三上智恵さんの『戦雲いくさふむ』を読み始めています。今まで読んだところで印象的なのは、「中国が攻めてくる」という世論形成を許してしまっている僕たちの責任が大きいということです。その結果として「第一列島線―日本・台湾・フィリッピンを結ぶ中国封じ込めライン」から中国艦船を外に出さないことが自己目的になり、南西諸島に対艦ミサイル基地を築いている事態になっていること。その場合南西諸島は戦場になることは、日米政府として織り込み済みであり、占領された諸島に対しての奪還作戦訓練が始まっている。南西諸島の住民は自衛隊法によって戦場に刈り出され犠牲になることを日米政府は前提にしているということです。「軍隊は住民を守らない」「軍隊は住民を犠牲にする」という第二次世界大戦の沖縄戦の教訓そのものです。
戦場となるのは沖縄ばかりではないということも重要です。トマホーク4000発を備える本土も戦場になることは間違いないことです。他人事と思っていたらとんでもない。本土が戦場になり、そこでも自衛隊法によって住民は戦場に刈りだされて犠牲になる。最近の戦争になるほど、軍人の死者数よりも民間人の死者数の方が格段に多くなっている。
それもこれも、「中国が攻めてくる」というデマゴギーを許してしまったいる僕たちの責任だということです。デマに対抗する宣伝戦の展開こそが僕たちには求められていると思います。
最新の画像[もっと見る]
- ムックリは風の音 2ヶ月前
- 国連トップ、ガザ、スーダン、ウクライナの戦争終結に失敗した安保理を非難 2ヶ月前
- イスラエルのパレスチナ人捕虜への虐待 2ヶ月前
- ガザのジェノサイドを止めるために 4ヶ月前
- ガザ即時停戦・イスラエル軍は即時退去しろ・隔離壁を撤去しろ!東京での闘いの記録 5ヶ月前
- メーデー会場でパレスチナ国旗 6ヶ月前
- 「中国が攻めてくる」というデマゴギーとの対抗 7ヶ月前
- 能登大震災、国との交渉のまとめ 8ヶ月前
- 能登大震災・国との交渉録・人権精神ネット 8ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます