ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。
2022年8月のメールマガジン149号のテーマは「誰がプーチンを止めるのか - 秋葉原事件加藤智大を振り返って-
」です
メルマガより一部抜粋します。
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7月26日、秋葉原無差別殺傷事件で、死刑が宣告されていた加藤智大死刑囚の刑が執行されました。
…彼は母親の厳しすぎる教育を裁判でも繰り返し語ったと本にあります。
母が千切りキャベツをお皿に分けていたものを、彼はいたずらのつもりで
一つのお皿にまとめてしまったのを、母は激怒し2階に連れていき窓から落とそうとした。
母は「落とすマネをした」と言ったが、彼は「抵抗しなければ落ちていたと思う」と言う。
…このとき彼が感じたのは死の恐怖だったのではないか。
このこと一つをとっても、彼の心に大きな傷を残したと思います。
…自分を守り、世話をし、健康に子どもらしく甘えさせてくれるはずの
母親から殺されると感じた恐怖です。
彼は度々家から閉め出されることもあった。
雪の積もる日に薄着のまま。
…極端で理不尽な母の叱責に黙って従った。
両親は子どもを叱ったり怒ったりするとき、その理由を説明しなかった。
ただうまくできないときは罰を与えられ、くちごたえしたり、
説明を求めたり抵抗すればするほどその罰は厳しくなった。
…不満や不快感、釈然としない思い、それらが怒りとなり、
繰り返されるごとに怒りは増していきます。
もし説明されて納得がいけば、子どもは反省できます。
ああ、それで怒られたのかとなり、親は自分のことを想って怒ってくれたとも思います。
…ところが親に言葉がない。説明できる言語能力がないのです。
この親はいきなりキレ、怒り、怒鳴り、手が出ます。
そして彼も親と同じように、自分の怒りや苛立ちの理由を言葉で伝える事ができず、
態度でわからせるという方法しか取れなくなります。
…親の彼への叱責と罰は更に続きエスカレートしていきます。
こうして人間扱いされない子どもは、人間でないものになっていきます。
人間でないものは、他人を人間とも思えず、傷つけても殺しても罪の意識、
後悔の念は持てないのでしょう。
…こうしてみてくると、彼とプーチンはどう違うかのか。
…一般市民を無差別に攻撃するロシアのウクライナ侵略戦争を
誰が止めるのか。
私達一人一人の中にある怒り攻撃性に気づくことから。
自分の気に入らないもの、意見・考えの違うもの、
自分の言うことをきかないものは居ない方がいい、攻撃し
殺してしまえという心を作ってしまっていないか。
自分と違う存在を認め、そういう考え方もある、でも自分はそれに与しない。
だからといって攻撃するのではなく、折り合いをつけて互いに譲り合い
妥協しながら、共に生きていこうという心は小社会である家庭から作られます。
フロイトのいうエロスとタナトス。
我々に元々ある破壊し攻撃するタナトスを抑えるエロス(愛)をいかに持つか。
それは、母の胎内から大事にされ思いやりをかけられ、
誕生後適切に世話されることからです。
家庭、両親のあり方・役割は非常に大事です。
最後になりましたが、秋葉原事件で亡くなられた方々のご冥福と
負傷された方々の心身の傷が癒えますようにお祈り致します。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
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