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おらと煙は・・・  ~ Diary of  ”Maikuru” ~

高い所が好き。山の頂上で食べるラーメンが大好物。
密かにアクティブ宣言した勘違いオヤジの日記。

白髪山

2014年05月31日 | 山歩き
平成26年5月31日(土)   晴れ



(行程) 林道駐車地点出発(9:20) → 林道最終地点駐車場(9:45) → 粟畑(10:30~10:40) → 白髪山(11:10~11:20) → 弁当開き広場(昼食 11:35~12:20) → 林道最終地点駐車場(13:00) → 林道駐車地点(13:20)



 昨日仕事の第一ピークを乗り越え、本日は休みです。今シーズン初となる頂上ラーメンを食しに白髪山(「しらが」ではなく「しらひげ」と読むらしい)に行ってきました。

 理由は高い山でラーメンを食いたかった事、それと一カ月仕事続きで体力に不安があったため1時間ほどでさほど体力を使わず1,200メートル台の山頂に立て、比較的危険の少ないコースという事でチョイスしました。この山での山ラ―(山でラーメンの略)歴は過去3回を数えており、途中の砂利がある眺めのいい広場が弁当開きに持ってこいの場所でもあります。しかし去年の6月1日午後この山に挑み、まだ雪のある道を横切るのにビビりながら途中まで進むも、雷様の音がだんだん近くに聞こえるようになってきたため逃げるように戻ってきて以来です。雪の少なかった今年はもう大丈夫だろうと雷様の来ない午前中に乗り込んだ次第です。



(心のアナウンサー : 今日の山歩きを振り返ってみてどうですか?)
 「心の返答 : ふふ、読みが甘かったぜ。雪は残っていて林道途中で車は途中で行き止まりだし、登山道も所々雪で隠れているし、何が1時間で登頂だよ!倍はかかったよ!道も見失うし結構危なかったぜ。」

(心のアナウンサー : 今日の山歩きに点数をつけるとしたら何点ですか?)
 「心の返答 : いろいろ今後の課題もありますが、100点です!」
以上、ヒーローインタビュー風で。

 念願の山ラーが叶ったのでもう何も言う事はありません、満足です。


 8時に天童方面に息子を届け、マックスバリュ天童店に寄りラーメンと水とスイーツを調達しました。スイーツは、「デビルズケーキ」をネーミングに惹かれて買い物カゴに入れてしまいました。どんなケーキだ?


 さて、東根の観音寺から登山口に向かい車を走らせます。柳沢小屋を過ぎると、道の脇に雪があります。あれ?去年の6月1日は雪あったけ?とちょっと不安です。が、忙しさを理由に実は愛車のタイヤはまだスタッドレスタイヤです。少しぐらい雪があってもヨユーだぜ!とどんどん進み、車が3台路肩に止まっている先のカーブを曲がると、



「えっ?」
おらの軽のタイヤぐらいの雪の量です。いくらスタッドレスでも無理です。車をここに置き、歩くことにしました。

 車を寄せて止めると車の周りに虫がプンプン寄ってきます。ドアの脇を見ると草の葉っぱにテントウ虫が所狭しと動いています、サブイボ出しながらソッコーで準備を整え、準備運動もせずに虫の中を歩きだします。しかし何でだろう、虫がまとわりついてきます。あーヤダヤダ!振り払いながら林道を歩きます。道の脇には紫色の花が咲いていました。




 20分ほど歩き「ゲー!  ゲー!」と大きな唸るような何かの声が聞こえてくると、林道終点の駐車場に到着です。声の主のいる脇の水たまりには、卵でしょうか?得体のしれないものが見えます。




登山道の入り口の看板に貼ってあります。



いったい鋭い気配りってどうすればいいのでしょう?何か声や音が聞こえる度にリスの目になるおらはどんな気配りでもします!だから教えて!ストレートながらもファジーな表現に鋭いツッコミも出てきません。とりあえず熊鈴リンリン鳴らしながら登山道に入りました。


 間もなく、若い男女3人のグループとスライドします。

「どこまで行ってきたんですか?」

と問いかけると、

「山頂です、泊って今日は下りてきました。」

との事。

山頂で泊ったという事は御所山の山小屋に泊ってきたと思われます。レベルの違う人達のようです。

無理して
「上の方の道はどうですか?」
と聞いてみたところ、

「巨大な雪渓がありますが、踏み跡あるので大丈夫ですよ」

と教えてくれました。


 「巨大な雪渓?」、「踏み跡?」昨年雪の上で道を外してドキドキした経験上、ビビりが入ります。しかも御所山でなく白髪山を目指しているおらですがどこら辺の事を言っているのか不明です。余計なやり取りを避けるためとプライドが邪魔し、

「そうですか、参考になりました。ありがとうございます。」

と、「わかった、わかった、チョロいぜ」ぐらいの勢いで返事してしまいました。

「気をつけて行ってください」

という率直な励ましに

「どうも」

とクールに答えその場を後にしました。あ~、この先どんな道のりが待っているんだろう?


 間もなく雪が道を覆ってきます。





雪を踏んだところに笹や木の先っぽが埋まっていると、「バサッ!」と突然雪の中から抑えられていた木が飛び出してきます。

「これが両足の間から飛びだしてきたらおらはどうなってしまうんだろう?」

と、ちょっと違う方向の心配をしてしまいます。


 途中、谷に沿って雪のあるところを横切りました。



その時突然、

雪を背負って登り、雪を背負って帰れ

という言葉が身体の中に走りました、そんな気がしました。

 やがて大好きな場所にさしかかります。








ここを過ぎれば最上カゴを拝める場所になります。






間もなくすると道の先が・・・



白い、もう少し近づくと・・・



「雪?壁?」

とりあえず乗り上げてみます。




 雪で覆われています。先程の上級者さんのアドバイスにあった「踏み跡」に従って進むと赤テープと道があるのですが、その道は下っています。という事はそれは御所山に向かう道、ここは粟畑で白髪山へは右折するところですが右には雪と木しか見えません、道がありません!地図を持ってこないことを後悔しつつも、左を見ると黒伏方面への道が見えます。標柱は見えませんが間違いなく十字路のところです。

 地図がなく道を探せないという事は、帰り道が見えるうちに撤退するべきですが、時間があるので雪のふつりを歩いて、入ってきた所から左回りに廻ってみます。



御所山も見えました、まだ仙台カゴの方が高く見えます。




 「ザザ! ビュン!」と突然雪の中から木(枝でない)が跳ね上がってきます。雪が深い所なので、今度の木は太くて硬い、危険な場所とモノです。



「これが両足の間から飛びだしてきたらおらはどうなってしまうんだろう?」

またもや縮み上がりそうな心配が蘇ります。股の心配だけではいけないので、山のリスクマネジメントとして想定外の最悪の事態をイメージしてみました。

「これが顔に当たっておらの美貌が損なわれたら何人のスケが悲しむだろう?」

うん、いらぬ心配です。股間を守る方が大事だと思います。


 120度位回ったところに、あった!見つけました!その道を進んでみましたが間違いなく登山道です。間もなく尾根に出て高い所から空とご対面です。




 すると一人の女性とスライドです。踏み跡が分からなかったのでまさか先行者がいるとは思いませんでした、寒風山方面からの縦走かもしれないので、

「往復してきたんですか?」

と尋ねると、

「はい」

との事。

「この道の入り口分かりにくかったですよね」

と問いかけたところ、

「そうですね」

との事。この落ち着き方からして彼女にとっては実はそんなに難しくはなかったのかもしれません。また上級者に会いました、本当に頼りない自分です。


 尾根道の弁当開き場所付近で稜線が見えだします。



そこから15分程急な坂を登り切って



山頂1,285mです。


 ザックを降ろし見渡します。

面白山と大東岳




黒伏山方面




奥羽山脈南側方の峰々




 虫がブンブン寄ってきます。鼻の穴に入ったり、耳の穴に入って「ブーン」と大きな音を響かせたり眼鏡にくっついたり、こやつらは人の嫌がる事をまるで熟知しているようです。気が狂ったように振り払い、ラーメンを食う場所を弁当開き場所に決め下山です。

仙台カゴと御所山、今度は御所山の方が高く見えます。



最上カゴは上から見ると形が全然違います。




 弁当開き場所(おらの勝手な呼び名)に着きました。風が強く、帽子をエロ被りに切り替えました。久々に山でのラーメンお食事の準備です。

【今回のレシピ】
 材料 : トップバリュ豚骨ラーメン
 調理 : お湯が沸いたら麺を2つに割って鍋に入れる。スープの素と脂を入れ5分程煮る。 → 出来上がり

 ラーメン食いながら食後のデザート「デビルズケーキ」とコーヒーを準備します。





デビルズケーキ」のフタを開けるとこんな風でした。




 「この一杯のために頑張っているんだよな~!」
ビール飲んでも吉牛食っても同じこと言いますが、山ラ―は何かが違います、麻薬の様な何かを含んでいます。この中毒性、只者ではない、次はいつできるだろうか?

 さて、片道余裕で1時間のはずが、もう3時間経過です。仕事を「あと3時間でできます!」と言って9時間かかってしまったようなものです。(たとえにでる位に仕事の心配は尽きない)

 夢の国から現実の国へ戻る時間です。気持ちを切り替えたならば余計な事は考えず現実世界へ直行します。あ~最高の時間を過ごさせて頂きありがとうございました、自分。仕事も山ラーも頑張れよ!自分。






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