イスラエルによるハマスのハニヤ氏暗殺に際して
私はネタニヤフの7月24日のアメリカ議会演説の次の箇所に注目する。
すなわち、抵抗するパレスチナ人の皆殺しと、イスラエルに屈服するアラブ国家だけからなる全中東の支配を議会壇上から宣言したことだ。7月31日のイランへの侵略攻撃はただこの脈絡でのみ理解することができる。ハニヤ暗殺は明確なイラン国家への侵略的な挑戦なのだが、イスラエルがイランによる報復を避けることができると判断していたのだろうか。そうではない。かえって挑発によってイランを戦争に引き込み、軍事的に、すなわち殲滅戦争によってイラン国家を叩き潰す決意が背景にあるのだ。その決意を示したのが、アメリカ議会演説の「イスラエルに従うアラブ国家による新中東支配体制建設」の決意表明だったのだ。
それがアメリカ帝国主義議会主流派の支持を受けたということは、全世界の抵抗勢力(レジスタンス)と帝国主義諸国支配階級の全面戦争が開始されているのだということをわれわれも自覚し覚悟しなければならないということだ。自覚し覚悟して戦いを始めよう。
以下、ロイター報道より
「ネタニヤフ氏は戦争終結後のガザについて、イスラエルの破壊を求めないパレスチナ人が主導する「非武装化・非過激化」した姿を描いていると説明。当面の間はイスラエルがガザの治安を全面的に管理する必要があるとの認識も示した。
また、イスラエルとアラブ諸国の間で中東の安全保障同盟を構築する将来像についても語った。」
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