ここのところ、体調を崩して仕事もずっと休ませてもらって、体もだる~くて何も出来ず、そんな中読んだのが「武士道シックスティーン」17,18の3冊。図書館に随分前にリクエストしていたのですが、最初に届いたのが18,次に17,18の返却期限が迫った頃、やっと16が届いたんです。途中ちょっとだけ18を読んで見たものの???。やっぱりこれは順番通り16から読まねば!
剣道の知識が全く無い私でも、読んでみたいな・・って思ったのは、カラフルな3色の表紙に可愛らしいイラストと、もくじの可愛らしい文字などの装丁のおかげもあります。
装丁デザインは池田進吾さんという方で、森絵都『カラフル』「ラン」、角田光代『対岸の彼女』『これからはあるくのだ』、伊藤たかみ『ミカ×ミカ!』も担当されていたんですね。
こちら池田進吾さんのご本人写真や、今の職業に至る経緯など色々書かれてます
イラストは長崎訓子さんという方HP
で、本の感想です。
とても面白く3冊続けて読みました。 読み始めて最初のうちは、香織の強力な個性にアワワ・・・ってなりながらも、段々慣れて来ました。渋いんですよねー。愛読書とか、物言いとか(結構笑える)、でも側にいたら友達にはなれそうもないな。
そんな気の強く男前で、自分の腕に自信のある香織は、ぽよ~んとした早苗に負けた事がものすごいショックだったのですよね・・・。その後、早苗との再会と、2人の不思議な関係。決してべたべたした感じじゃなく、親友というよりは、戦友?同士?その2人のストイックな感じもある関係が新鮮でした。
「バッテリー」や「ダイブ」的なお話なんだけれど、女子同士なのにウエット感が無いのもオリジナリティが感じられました。
また、香織のお兄ちゃんとお父さんとの関係、早苗とパパとモデルのお姉ちゃんの関係、「エイティーン」では脇役の人たちのエピソードもあって、なかなか面白かったです。お酒の匂いのする先生の学生時代の話が特に印象に残っています。
あと、この小説の雰囲気と趣を異にしていたのが、香織の師匠のお兄さんのエピソード(誰が道場を継ぐか・・実はその土地に秘密があった・・)
あと、凄腕の剣道の実力者が、警察に入り先生になるというルート?があるというのをこの本を読んで初めて知りました。
とにかく、剣道部に全てをかける少女達には圧倒されました。回りに剣道してる人がいないので、是非インターハイなどで上位に入る少女が、どんな人なのか、どんな目つきなのか、身のこなしなのか見たいです!
私は運動部の経験が無いのだけれど、熱いですね!!凄い、絶対私には出来ない・・ってパワーが溢れてます。般若のマークっていうのも可笑しかったな。
珍しくメイン2人の女子の恋愛は無かったのも新鮮でした。恋愛話で出て来たのは脇役の方達の恋愛ばかりで、早苗姉モデルと香織兄を負かした男子の処は、何もそんな別れなくても・・・なんて思っちゃったんですけれどもね。モデルの世界も楽じゃないんだ・・って裏事情も少し知れました。4つ☆半
武士道シックスティーン 2007-07
武士道セブンティーン 2008-07
武士道エイティーン 2009-07 誉田 哲也
出版社 / 著者からの内容紹介
「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った
現在映画が公開されているみたいですが、キャスティングにびっくり。美少女2人。ちょっと香織のイメージが違うわー。
周りの人たちのエピソードも興味深かったです。
早苗のお姉ちゃん、モデルをしていて派手なだけだと思っていましたが、エイティーンを読んで、見方が変わりました。
体調・・いかがですか~。今年の春は寒かったり暑かったりで・・体の調子が悪くなっちゃいますよね。
GWはゆっくり過ごされたのかな。
本の装丁って大事ですよね(笑)
装丁が素敵だとやっぱり手にとっちゃう。
物語も面白そう。
>珍しくメイン2人の女子の恋愛は無かったのも新鮮でした
おお~、それってとっても珍しい~。俄然興味が湧いてきました(笑)
読みたい読書リストに入れておこう~っと♪
>香織と早苗は、全く違う剣道ですが、お互いが競うあうことで成長していくところがいいですよね。
そうそう。特に16での香織は、凶暴な一匹オオカミ的なところがあったのに、段々と同じ部活のメンバーにも気を配ったりと、凄く回りに配慮が出来る先輩になってましたよね。
早苗のお姉ちゃんと、あの彼(彼ってなかなかの面食いなんですね、こうしてみると)は、ああなるしかなかったのかな・・・?
とはいえ、元々2人が両思いになる凄い必然性みたいのはさほど感じなかったかな・・。
そうそう。装丁って重要です!
これ、先日映画公開されたみたいなんです。主役の2人のイメージが違うんだけど・・・。瞳さんも沢山映画をごらんになられるから、もしや先に本を読んで、その後映画だと、え~~っ!ってなるかも・・・。あ、でも瞳さんは邦画より洋画の方が多いですよね