NHKの「死亡退院」を見て、とくに八尋さんの言葉が心に残りました。
病地学会でも冒頭に報告したけれど、私は今年の1月には低ナトリウム血症で意識を半ば失って倒れて危険な状態だったけれど救急車で「はい、統合失調症の方で」と言う救急隊員の無線の言葉が聞こえ続けて搬送を拒否され続けた。まあ30分で搬送先が決まりましたが。そこは精神科もある総合病院でした。
8月にはCRPという内臓の炎症を示す数値が10・27とただちに入院をふくむ治療が必要な数値(10以上)を示していたのに治療を受けられずに3日間放置されていた。こういう場合の受け皿が神出病院な訳だからそこに運ばれたら死んでいたかもしれないので、放置された方がましだったとも言えるが。
八尋さんが、身体を診る医者が精神障害者に対して持っている偏見を語っていたけれど、まさにその通りだと思いました。身体を見る医者が偏見で精神障害者を診ないから「必要悪」としてそういう人たちを引き受けて死に至らしめる滝山や神出が存続し続けているという構造です。この身体を診る医者の偏見という構造的な問題をそのままにしていては、滝山や神出のようなところはなくならない。
逆に言えば、神出や滝山を外圧で潰してしまえば、そこにいる患者を身体を診る医者が引き受けざるを得ないということでもあろうかと。行政も大勢を放置して見殺しにはできないから対策を立てざるを得なくなる。
やはり正解は精神障害者と支援の力、「外圧」で神出や滝山を実際に潰すしか事態は前には進まないのだろうと思います。
その意味では、八尋さんにももう一歩前を見てもらいたいと思います。放送には載らなかっただけで八尋さんにもそういうお考えがあるかもしれませんが。
いまは神出、滝山をどうしても潰したくなる衝動に駆られています。
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