ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。
2023年9月のメールマガジン162号のテーマは「子どもは親の心のままに育つ」です
メルマガより一部抜粋します。
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この世に生を受けたばかりの赤ちゃんは、フロイトが言ったように「寄る辺なき存在」です。
自分一人では何もできず、養育者、母の世話が必要です。
…最近、我が師のクライアントさんたちが生後3,4ヵ月の赤ちゃんを連れて講座に来られます。
…お母さんたちは妊娠中も、当然出産後もセラピーを受けています。
…この赤ちゃんたちを見ていると、穏やかですくすくと育ち、発達も早いようです。
…生後3年間、お母さんが分析によって自分の無意識を知り、しっかり理論を学んでその通りに育てれば、人間の精神の基本はできます。
その基礎があるか無いかがどれほどその後の人生に影響するかを、一般も知らないと思います。
…自分一人では何もできない赤ちゃんに、養育者、母が如何に関心を持って我が子に対応できるか。
最近も商業施設の駐車上で、この暑い中10ヵ月の赤ちゃんが車の中に放置され、亡くなるという事件がありました。
…これだけニュースで報道されても、止むことがないのは何故でしょう。
一つには、親である人たちが自分の無意識、コンプレックスについて知らないからです。
…自分がどう育ったかは意識にはなくても、無意識には知っているので、自分がされたようにしかできないのは当然といえば当然です。
…赤ちゃん時代に、親に見守られ、庇護された子はそれを無意識に知っていて、身体に刻まれています。
だから何の雑作もなく当たり前のこととして親になった時、我が子に自然できます。
…子どもは親の心のままに育つと。
親がどういう心を持っているか、正しい真理を知っているか。
それが親にあれば、自然と言動に出る為子どもに伝わります。
…自分のコンプレックスで子どもを見て聞くと、ただ腹が立って子どもを怒るだけです。
…子どもは親の鏡であり、子どもに何か問題があればまず親自身が自分を振り返ることです。
親自身が傷つき、悲しみや苦しみを抱えていると、それもまた子どもに転付されてしまいます。
親もまた、子ども時代に適切な世話や眼差しを受けなかったために歪んでしまいました。
それは親の責任ではありませんが、大人になって親になった今、それは子どもに心的に遺伝しないようにしなければ、子どもは幸せになることが難しいでしょう。
自分を知るために、そしてそれが悪しきものであれば書き換える方法を、フロイトやラカンたち先人が残してくれました。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
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