代打 「ばろ」 

2009年 子宮頸癌腺扁平上皮癌を宣告されてからのへこたれ記録と愛猫の事

10/17 2回目の入院 12日目 (リンパマッサージ開始)

2009年10月17日 | 病気の事

10/17(土) 晴れ

ドレーンが取れて、寝返りがかなり自由になったので、昨夜はいつも以上によく眠れた。

昨日は「リンパ浮腫とは・・・?」の説明で、今日は浮腫の予防でもありむくみを軽減させる為でもある
自分で行う「リンパマッサージ」の説明を受ける。

マッサージの目的は、リンパ管の動きを活発にさせてリンパ液を正しい方向に流してあげる。
リンパ節の切除でリンパ液は細々とわき道を流れている、マッサージを毎日行って
いつかはわき道が、わき道ではなく、大きな街道になるかもしれない・・・なるように。
大きな街道(リンパの道)を作るため。

マッサージの説明(やり方)が出来る看護師さんは、きちんと専門の勉強をした人と決まっている

早速、
大事なポイントを聞きながら実演を交えての講習開始。

・マッサージをするときは、何も身に着けない。裸(まっぱ)ね。(服の上からは効果が薄れる)
・直接皮膚に手の面をぴったり密着させ、(リンパ液を)流す方向に皮膚だけを動かす。
・リンパ管は皮膚のすぐ下にあり、力を入れたり、ずらしたり、さすったりしないで優しく行う。
・1秒間に1回のゆっくりゆっくっりペース(マッサージの順番も守る)
・オイル・クリームなどはつけてはいけない。

まず、肩回しから始めて、次に複式呼吸を行い、その後、脇の下から足の付け根まで
順番にマッサージを行う。
一箇所に5回~10回行う。全部で25箇所くらい。これを左右片方づつ行うと、大体30分程度かかる。

しっかりマスターして帰らないといけないので、看護師さんも一箇所づつ、丁寧に教えてくれる。
毎日、朝と夜の一日2回は行ったほうがいいが、無理なときは最低でも1回は行う。
入浴後は体があったまっているためリンパの流れが良くなるから効果もUPする。

冊子を見ながら行ってみるが・・・なかなか難しい。力の加減も難しい。
自分ではゆっくり行っているようでも、「看護師さんからは、もう少しゆっくり、ゆっくり行いましょう」と
言われてしまう。

看護師さんから、「退院前に一度、マッサージの総点検しますから、それまでにわからなくなったり、
聞きたいことが出てきたら言ってくださいね。」 
(ちゃんと出来ているか、間違った方向に流していないかなど) 

しかし、これから真冬に向うし・・・全裸で・・・30分もかけてなんて出来るんだろうか、自身なし
毎日なんて続くかなぁ~不安だけどやらねば。

この総点検を、勝手に「卒業検定」と呼んでいた。
退院の時には、卒業検定に一発合格するように、真剣に取り組まねば


ただ、このマッサージをしても絶対に浮腫にならないとはその限りではなく、リンパ液の流れる道も
果たしていつわき道が大きな道となって開通してくれるかはわからないらしい。
一年先二年先でも流れが出来たかどうかはわからないし、
術後すぐに浮腫みが出てなくても、5年後10年後にいきなり浮腫みが出て来るなんて事もあるらしい。

だから、これから先、ここまで(何年間か)やれば大丈夫という「ゴール」がない。
大げさにいえば、生きてる限りずっと  
これには、ええええぇぇぇぇ 「まじか
 せめて、いつまでとかだけでもあれば良いのに
  暗闇の中、見えないモンスターに戦いを挑んでいく。そんな気分

(不本意ながら) 今夜から、このマッサージがルーティンに追加となった。 

 

今日はもう一つ大事な説明がある。排尿訓練の事。

夕食後、訓練の説明を受けた。
 術後からずーと入ってた「尿管」日曜に抜きますと、先生(副)から言われた。
オシッコ君の袋はずっとプラプラぶら下げて、溜まる度に看護師さんが捨ててくれて、夜中だって構わずだ。
看護師さんはお仕事だろうけど、なんだかいつも申し訳ない気持ちになる。
早く取れないかなって心待ちにしていた。

夕飯前に廊下で主治医に会った。
先生は 「いよいよ、(尿管)取れますがビックリしないでくださいね。始めは全然感覚なくても
大丈夫ですから。驚かないようにね。という・・・・
 ただね、なんとなくですけどね、僕は大丈夫のような気がするんですよ、ばろさんは・・・ 」

 って先生、出るの、出ないのどっち?と思わず突っ込みたくなった。

手術によって骨盤神経が損傷されるために、今までのような尿意は感じなくなってる
先生の言っていた大丈夫はこの尿意の事(たぶん) 何が大丈夫かは聞かなかったから。

すぐに感覚も戻るのではないかと手応えを感じていたのかもしれない。
そうあってほしいもんです

「訓練」
尿意がないので膀胱に尿を溜めすぎないよう時間毎にトイレに行く(自尿)。
出し切れていないと膀胱に尿が残り(残尿)膀胱炎の原因にもなるから、管で残尿を測る(導尿)
 
水分を飲んだ量と自尿量と導尿量(=残尿量)をグラフにつけていき、
まずは2時間ごとに自尿に行き、導尿は一日6回。 
残尿が100ml以下が続けば3時間ごとに自尿に行き、導尿は一日4回。
最後は残尿が50ml以下が続けば導尿は一日2回に。自尿は3時間ごと

残尿 50mlが続けば訓練も終盤でめでたく卒業(退院)となる。

大体、2週間くらいの訓練らしいが、人によって早い人もいれば、長くかかってしまう人もいるらしい。
なかなか自分で出すことが出来ない人、つまり自尿が少なく残量の方が多いので導尿して出しきらないと自力では出せていない場合は最終的には自分で覚えて帰り自宅で導尿をすることになる。

排尿の(コツ)を聞き、
尿量と水分調節を聞き ( トイレに自動測定器があるので、出た尿は毎回測る )

これらの説明を聞き終えたら、自然に涙が出てきた。

この先、ずっと尿意がない感覚ってどんなもんかまったく想像が付かない。
毎回毎回の導尿もとても嫌。
つい2週間前はおトイレ普通だったのに、普通にしてたのに。

そんなあたり前の事出来なくなってる自分に、どうすればいいんだろう・・・
どうしてこんなことに・・という感情とこの先の不安を思ったら、ただただ悲しくなった。

一緒に頑張りましょう、辛い事は言ってくださいと、一生懸命励ましてくれる看護師さんの言葉に
さらに泣きのつぼに入ってしまった。

また泣いちゃってるけど、とにかく、明日からと決まったんだから気持ちをしっかり切り替えないと。

 

 

 

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