悪天候も一段落か、久しぶりに青空の関東地方です。
延期になっていた運動会も青空の下で開かれてよかったですね。
ここちよい疲れの中に、いまは休んでいることでしょう。
ゆったりしながら、心をケアする一冊の絵本はなあに?
たとえば「がまくんとかえるくん」(アーノルド・ローベル作)。
シリーズの「ふたりはともだち」の中の「おてがみ」は、小学校の教科書にも採用されていますから、よく知られていますよね。お手紙を待つ気持ち、一緒にいてくれる友達の存在感が、なんだかとても幸せです。
一つのエピソードも、こうして美味しいのですが、一冊を手にとると、丸ごとがやはり満足します。
教室で読み聞かせるときは一つ一つを読みました、中でも気に入られてリクエストされるエピソードは「おはなし」。
病気のかえるくんをベッドに寝かせて、お話を聞かせてあげようとするかえるくん。ところが、お話を考えつかなくて、ぶらぶらしたり、逆立ちしたり、頭に水をかけたり、頭を壁に…
逆にがまくんが具合が悪くなってしまう…
コミカルなところが、受けるのかもしれません。
そしてかえるくんが、コミカルなお話を当のがまくんにしてあげる。
聞いて満足、終わりにがまくんがスヤスヤ眠って、読み聞かせの空間にも幸せ感は広がりますよ。
このたびラボ・ライブラリー(絵本と音声による教材)の新刊にこの一冊も加わりました。
CDを聞いてみると、音がとても細やかで気持ちが良いです。
音楽を担当された、谷川賢作さんの、お話を先日聞かせていただきましたが、
様々な楽器が音を織りなしていることが
本当にそうでした。
がまくんとかえるくんの声のかけあいと、弾んだり回ったりするような音たちが、おはなしの味わいをいっそう素敵にしています。
エピソードのたびに、がまくんかえるくんふたりはともだち、とテーマフレーズが軽々と奏でられて、跳びはねる音も楽しめて、
これは贅沢なパッケージです。
いそがしい時間を少しとめて、大人の皆さんも心洗われること、間違いなしですよ。
お子さんと一緒に、おはなしタイムをすごしてください。