春の選抜大会

　1983年（昭和58年）、久商野球部は夏の甲子園ベスト４に進出。豪腕山田投手を擁する久商はその年、春夏連続出場を果たした。間近に見た山田投手の手元から離れたボールは、引力に逆らい浮き上がる球筋で今も鮮明に蘇る。
　現在、テレビで放送される高校野球ではスピードガンでの球速が表示されるが、150ｋｍを超えるボールでも山田投手と同じような球筋は見ることが無い。それほど凄いボールだった。
　
　30年振り6度目の選抜大会出場を目指す久商野球部は明日、小郡球場で行われる福岡県大会準決勝で飯塚と対戦する。
　夏の甲子園大会最後の出場から27年。もうそろそろ古豪復活といきたいところだ。たくさんの先輩方も今度こそはと待っている。

　「大砲～雲に～羽ばたけば～　たちまちのぼる～九万理～・・・」

　そろそろ甲子園でこの校歌を聴きたい。切に願っている。

88回Y