朝井リョウ君の新刊。
「生欲」が面白かったので、本作もセンセーショナル?な内容っぽいし、どんなのかな?って楽しみにしていて読みました。
確かにちょっと今迄に無いタイプの内容、語り手でした。
以前「生理ちゃん」って映画を見たことがあって(漫画が原作)それにほんのちょっと似た感じの印象かな。
面白く読ませてもらったのだけれど、ちょっと長かったというか、読みやすくはなかった・・。
読者への親切心から、解りやすく・・と思っての事だったのかもしれませんが、同じフレーズや説明が何度も出て来ていて、若干くどさを感じちゃったかも(ごめんなさい)
いずれにしても、今迄こういう視点で見た(考えた)ことがなかった!という鋭い人間界の観察や視点は、さすが朝井リョウ君だなーと感心しましたよ。
ちょっと難しいのを和らげる効果だったのか、可笑しいかけ声やツッコミもあって、コメディっぽい部分も私は楽しかったです。
ふむふむ、なるほどーと思った処として、ゲイであることを所属している家族や学校等に絶対に隠さなくてはいけないと思っていたのに、自分でお金をバイト等で稼げるようになったら、それまで親に養ってもらっていた時とは気持ちが変わって楽になっていた。
食事(生きるための)を自分で得られる様になったからだろうか、それまでは見捨てられたり、そこから爪はじきにされたら一人で生きていけないが故だったからかも・・・と
色々な現象を心理学的に深く突っ込んで書かれていました。
あと、確かに!っと思ったエピソードがあって、女性の樹は普段何事も主導権を取るタイプなのだけれど、男女の体の構造から性行為の時だけは唯一受け身の側にならざろうえず、でも本当は彼女的には挿れる側の方が自分はしっくり来ると言う。
そしてゲイだとその日の気分でどっちの側をも選べるらしいのが良いという処。
あるある、って思ったのは会社内での頑張りについての部分。
会社や自分をより向上するように頑張るって前提で進んでいて(現状維持は許されず)、上司からや周りからのチェックが常にあるから頑張ってる(ように振舞っている)って人もいるのでは?という部分は言えてるなーと思いました。
ある時、事務所の椅子等を入れ替える際に来ていた業者の眉毛の若手の社員と二人っきりになるシーンで、双方の上司がいなくなったし、必死で頑張ってる姿を見せなくてもいい状態、お互いにそれが言葉は交わさずでも通じて「ま、いいっか」って感じで力を抜いてぼわーっと立ちんぼになる処。ここは名場面だったなあー。
★以下ネタバレ★
ゲイである主人公の尚成は小さな頃から希望や人生を諦めつつ何とか生きて来た人でしたが、なんと!陽気なキャラの竣も実はゲイだったことが最後の方で解る。彼はゲイだったけど、周りに恵まれていたせいかopenで全然違う思考回路で生きてきて今があるのでした。
最後の方はお菓子作りに没頭、冷蔵庫に食べきれないそれらが一杯。
ラストは、仲間と同じ寮で暮らしていたけれど、みんなバラバラにお引越しして行くのでした。以上
生殖記 2024/10/2
朝井リョウ
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の話です
朝井リョウ生殖記少女は卒業しない発注いただきました!そして誰もゆとらなくなった生欲ままならないから私とあなた死にがいを求めて生きているの何様何者桐島、部活やめるってよ
「生欲」が面白かったので、本作もセンセーショナル?な内容っぽいし、どんなのかな?って楽しみにしていて読みました。
確かにちょっと今迄に無いタイプの内容、語り手でした。
以前「生理ちゃん」って映画を見たことがあって(漫画が原作)それにほんのちょっと似た感じの印象かな。
面白く読ませてもらったのだけれど、ちょっと長かったというか、読みやすくはなかった・・。
読者への親切心から、解りやすく・・と思っての事だったのかもしれませんが、同じフレーズや説明が何度も出て来ていて、若干くどさを感じちゃったかも(ごめんなさい)
いずれにしても、今迄こういう視点で見た(考えた)ことがなかった!という鋭い人間界の観察や視点は、さすが朝井リョウ君だなーと感心しましたよ。
ちょっと難しいのを和らげる効果だったのか、可笑しいかけ声やツッコミもあって、コメディっぽい部分も私は楽しかったです。
ふむふむ、なるほどーと思った処として、ゲイであることを所属している家族や学校等に絶対に隠さなくてはいけないと思っていたのに、自分でお金をバイト等で稼げるようになったら、それまで親に養ってもらっていた時とは気持ちが変わって楽になっていた。
食事(生きるための)を自分で得られる様になったからだろうか、それまでは見捨てられたり、そこから爪はじきにされたら一人で生きていけないが故だったからかも・・・と
色々な現象を心理学的に深く突っ込んで書かれていました。
あと、確かに!っと思ったエピソードがあって、女性の樹は普段何事も主導権を取るタイプなのだけれど、男女の体の構造から性行為の時だけは唯一受け身の側にならざろうえず、でも本当は彼女的には挿れる側の方が自分はしっくり来ると言う。
そしてゲイだとその日の気分でどっちの側をも選べるらしいのが良いという処。
あるある、って思ったのは会社内での頑張りについての部分。
会社や自分をより向上するように頑張るって前提で進んでいて(現状維持は許されず)、上司からや周りからのチェックが常にあるから頑張ってる(ように振舞っている)って人もいるのでは?という部分は言えてるなーと思いました。
ある時、事務所の椅子等を入れ替える際に来ていた業者の眉毛の若手の社員と二人っきりになるシーンで、双方の上司がいなくなったし、必死で頑張ってる姿を見せなくてもいい状態、お互いにそれが言葉は交わさずでも通じて「ま、いいっか」って感じで力を抜いてぼわーっと立ちんぼになる処。ここは名場面だったなあー。
★以下ネタバレ★
ゲイである主人公の尚成は小さな頃から希望や人生を諦めつつ何とか生きて来た人でしたが、なんと!陽気なキャラの竣も実はゲイだったことが最後の方で解る。彼はゲイだったけど、周りに恵まれていたせいかopenで全然違う思考回路で生きてきて今があるのでした。
最後の方はお菓子作りに没頭、冷蔵庫に食べきれないそれらが一杯。
ラストは、仲間と同じ寮で暮らしていたけれど、みんなバラバラにお引越しして行くのでした。以上
生殖記 2024/10/2
朝井リョウ
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の話です
朝井リョウ生殖記少女は卒業しない発注いただきました!そして誰もゆとらなくなった生欲ままならないから私とあなた死にがいを求めて生きているの何様何者桐島、部活やめるってよ
コメントありがとうございます。
>未だかつてない語り手
これって誰なんだろう?何なんだろう?って思いながら途中まで読んでいました。
>だからこそ食い込んだ内容も哲学的な内容もするりと納得できたような
そうですね。固くない態度や口調の語りてだったので、距離感としては友達?みたいな感覚でした。
苗坊さんも文章は少し読みにくかったのですね。私もでした。
>「しっくり」いく生き方
これ、本作のテーマでもありましたよね!
そうっか、既に読んでいたのね、でも挫折しちゃってたのかー。
Hの時の件だけど、普段何事についても女性の方が主導権を握っているカップルなのに、そういう時だけ違和感ってのは、なるほどー!って思ったよ。
割と男性の中に自分から行動したくない、人について行きたい、彼女に決めてもらいたい・・って人少なくないし(近年更に増してる気が)
で、頑張ろう!についてだけど、私は最初に働いたお店への愛情が、他のスタッフ程強くなくてね(嫌いじゃないけど、凄い好きって訳じゃ無かった)淡々と働いていて、その後も殆どの会社で、そういう風に働いていたので、すごい解るー!って思ったよ。
現状維持じゃダメなのかな?ってのは結構普段から感じてる。
そこまで店舗広げなくても良いのでは?ってチェーン店や会社多いし。
未だかつてない語り手に戸惑いながら読みましたが、だからこそ食い込んだ内容も哲学的な内容もするりと納得できたような気がします。文章は少し読みにくかったですが。
最後に尚成が幸せそうで、私も「しっくり」いく生き方を見つけたいと思いました。
これ、挫折した本です。
なんだか、説明?が長ったらしくて、なかなか入って来なかった。なかなか面白くならないし、読んでるのが苦痛でした。
エッチん時、女性は受け身って分かる~~~(笑)そーいう雰囲気になると、受け身になるよね~~~。でもさ、男の人は常にリードしなきゃいけないから大変よね。疲れそう。
あと、世の中って常に「頑張ろう!」って空気感があるよね。若い頃は、自分のやりたいこともあって頑張ってたけど、今は「絶対に頑張りたくない」って思ってる(笑) どーやって手を抜くか?しか考えてない。
あ~↑のような感想を聞くと、読みたくなるんだけど・・・多分、本書は無理だろうなぁ