「八月の御所グラウンド」万城目学
万城目さんの小説を読むのは久しぶり。
サラサラと気楽に読める本じゃないという印象があって、根性入れて読まないとダメだから、ついつい興味があっても難解そうだし・・・ってご無沙汰だったんですよね。
でも本作はサラッと読める内容でした。
ついに直木賞を取った(良かったねー!と嬉しかった)ということでリクエストしたら時既に遅し。物凄い待ち人数になっていて。それでも1年弱で回って来ました。
読んだ感想はというと面白かったです。
凄く読みやすくて数時間で読み終えちゃって、アッサリ風味で若干物足りない感が・・・。
万城目さんらしさ(私が勝手に抱いていた)が少な目な気も・・・
いや、面白かったんですよ。良いお話だと思います。温かみのある、それでいて反戦的な事も含めお説教臭さは全く無いのに物悲しくなるお話で。
小さい子からお年寄りまで安心して読める内容でした。
ただ、これが直木賞なら、もっと今までぶっとんでいて他の人には書けない様な斬新な内容の小説もあったんじゃないか?と(そんなに全部読みこんでるわけじゃないんですが 汗)3つ★半
お話は2つ入っていて、
十二月の都大路上下ル
女子全国高校駅伝陸上部のお話が前に入っていました。
普通に青春ものとして面白く読みました。
途中で新選組?が登場するのですが、ちらっと登場するだけで、特に何かそれが物語に・・・ってわけじゃないので。もうちょっと何かが欲しかったな。
そしてタイトル作 八月の御所グラウンド
京都の大学生、ゆるい学生時代を送った主人公と理系学部留年中の2名。教授からの要請?で野球の試合をすることになる。これで卒業出来れば御の字ということで、寄せ集めのメンバー(このあたり楽しかった)
それとゼミで一緒の中国人留学生の女性。野球のルールとか良く知らないで参加しています。
彼女のちょっと素っ頓狂なキャラが面白かったです。
★以下ネタバレ★
えーちゃんが、あの有名な沢村選手なんじゃないか?と途中で気がつく。他のメンバーも戦争で若くして亡くなった人では・・・?という謎が。野球好きで野球をしたかったんでしょうね。以上
京都御所で気楽にスポーツが誰でもできるスペースがあるとは知りませんでした。
良いですねー、こういう市民に開かれてる感じ。
これは早々に映像化されそうだな。
でも、今迄にも似た内容の映画が既にあるけれど・・・。
八月の御所グラウンド
2023/8/3 万城目学 (著)
死んだはずの名投手とのプレーボール
戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡
謎の草野球大会
万城目さんの小説を読むのは久しぶり。
サラサラと気楽に読める本じゃないという印象があって、根性入れて読まないとダメだから、ついつい興味があっても難解そうだし・・・ってご無沙汰だったんですよね。
でも本作はサラッと読める内容でした。
ついに直木賞を取った(良かったねー!と嬉しかった)ということでリクエストしたら時既に遅し。物凄い待ち人数になっていて。それでも1年弱で回って来ました。
読んだ感想はというと面白かったです。
凄く読みやすくて数時間で読み終えちゃって、アッサリ風味で若干物足りない感が・・・。
万城目さんらしさ(私が勝手に抱いていた)が少な目な気も・・・
いや、面白かったんですよ。良いお話だと思います。温かみのある、それでいて反戦的な事も含めお説教臭さは全く無いのに物悲しくなるお話で。
小さい子からお年寄りまで安心して読める内容でした。
ただ、これが直木賞なら、もっと今までぶっとんでいて他の人には書けない様な斬新な内容の小説もあったんじゃないか?と(そんなに全部読みこんでるわけじゃないんですが 汗)3つ★半
お話は2つ入っていて、
十二月の都大路上下ル
女子全国高校駅伝陸上部のお話が前に入っていました。
普通に青春ものとして面白く読みました。
途中で新選組?が登場するのですが、ちらっと登場するだけで、特に何かそれが物語に・・・ってわけじゃないので。もうちょっと何かが欲しかったな。
そしてタイトル作 八月の御所グラウンド
京都の大学生、ゆるい学生時代を送った主人公と理系学部留年中の2名。教授からの要請?で野球の試合をすることになる。これで卒業出来れば御の字ということで、寄せ集めのメンバー(このあたり楽しかった)
それとゼミで一緒の中国人留学生の女性。野球のルールとか良く知らないで参加しています。
彼女のちょっと素っ頓狂なキャラが面白かったです。
★以下ネタバレ★
えーちゃんが、あの有名な沢村選手なんじゃないか?と途中で気がつく。他のメンバーも戦争で若くして亡くなった人では・・・?という謎が。野球好きで野球をしたかったんでしょうね。以上
京都御所で気楽にスポーツが誰でもできるスペースがあるとは知りませんでした。
良いですねー、こういう市民に開かれてる感じ。
これは早々に映像化されそうだな。
でも、今迄にも似た内容の映画が既にあるけれど・・・。
八月の御所グラウンド
2023/8/3 万城目学 (著)
死んだはずの名投手とのプレーボール
戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡
謎の草野球大会
万城目学「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」「ザ・万歩計」「プリンセス・トヨトミ」「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」「ザ・万遊記」「バベル九朔」
「八月の御所グラウンド」
http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/32362285.html
2作とも良かったですね。こういうシンプルで、それでいて実は奥深い青春小説は大好きです。そこに万城目氏の真骨頂である非日常が絡んでくれば、これはもう鬼に金棒ですね 笑
みたいなものじゃないのかな。読み応えって意味では、
少し前にでた『ヒトコブラクダぜっと』とかの方が
上下巻でものすごい大作でしたし(読むの大変でし
た・・・)。
でも、久しぶりに京都を舞台にした万城目さんらしい
作品を読んだって感じがしました。
私は好きでしたよー。
コメントありがとうございます!
確かに。
万城目さんの小説に登場する女性って、ちょっと風変わりな人(鴨川ホルモーとかも)が、ちょっとユニークなキャラですよね。
色気は確かに無いかもだけど・・・
そういえば、そういうシーンがこの小説一切なかったですね。安心して小さい子にもおすすめ出来ますね。
コメントありがとうございます!
yoriさん、野球お好きなのですね。
私は「巨人の星」「サムライジャイアンツ(ばんばばんが出てくるやつ)」大好きで、そのどっちかに沢村さんの人生がちょこっと出て来たと思うんですよ。戦争で・・っていうのがショックでね・・・。
それにしても万城目さんにお会いしたことがあるなんて、とても羨ましいです
コメントありがとうございます
>直木賞は、これ一作というより、今までの総合評価
それ。ありますよね。
直木賞に限った事じゃないのですが、他の賞でも、そういうの結構ある様な気がします。いずれにしても万城目さんを応援していたので受賞はとても嬉しい事でした。
>ヒトコブラクダぜっと
べるさん、お読みになられているんですね。私はちょっと無理・・・って諦めてしまったんです。すごい