モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

「やめたほうがいい」の一言だけではアドバイスにならない


今週スタートした持続化補助金支援。
3社の支援が終わり、残り2社、と思ったら創業補助金の相談がやってきた。


どうもkurogenkokuです。


昨日の午前中。
ひとまず自分の支援案件は置いといて、部下が苦戦している支援をフォローするため、同行訪問しました。

開口一番、社長がこんなことを。
「先日、顧問税理士にこの件を相談したら「補助金でも3分の1は自己負担でしょ、資金に余裕ないんだからやめた方がいいよと言われました」


決算書を見ると、ここ数年、売上が減少傾向にあり、2期連続の営業赤字。一方、費用構造に目を向けると、大半が固定費でした。しかもコストカットの難しい人件費の占める割合が高い。損益分岐点をざっくり計算してみたところ、あと500万円を積み上げれば黒字化可能。

「御社の場合、売上を上げるような取組みをしないと、厳しい状況は変わらないですね」と私は言いました。


ここは「攻めの投資」が改善策です。
強みを探していくと、同業他社に無いものがひとつ見つかりました。この強みを欲している顧客は容易に想像が付きました。いままでとは全く異なる顧客です。そこを開拓するために必要な営業ツールは○○○です。ここの持続化補助金を活用しましょう。


社長も納得。
ものすごく良い取り組みではないかと感じました。


「お金が無いなら、マル経でつなぎますから、全く心配しないでください」と付け加えて、あとは部下にバトンタッチ。



こういうケース。
いまの状態を放っておいてもダメなわけで、「補助金でも3分の1は自己負担でしょ、資金に余裕ないからやめた方がいいよ」の一言は、全くアドバイスになっていません。
決算書の分析して、攻めるのか守るのか経営者と一緒に考え、そして具体的にどういう方向に進めば良いのか助言しないと、なんて考えちゃいましたよ。

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