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岸本さんの本をまた読みました。正確には彼女の作品ではなく、彼女による翻訳小説です。
「変愛小説集2」という本で、去年の秋に、第一弾の「変愛小説集」を凄く面白く読んだので。
その時感想を書き逃してしまったので、1,2まとめて書き残しておこうと思います。
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「変愛小説集1」 (2008/5/7)
最高に面白かったです。4つ☆半~5つ☆
アリ・スミスの「五月」、レイ・ヴクサヴィッチの「僕らが天王星に着くころ」「セーター」、ジュリア・スラヴィン「まる呑み」、ジェームズ・ソルター「最後の夜」、イアン・フレイジャー「お母さん攻略法」、A・M・ホームズ「リアル・ドール」、モーリーン・F・マクヒュー「獣」、スコット・スナイダー「ブルー・ヨーデル」、ニコルソン・ベイカー「柿右衛門の器」、ジュディ・バドニッツ「母たちの島」を収録。
木に恋をしてしまう「五月」と、レイ・ヴクサヴィッチの「僕らが天王星に着くころ」が面白かったです。
この「僕らが天王星に着くころと西加奈子さんの「ある風船の落下」が、ちょっとだけ似た香りのするお話だったかな。
あと「変愛小説集2」の「彼氏島」と、桐野夏生さんの「東京島」も、設定的に通じるものがあるお話でした。いずれにしても楽しく読ませて頂きました。
変愛2の方では歯が体に一杯はえて来るお話が、気持ち悪くてぞっとしました。でも一番印象に残っています。
「変愛小説集2」 (2010/5/28)
面白かったのですが、1の方が私は好みかな。3つ☆
漂着した孤島にはイケメン男子だけが住んでいた…「彼氏島」、体の中にブリザード吹き荒れる空虚を持つ少女の哀しみ…「スペシャリスト」、会ったこともない友人の妹への妄想愛を育む独身老人の物語…「妹」―など。新たに発掘された11編の“変愛高濃度・現代英米文学”。
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「なんらかの事情」
実は今年2013年、初読みだったのが、この本でした。
『気になる部分』や『ねにもつタイプ』などで、最高に楽しませて頂いた岸本さんの6年ぶりの三冊目。
今回は筑摩書房のPR誌「ちくま」連載のエッセイから47編を収録。
色々と、へんてこなこだわりや、妄想話、女子校時代のお話など、色々なお話が入っていました。
一番可笑しく、かつ印象に残ったのが、形が似た、ひらがな文字の確執についての話。
「め」と「ぬ」、「ろ」と「る」
「ん」が「あ」を出し抜いて50音の先頭に立とうとの「野望」を持っているって(^▽^)最高ですね。
なんらかの事情: 岸本佐知子 (2012/11/8)
「気になる部分」「ねにもつタイプ」
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