較しても正解は簡単に選べますね。
この問題が良いと思ったのは、①~③の選択肢との比較を行う中で、金融機関の貸出しは「預金を貸し出すのではなく、預金を創り出し、銀行の資産と負債を増加させていること」を学ばせていることです。



共通テストなので文部科学省(でよろしかったかどうか)で作問していると思うのですが、これつくった人、経済学をよく理解されているなぁと思いました。

でも高校生でこの問題解けるのか???

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