今年の2月に触れた事がありましたが、村上春樹の小説を映画化した「トニー滝谷」を今日見ました。(過去の文見たら、「滝中」って間違って書いててギャッ!訂正しました)
絶対つまんないだろうな、と思いつつ見たら・・あら・・意外にも私は、結構面白く見てしまいました。
洋服依存症の女性と、孤独なトニー滝谷のお話。脇役にjazzマニアのトニー滝谷のお父さんと、宮沢りえちゃん(2役目)の女性。
予備知識持たずに映画を見ていたら、あ・・このナレーションはあの人だな・・(dollsと、あすなろ白書のあの人だな、って 名前はちゃんと記憶してなかった)
音楽は・・・良いっ・・・これは、坂本龍一さんじゃないかな・・・?って感じで見ていて、見終わってから、キャストなどを確認したら、やっぱり!
西島秀俊さんのナレーションも合っていましたし、坂本龍一さんのピアノでした。
1時間15分という短い時間も良かったです
それと、驚いたのが、イッセー尾形さんが、2役やってたことです!
お父さん役も彼が演じていたとは終わってから解ったんです。気がつかなかった。
宮沢りえちゃんは、昔、お肌がぷるんぷるんしてた時、かわいくって美しくて大すきでしたが、今は限りなく細いですね。でも、この役にか細い美女は不可欠だった
ので、とても合っていました。
もう随分と村上春樹作品から離れていたけれど、25年以上前、「午後の最後の芝生」1982年9月号「宝島」で好きになってから暫くの間、出る作品は全て買ったor読んだほどのファンでした。
以前「村上春樹」について書いた文
10何年ぶりにブランクがあっても、やっぱり結構、どこか、何かが、好きなのかも・・・と思いました。
それと、私の回りにも若い頃、洋服依存症に近い人が何人かいたし・・・
お父さんのコレクションしていた大量のレコードを処分する下りなども、家族にそういう人がいるもので、、なんとなく身近に感じたのかもです・・
映画の中で、お母さんが立っていた松林の海とかは、大磯あたりで撮影したんだろうか・・・とか、トニー滝谷が自転車で登れる歩道橋も、なんか見覚えが有る場所のような・・・(違うかもしれませんが)
さて、恒例?の、世界各国ポスター巡りです
まずは、ドイツだろうか・・・どこの言語か解りませんが・・・
この表紙が一番好きです
こちらは、どこの国だろう・・・?ヨーロッパのどこかの言語だと思いますが・・
こちら中国語版
日本版のDVDの表紙写真は、あまり好きじゃないな・・・
クリックすると大きな写真と、詳細などが解る処へ amazonさん
世界各国で、こんなに上映されているのにもびっくり↓(公式サイトより使わせて頂きました)
第57回ロカルノ国際映画祭 スイス 2004/08/4~08/14
第48回ロンドン映画祭 イギリス 2004/10/20~ ドイツ 2004/10/27
第9回釜山国際映画祭 韓国 2004/10/7~15 PPPスクリーニング
第23回バンクーバー国際映画祭 カナダ 2004/9/23~10/8
サンダンス国際映画祭 アメリカ 2005/1/20~1/30
カナリア諸島 ラス・パルマス国際映画祭 スペイン 2005/3/4~3/12
第22回シネマ・ノヴォ映画祭 ベルギー 2005/3/10~3/20
第29回香港国際映画祭 中国 2005/3/22~4/6 Gala プレゼンテーション
第24回イスタンブール国際映画祭 トルコ 2005/4/6~4/17
フランクフルトNippon Connection ドイツ 2005/4/13~4/18
ライプチヒ シネマテック ドイツ 2005/4/20~4/27
第6回チョンジュ国際映画祭 韓国 2005/4/28~5/6
第6回バルセロナアジア映画祭 スペイン 2005/4/30~5/8
第26回ダーバン国際映画祭 南アフリカ 2005/6/15~ 6/26
ミッドナイトサン国際映画祭 2005 フィンランド 2005/6/15~19
第40回カルロヴィバリ国際映画祭 チェコ 2005/7/1~7/9
第25回ケンブリッジ国際映画祭 イギリス 2005/7/7~7/17
ニュージーランド国際映画祭 ニュージーランド 2005/7/15~7/31
第5回ワルシャワ Era New Horizons ポーランド 2005/7/21~7/31
第53回メルボルン国際映画祭 オーストラリア 2005/7/21~8/8
シンガポールフィルムソサエティ日本映画祭 2005 シンガポール 2005/10月
第15回 Films From The South 国際映画祭 ノルウェー 2005/10/6~10/16
第21回ハイファ国際映画祭 イスラエル 2005/10/18~10/25
第16回リュブリャーナ国際映画祭 スロベニア 2005/11/10~11/24
最後に、これは私の勝手な個人的な気持ちですが・・
この映画、ちゃんと作られていたし、面白く見たものの・・・
ちょっと贅沢というか・・・日々の生活にあまり困らない人の映画・・みたいな処があるので、良い映画!好きな映画!とは思えないような・・・処もなきしもあらずだし・・・なんとなく、こんなに、世界各国に、、飽食の日本・・的な作品が行くのは、大歓迎・・って気分でも無いみたいな・・(すいません、こんな事言っちゃって・・)以上
偉そうなこと書いて大変申し訳ないです。
村上春樹が世界中にファンがいるのもあって、多分各国で上映されたのかもしれませんね。
トニー滝谷 公式サイト
この映画がこれほど世界各国で上映されているとは驚きですが、この映画が持つ良い意味での無国籍性、そして非日常性によって国際性を得ているのではないかと思います。
但し、この非日常性は、ある意味では
ここでlatifaさんが隠し文字で書かれた意見ともなり得ます。
それにしても不思議な村上ワールドで、それに
応えた役者もすごい!
教授がやっている映画であることも、村上春樹が原作であることも知っていますが、作品にはノータッチのままで、今後の楽しみにとってあります(笑)《とっているのかな?》
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んでいるときにも、レコードで擦り切れるほど聴いていたビートルズのアルバムを車で聴きたいのでカセットテープをレコード店でワザワザ買ってしまうというシーンがあったと記憶しています。(レコードがあるのに聴きたいからテープも買う)
村上春樹って、そういう価値観が見え隠れするときがあります。
電子メディアが増えて手軽に使えると小説も変わるなと考えたりします。
語り・・西島さんなのですね。彼、特徴のある声
ですよね。あすなろのあとお見かけしなくなったと思っていましたが、最近よく邦画に出ていらっしゃいますよね。メゾン~にもいい役で出ていたんですよ。
で・・、りえちゃん・・大丈夫なかなと思うくらい細くなっていますよね。この役はその細さが似あっていたのね。はかなげっていう印象なのかな。
先日、テレビで見た瀬戸内さんの生涯でも熱演していたし・・女優として成長してきていますよね。
私も若い頃の・・・彼女好きでしたよ。可愛いかったよね。
尾形さん・・初めて見たのが私お笑い番組よ。
まさかシリアス演技する人になるとは思っていなかったわ。そして村上春樹・・。
おお~~~ latifaさんはかなり前からのファンでいらっしゃったのね。私は、ミーハーな、ノルウェーの森からの人ですよ・・笑。海外の評価も高いし
ファンも多いですよね。まずは原作を読んでみようかな。そうそうこの↑トニーの題名・・私いつも
トニー谷って間違えるのよ・・笑
久しぶりなので、いっぱい書いちゃった・・。
ごめんね~~~
>この映画が持つ良い意味での無国籍性、そして非日常性によって国際性を得ているのではないかと思います。
そうですね
お金をドドーンとかけた映画でもないし、衝撃映像や、凄く奇想天外な内容でもないんですよね。
村上春樹さんの、他の本のレビューも、いつか哲さん、書いて下さいな。楽しみにしています。
おお~ご存じでチェック・とっておいていらっしゃったんですねー♪いつか存在する音楽さんの感想も是非お聞きしたいです。お好きだと良いのだけれど・・・
>「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んでいるときにも、レコードで擦り切れるほど聴いていたビートルズのアルバムを車で聴きたいのでカセットテープをレコード店でワザワザ買ってしまうというシーンがあったと記憶しています。
この本、読んだことが無いんです。そんな面白い一説が書かれていたんですね^^
村上春樹さんって、すごく音楽マニア(レコード収集やスピーカーのメーカーとか・・)で、彼なりのこだわり?みたいのが有る方なので、上の文は、なんだか彼らしいな~って思いました。
西島さん、私もあすなろ白書の時の時の印象が強くて(男の親友を愛しちゃう役だったよね)その後幾つか見ても、やっぱり最初時のイメージが・・^^
メゾンドヒミコにも出ていたのね?あ~メゾン、早く見たいよー。レンタル何時開始かなぁー。そういえば、あの後(エミリー読んだ後)「ロリい(文字が出ない)タ」っていう本も読んじゃったヨ。結構エミリーが衝撃的で他にもひとつ読んで見たくなっちゃったの。
りえちゃん、でも元気そうで活躍していて、ほっとしてるよ。一時、、もしかしたら、、、、何か、、まずいんじゃないか?(すごく縁起悪いからあえて言わないでおく)って心配していたけど、痩せたままではあるけど、バリバリ仕事して一杯賞とかも受けたりしてるもんね。
>先日、テレビで見た瀬戸内さんの生涯でも熱演していたし
おお~~!!!!嬉しいっ、みみこさん、見てたのね?私も見たのよ。でもね・・・、なんだかあの瀬戸内さんの生きざまには(ドラマでは)、あまり共感とか私は出来なかったな・・・。彼女の本も昔だけど何冊か読んだことあったんだけど・・・
尾形さんは、私もお笑いのイメージが強いの。今は役者さんとかで海外でも評価高いのね。びっくりだわ~
村上春樹、ノルウェーの森、私も読んだよ~。面白かったんだけど、今覚えてる部分って、エッチなシーンだけな気が(オイオイ!!)他は結構忘れてしまったわ・・・トニー谷!やだ~~私もよ、つい頭に浮かんじゃうよね
映画のご感想、なるほどと思いました。
他の小説もそうですが、村上作品の主人公(男性)には共通する特徴があるような気がしますね。「ブルジョア君のアンニュイな午後」とでも言いましょうか、あの全然せっぱつまっていない感じが良いのですが・・・そんな雰囲気をうまく引き出した映画だったと思います。
ドイツのポスター、なかなかおしゃれですね。映画というより美術展の案内のような感じですが・・・
いえいえ、こちらこそ、どうもありがとうございます!
>ブルジョア君のアンニュイな午後
うわっ!!すごく的を得た表現です
私全然ブルジョアじゃないのに、なぜか村上春樹の小説を初めて読んだ時、初めて自分と同じ様な若い世代の人?というか、自分と同じ目線の若い感覚の作家を発見出来た~~!ってスゴイ喜びがあったんですよ(その時は私、まだ若かったので)
PS 坂本龍一の音楽は、私もラストエンペラーと、戦メリと、シェルタリングスカイ、星になった少年くらいしか・・・・・(^^;。他のサントラ、幾つか聞いたことはあるのですが、あまりピンと来なかったです
おっしゃるように、「教授」の知名度は、すごいですね。それ以外も、これは、海外をとても意識してつくられた作品です。
そして、時代に関係なく、封切可能ですね。
たとえば、5年後のバンコクで、この映画が封切られたとしても、僕は、違和感がないと思います。
やはり、抽象度が高いですね。
ポスターは、最初のが、すごく、かっこいいですね。
>時代に関係なく、封切可能ですね
そうですね! 村上春樹の小説って、そういう感じですよね。この映画は、村上春樹っぽさ?が上手に表現出来ていたと思いました♪