10/16(金) 晴れ
そろそろ、右のドレーンも抜かないと、あんまり長い間ドレーンを入れてると菌が入ってしまうらしい。
朝の回診時に右側のドレーンが抜かれた。
まだ、リンパ液が結構出ていたので穴をふさいだら今まで排出されていたそれはどうなるのか?
ちょっと不安になり質問するが、あっさりと、体内に吸収されるという。
日中、歩いていると右足がだるく重たくなってきた。明らかに今までなかった感覚
リンパ浮腫の説明を聞く。
リンパ管は全身にはりめぐらされており、ところどころにリンパ節があり、細菌などの不要物質を血液循環に入れないようにしている関所のような働きがリンパ節。
リンパ液は血液の流れとは別にリンパ管の中を流れている。
このリンパ節を手術で沢山切除しているので、つまったり、とぎれたりすることでリンパの流れが悪くなりリンパ液が溜まるとリンパ浮腫になる。
リンパ節が切除されてもわき道がつくられリンパ液は細々と戻そうとしているが仮に作られたリンパの流れなので働きは弱くなっている。浮腫み(むくみ)が出るか出ないかは個人差はあるが、一度おこったリンパ浮腫は治すというより良い状態を保つようにするほかないらしい。
浮腫まないように自分で注意しケアしていく、足に負担をかけない、皮膚を傷つけない事が大事
正座をしたり、長時間歩いたり、ずっと同じ姿勢だったりすると、リンパの流れが遮断されるからそうならないようにしないといけない。
足に傷ができるとそこから感染して浮腫みがひどくなる場合もある
低温火傷や日差しの日焼けも注意、虫指さされもNG。
あらゆる場面の皮膚の傷に、とにかく注意が必要なので、夏でも短パンなどは、はかないようにしたほうがいい。
服装も体をしめつけたりしないものにし、下着も足の付け根などゴムがぎゅっと締め付けるとリンパの流れを妨げてしまうため、ゆったりしたものがいい。(ヒモパンツはお勧め)
アルコールも取りすぎると浮腫みが強くなるから沢山はNG。
体重も増えすぎるとよくないから太らないよう注意。
リンパ浮腫を起こすとむくみのある部分の免疫力が低下しているので細菌が繁殖しやすくなってしまい、ちょっとの傷でも炎症が広がってしまうことがあり、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という別な病気になってしまうこともあるので傷や虫刺されでも注意しないといけない。
水虫もうつらないようにして、万一うつったらすぐ治さないといけない。
とにかく浮腫まないように注意して予防して行く。
足に負担をかけないように、傷をつくらないように、疲れすぎないように生活して行かないといけない。
説明中、「走ったりはだめ? スライディングはしないほうがいいよね?」って聞く
看護師さんが不思議そうに、「へっ」て顔して
「スライディングって???必要ですか???」 怪我をする可能性があることはNG
そうだよな~普通の日常生活には必要ない。
でも、私には必要だった。
今まで、アクティブな体育会系だった身には辛い現実。
もう、ソフトボールをすることは出来ないんだ
手術前、足のむくみについての後遺症は知識としてわかってはいた。
ネットで浮腫みの症例などは見てただただ怖かった。
何をしたら浮腫とかまでは、よくわかっていなかった。
出来なくなることがあるなんてわかってなかった。
虫に刺されるななんて、どうやって気をつけるんだろう。お酒も好き。海も行く、大好き。
日焼けも夏は日常茶飯事だった。ユニフォームは短パンだし・・・
退院したら、元気になったら普通にまた運動できると思ってた。
色んなことが一気に駆け巡りこの日は頭の整理がつかなかった。
ショックはあとからあとから、じわじわとやってきた。
今日は嬉しいことも一つ。
ドレーンが抜けたから今日からシャワーが解禁になった。
まだ、尿のカテーテルは付いているけど、つけたままでシャワーを浴びていいというので、早速、ドレーンを抜いた穴を防水ガードしてもらい、久しぶりのシャワーだ。
10/7の手術前日以来だ。やっぱり気持ちいい、人間に戻ったような生き返る感じ。
でもお腹の傷を見るとちょっと辛い。
2週間の研修で私に付いていた卵ナースちゃんが今日で終わるというので最後の挨拶に来た。
素敵な看護師になるよう頑張るようエールを送る
ごはんが全部食べられなくて、いつも残してしまうので、今日からハーフ(量を半分)に変更した。