絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

いたずらきかんしゃちゅうちゅう "CHOO CHOO THE STORY OF A LITTLE ENGINE WHO RAN AWAY"

2014年06月27日 | 英語教室


きょうはこの絵本を持ってカフェに出かけるので、バッグに入れる前に書いてしまいます。

バージニア・リー・バートン作のこの絵本に、残念ながら私自身は子どもの頃には出会っていなくて、
初めては軽井沢の絵本美術館に、幼い息子を連れて訪れた折の、英語版なのでした。
もちろん、もう村岡花子さん訳の日本語版はあったので、図書棚のどこかにあったはずなんですが、
なぜ英語版を目に留めたのでしょうね?

息子は電車が大好きでした。
いつもガタンゴトンと言いながら運転士さんになり、親たちを乗客にして後ろに従え、
線路を行くようにまっすぐに歩いていました。

手には小さな金属の電車模型を、どこにでも連れて行きました。
家には電車の図鑑がありましたよ。

カラー写真や多色刷りの電車本をみなれていたせいか、
"CHOO CHOO"は、とても新鮮でした。
くすんだ赤の直線的な図柄の表紙に
機関車が、石炭色で、煙を吐いて、突き抜けるようなスピード感で描かれています。

中の絵もずーっと石炭色。文字の配置が、まるで線路のような。煙のようにも見えるデザイン。

とても力強くて、あっというまに夢中になってしまいました。

この絵本にはカセットテープがついていて、家に帰ると早速これをかけて、
息子と絵本に見入り、めくり。
親子で大のお気に入りとなり、繰返し楽しんだのです。

作者のバートンさんは、『ちいさいおうち』で私も知っていました。
こちらには、小学生の頃、出会っていて、強く印象に残っていました。
小さいお家と小さい機関車の物語は、何か共通点があるようにも思えました。
お家は、じっとしていたけれど、
機関車は、逃げだしました。そのときの

"Now is my chance!"

のことばには、本当に胸が高鳴ります。

逃げだしたというより、自分の足でかけだしたんですね。
チャンスは、見逃さない!


後になって、ラボ・パーティという英語教室に出会い、
この絵本を教材のなかに見つけたとき
やはり"Now is my chance!" が鳴り響いてしまったんです。

村岡花子さんの翻訳は、日本語のおはなしで聞いても、ワクワクする作品となっています。
長い長い間、子どもたちを感動させる、素晴らしい作品です。
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