特に問題点の発見と改善のフローに基づいてまとめていきます。
同時に「考えを整理するための方法・知識」を取り上げます。
【問題点の発見と改善】
(問題の発見・整理 )
前回取り上げた「調査」のなかから問題点を導き出します。
問題発見においては業務改善における問題点は何かを明確にする必要があります。
なお問題点を抽出するポイントは次のようになります。
①業務中のチェックポイント
・仕事の集中の度合い、仕事の分担、平均化
・人材の適正配置と作業量
・仕事の作業効率
・仕事の重複、不必要な作業
・業務処理経費の妥当性
・業務手続の定型化、非定型化
②情報システム導入がなされている場合のチェックポイント
・情報の発生タイミングと提供時期
・データの内容と精度
・ピーク時のデータ量対応
・システム処理能力
・保守の状況
・操作性の煩雑さ
(問題の原因分析)
原因分析では、原因と結果の因果関係を考え、各種分析技法を駆使して分析を行います。
分析手法には以下のようなものがあります。
①ブレーンストーミング
アイデア発想法の1つです。
一般的に、5~10人程度の参加者で行い、リーダーが問題やテーマを提起し、アイデアを出し合っていきます。
重要な点は
・批判は行わないこと
・奔放なアイデアを歓迎すること
・アイデアは多いほどよいこと です。
②KJ法
川喜田二郎氏が提唱したことからその名がつきました。
ブレーンストーミングなどで出たアイデアをまとめるのに用いられます。
その手順は以下のとおりです。
・情報収集
・カードづくり
・グルーピング
・表札作り
・カードの配置
・図解
・文書化
③デシジョンテーブル(決定木)
多数の条件とそれによって決まる行動を表(テーブル)の形で表したものです。
行動の順序を表すことはできませんが、複雑な論理関係を人目で把握することができます。
④QC7つ道具
こちらを参照してください。
http://blue.ap.teacup.com/motokuni/181.html
(解決策の検討)
問題解決では、費用対効果を考慮しながら解決策を検討することが重要になります。
改善効果は、大きく定量効果と定性効果に分けることができます。
①定量効果
数値で表すことのできる改善効果のことです。
売上高、コストダウンの効果などがあげられます。
②定性効果
数値で表すことのできない改善効果のことです。
モラルの向上、イメージアップなどがあげられます。
今回で仕事の進め方については終了です。
次回からエンドユーザーコンピューティング(EUC)に入ります。
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