![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/3c/e20a07d05658d4b3b26cb4cc9d7bb280.jpg)
「悶絶スパイラル」⇒「人生劇場」⇒「仏果を得ず」の順で読みました。
「仏果を得ず」以外はエッセイ集なので、読み応えという点では「仏果を得ず」が一番ありました。文楽に全く知識がなかったせいか、途中で有名な文楽の物語の説明等が入ることもあってか、なんだか読むのにとても時間がかかってしまいました。
こういった伝統芸能(文楽)への情熱や、芸を極めるがための日々精進、たゆまぬ努力・・・って部分は、健だけではなく人間国宝である銀丈夫や他の登場人物みんなに共通する部分で、凄いな~と思ったし、その志が立派だな~と思いました。もちろん、しをんさんの文楽への熱い思いがビシバシ伝わって来ました。
あと、文楽の内容で、演じる役どころや登場人物の心理・行動に、どうも納得が行かず頭を悩ませてた健が、自分の身近な小さな事がらで、はっ!と、その解釈がひらめく!という展開がこの小説では何度かあって、そこら辺りも面白かったです。なるほど、なるほど~と、私もが納得しちゃったというか。
私は、登場人物の中では、ちょい役ながらもラブホの店長(隣の寺の息子)の誠二が結構好きなキャラでした。健を自分の店に拾って来てあげた(住まわせる様になった)経緯なんかは、しをんさんらしいな~って思いました。残念なことに出番は少なかったけど。
★以下ネタバレです 白文字で書いています★
ミラちゃんとマチmamaだけど、これ10年後ヤバイんじゃないのかな?って真剣に思っちゃった。だって、ミラちゃんは、同じ文楽への熱い思いを共有出来る存在。マチmamaとは10年もすれば飽きて来てるだろうし・・・余計なお世話だけど、すご~く健とこの親子の3人の行く末が不安に・・・。
そもそも私はあんまりマチmamaが好きなタイプじゃなくて・・・。どうも健とマチさんが恋仲になる過程・理由がしっくり来なくて。一目惚れって事だけど・・・。以上
いつか文楽って見てみたいな~って思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人生劇場」
全編通して、ワールドカップ萌えの内容が多くて、仁丹と、p135の「ザ・ワイド」の有田芳生さんと、草野仁さんについて書かれているところが、すっごく笑えた(私も同じに思っていたから)
で、後日談が凄い!!この週刊新潮でのエッセイを掲載中、一番読者に反響が大きかったのが、この回だそうで、なんと有田さんご本人からもお葉書を頂き、後に対談にまで至るという凄さ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「悶絶スパイラル」
大変!面白く読んだのに、もうどんな話があったのか、忘れちゃってる・・・。
オダギリジョーの「メゾンドヒミコ」のシャツがイン!!って部分が一番可笑しかったことは覚えてるのだけれど・・・
やっぱり読み終わってすぐ感想は書いておかないとイカンな・・・。
思い出しました(^^;)「なんでもベスト5」というのをやっていて、マンガのタイトルなどが色々出て来て、しかも私とかぶってる!!というのも少しあって嬉しかったです。私もガラスの仮面の亜弓さんや、日出処の天子が大好きです☆
しをんさんが一番泣いたマンガという「中国の壷」もこの本をきっかけに読みました。面白かったけれど、私は涙までは出なかったな・・。
仏果を得ずは、私も文楽を全く知らなかったので、新鮮だったし、お勉強になりました。
こういった、全然知らなかった世界を、解りやすく面白く描いてくれる作品って、読んでいて楽しいのと、プラスためになる?ので得した気分です
TBが何故か届かなかったみたいです・・・
文楽も全く知らなかったので新鮮でした。
銀丈夫と健のやりとりは漫才的な雰囲気があって面白かったです^^
また、決めるところは決める作品でもあったと思います。
トラックバック送らせて頂きます♪
今日も寒かったー!でも電車は暖房が入ってました~☆
私も4様とか、ビョンホンさんとかは、全く興味無いのですが、韓流ブームが来る前から、一人好きな人がいたりします
明日は小田急線で仕事です~
私は、韓流には何の興味も無いのですが(ヨン様の何がいいのか、全く、理解至らず)、アンジョンファンは文句無くステキ!!と思いました。といっても、今どこのチームにいるのか(そもそも、現役なのか)すら知らないのですが…。
台風イヤですね。latifaさんもお気をつけて。
アンジョンファンは、私、生を見たことがあるんです
間近ではなかったのですが(4年ほど前、ある映画の試写会に偶然彼が来ていたのです)、いや~カッコ良かったですよ!
明日は台風で荒れそうですね・・・。電車のダイヤが乱れないと良いなぁ。私も明日は東海道線です。(おりおんさんとは逆方面へ仕事です)
確かに、三浦しをんさんは胸毛フェチと思われるほど、あつ~く語っていますが、私も、アンチ胸毛派。
男のシュミは私もズレているかも。サッカーのワールドカップの項目の中では安貞桓(アンジョンファン)の記述に「おおっ!」と思いましたが、たった1回しか登場しなかった(英GKシーマンや独GKカーン何度も繰り返し登場したのに)ことを考えると、しをんさんの思い入れは、それほどでもないんだろうなぁ…。
おお~人生劇場、お読みになられたんですね♪
あれはエッセイだし、1つ1つが短いので、電車で気楽に読めちゃいますね^^
しをんさん、愛すべき妄想人?というか・・でも私も彼女が好きなんです。身近にいたら、友達になれそうな人っていうか(←すいません
>気まま、ズボラ、だらしない
私もそうなんですよ!
ただ、確か人生劇場には、胸毛についての記載があったと記憶してるのですが(違ってたらすいません)、私は毛むくじゃらなボウボウ胸毛などは、苦手ですー。
しをんさんとは、男の趣味がオダギリジョー以外は、ほとんどズレてるみたいで、それも不思議だったりします。
こんばんは! latifaさんに刺激を受けて、三浦しをんさんの「人生激場」を読みました。「やはり、三浦しをん、予想通り、ヘンな人だった」という感じですね。でも、あの感性、キライじゃないです。あれほどの妄想癖あってこそ、素晴らしい小説が生まれてくるのでしょうか。それにしても、気まま、ズボラ、だらしない-って、なんか、他人のことのようには思えませんでした。
健がそもそも文楽と出会いハマっていく過程が割と後半に出て来たでしょう? 健の学生時代が、割とちゃらけていたことには、ちょっとビックリしました
プリンやヨーグルトにこだわりのある師匠や三味線の兄貴分って設定は、映画化されるかも・・・って気がちょっとしちゃいましたw
>たぶん続編は書かれないと思って触れずにいました
私も続編は絶対書かれないと確信して読んでいたのですが、それでもやっぱり、気になっちゃったのです~
TB、せっかく飛ばして下さったのに、ごめんなさい。
でも多分この記事、藍色さんち以外の他のブロガーさんたちも、全滅って気がします・・・藍色さんちではなく、明らかに私の側の受け入れ体制問題だと思われます(特に何も設定してないのですが・・)
またこれに懲りずに、今後もダメ元で飛ばしてみて下さると有り難いです~
ミチさんは「仏果を得ず」のまえに「あやつられ文楽鑑賞」を読まれていたのですね~。順番としては、そういう風に読むのがベストだっただろうなぁ~~。グスン。家の図書館、あやつられ・・を置いてないんですよ・・・。
ミチさん、すごーい、歌舞伎2度もご覧になられているのね~。私、一度でいいから、そういう伝統芸能を舞台で見てみたいの~。でも東京まで一人でそれを見に行くとなると、いつもなあなあになっちゃって・・・結局まだ一度も行けてないの。チケットもだいぶ前から取ったりしなくちゃいけないのよね・・?
>小説としてはそれほど惹かれるところがなかったというか、健の恋愛部分が特にイマイチに思えてしまったの。
私もですよ。恋愛部分をいっそ無くしちゃったらダメだったのかな・・・?出て来る女の子は、ミラちゃんだけの方が私は好きだったな。
頭固い事言っちゃうんだけど、ミラちゃん一人夜お家に残して、ミラmamaが健と何度も・・ってのがちょっとな~って引っかかって
>しをんさんの小説はやっぱり「風が強く~」がイチオシなのかしら~?
う~ん・・世間では非常に評判も良かったようです。でも、私は他の方ほどはハマれなかったです・・
>師匠に恵まれて、健は幸せですよね。
うん、うん、私もそれは感じました。師匠といい、三味線のコンビ組む人といい、回りは良い人達でしたよね。
エビノートさんは、『風が強く吹いている』が一番好きなんですねー。私はマラソンがそもそも大嫌いだったので、これを読んでからというもの、マラソンや駅伝を見る目が変わりました。
>それほど興味を持ってなかった世界に読者を惹きこむパワーが感じられました。
そうですよね。しをんさんが、文楽にハマる・・というのは、解らないでもないのですが、駅伝やマラソンといえば、運動・体育嫌いのしをんさんが、よくぞここまで書いたな?と感心します。
文楽、高いんですね・・・。まあ・・・古典芸能って軒並み高いんですよね・・・?(って良くは知らない)
>こう、馴染みのない題材って、くだけて書かないと、ついてこないから、妥協しちゃった感じがしなくもない・・・
それは確かにあるでしょうね。でも、私なんかだと、くだけて書いてもらわないと、最初の数ページでお手上げだ~になっちゃいそう・・・なので、その辺は折り合いつけて、しをんさん書かれたのかもしれませんね
私もこの小説、大好き!って程ではなかったりします。読むのが結構大変だったし、私がこの人好き!!ってキャラが中心人物にはおらんかったし・・・。
>恋愛を書くのも、何か意地になってるでしょう、普通の恋愛なんかホンット興味ないから、女の人を男の人だと想定して無理して書いてみるか、しかし、男じゃないんだよな、つまんねぇ、って溜め息ついてる感じが・・・
ぷふふふ・・・。確かに・・。しをんさんは、男女の恋愛ものを書くのはお得意じゃない感じですよね^^ いっそ、この仏果を得ず、恋愛部分をバッサリ切り捨てたらダメだったのかな~?なんて、私はちょっと思っちゃったりしました。
「サクリファイス」
まだ順番待ちなのです~。楽しみ!!待ってて下さいねー♪
>文楽と歌舞伎って世界が重なるとこがあって。
歌舞伎も良くは知らないのですが、TVで歌舞伎や能などのひとかどの人の人生や普段の姿を取り上げている番組が結構好きで、見てたりします。文楽は血筋とかが重要じゃない・・って処が意外でした。
しかも、区立図書館リニューアル1周年記念の特別企画だなんて、しかも無料?!
うふふ~。おりおんさん、もう既にお気に入りの人形師さんもいるのですねw⇒桐竹勘十郎さま
週末には、国立劇場の公演を観に行く予定ですか!!
すごい、すごすぎるわ~~楽しんで来て下さいね
で、「風が強く吹いている」は私も以前読んだことがあります。
>三浦しをんさんは「文楽」とか「駅伝」とか、マイナー系のものに光を当てるのがうまいなぁと思います。
うん、うん!私もそう思います。映画界で言うなら周坊監督みたいな人?
今後も、しをんさんには、まだ知らない世界を、解りやすく面白く書いて頂きたいな~と思います。
文楽に情熱を注ぐ健と周囲の人間模様、楽しかったですね。
そうそう、身近な出来事からインスピレーションが湧く場面も面白かったです。
ネタバレ部分、私も気になってましたが、たぶん続編は書かれないと思って触れずにいました(笑)。
「スパイラル」、ガラスの仮面の亜弓さんは私も割と好きです。
TBの件、お手数おかけしました。問い合わせしてくださってありがとうございます。
早く直ってって祈願しています(涙)。
今回も「入力内容に不正なURLが含まれているため、コメントできません」が出たので、TB反映されなかったら、ごめんなさい。
私の場合は、たまたま、文楽が大ヒットしてしまいましたが…どんなものであれ、物語の力を借りて、新しい世界に扉を開くことができるのは、とっても嬉しくてワクワクします。
惹かれるあまり小説まで書いちゃうなんてスゴイですよね。
歌舞伎は二度しか見ていないんですけど、やっぱり素晴らしく深い世界だな~と思ったので、文楽も一度は経験してみたいな~。
小説としてはそれほど惹かれるところがなかったというか、健の恋愛部分が特にイマイチに思えてしまったの。
しをんさんの小説はやっぱり「風が強く~」がイチオシなのかしら~?
でも、彼自身が努力を積み重ねて、文楽の真髄を極めようと真摯な姿勢を持っていることが一番だと思います。
三浦しをんさんの作品では、『風が強く吹いている』が一番好きなんですが、それほど興味を持ってなかった世界に読者を惹きこむパワーが感じられました。
『仏果~』の方も、最後の舞台の臨場感溢れる描写に惹き込まれちゃいました。
文楽って何であんなに高いんでしょうか・・・庶民には、そう、ほいほいとは・・・
私はあんま、この小説大好きっていうわけじゃないです。
こう、馴染みのない題材って、くだけて書かないと、ついてこないから、妥協しちゃった感じがしなくもない・・・
(恋愛を書くのも、何か意地になってるでしょう、しをんさん・・・
普通の恋愛なんかホンット興味ないから、女の人を男の人だと想定して無理して書いてみるか、しかし、男じゃないんだよな、つまんねぇ、って溜め息ついてる感じが・・・)
話は変わりますが、私、近藤史恵さんの「サクリファイス」を読んだ時、ああ、馴染みのない世界をよくここまで端的にまとめあげたな、って感心したんです。
でね、他の作品も読んだんです。
梨園をめぐるサスペンスがいくつかありましてね、すごく、この「仏果を得ず」を思い出しました。
文楽と歌舞伎って世界が重なるとこがあって。
で、観た方がダイレクトじゃんっていう世界を、どう、文字にするか、二人とも必死らこいてましたよ。
私も「悶絶」の方は「シャツがイン」しかもう覚えていない・・・(笑)
でも、覚えていないエッセイってあるべき姿っていう感じが私はしますね。
体調はまあ、元気になりました。
仕事も休まず行ったけど、ぼーっとしててミスしちゃいました。まあそれはいつものことですが。
明日から泳げるくらい元気です。
実は、昨日、文楽を見てきました! 千代田区立図書館リニューアル1周年記念の特別企画で、図書館のイベントスペースで太夫、三味線、人形遣いの方々が順番にレクチャーとミニ公演をして下さったのです。
それぞれ大スター(特に人形遣いは、私の超お気に入りの桐竹勘十郎さまでした)の技芸員さんが、照明も音響も設備のない図書館の片隅で無料公演なんて、感激モノです。会場は立錐の余地もないほどの大盛況で、酸欠になりそうでしたが、皆さん、とってもお話上手、楽しませ上手で、ステキなイベントでした。
週末には、国立劇場の公演を観に行く予定です!その道すがら、三浦しをんさんのエッセイを読もうかと思っています。
おりおんさんところ訪問しようと思っていた処だったのですよ。先を越されちゃった
おりおんさんにとって初・三浦しをんにしてBEST・三浦しをん小説だなんて!
私は三浦しをんさんの小説は「春太の毎日」という短編で、数人の作家さんによるアンソロジー集「最後の恋」に含まれていたのです。(その後、しをんさんの短編集「きみはポラリス」にも入って出版されました)私はその短編がとても大好きなんですよ。
やっぱり、ある作家さんの最初の作品ってとても印象に残りますよね。最初の作品が良いと、とっかかりが良いせいか、その後の印象も軒並み結構良かったりするし、最初の作品がつまらないと、他の作品になかなか手が伸びなかったり
それにしても、この小説をきっかけに、本当に文楽を見に行かれ・ハマっちゃうだなんて!!
でも、解ります。私も是非舞台で見てみたいです。
「あやつられ文楽鑑賞」もセットで是非読まねばなりませんね!何故か図書館に、あやつられ・・の方は置いてないんです・・
しをんさんのエッセイは、ボーイズラブとマンガ・小説への熱き思いと、しをんさんの弟とのからみ、好きな俳優・歌手への思いなどが、主に語られている気がします^^
「仏果を得ず」お読みになったのですね!
私にとって初・三浦しをんにしてBEST・三浦しをん小説でした。
もちろん、私も、文楽の知識ゼロで読んだのですが、それでも十分に楽しめたし、なんか、無性に文楽が見てみたくなりますよね。
この小説を読んだのがきっかけで、今では、すっかり文楽にはまっています。生の舞台はまだ2回しか観ていないのですが… もう、幕が開いた瞬間、目も心も釘付けになりました。自分では動くことも、しゃべることもできない人形が、下手な役者よりも、ずっとずっと演技力があって、心を揺さぶるのです!
三浦しをんさんのミーハー文楽案内「あやつられ文楽鑑賞」もオススメです。文楽なんて、遠い・知らない世界と思いきや、電車の中で読んでいて、思わず声を出して笑ってしまうほどの楽しくて、身近に感じられる内容です。
私は、三浦しをんさんのエッセイを読んだことはないのですが…latifaさんの文章を拝見して、読んでみたくなりました。読み終えたら、また、ご報告させていただきますね。