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表紙のイラストが凄く好きです。
でも、あーあ・・・全部読み終わって溜息。
面白くないわけじゃないけど辛いわ。3つ★
カズオ・イシグロは『日の名残り』『わたしを離さないで』だけしか読んでいないのですが、この本も淡々とした語り口で、全体的に静かな感じ、分別あって身の程をわきまえて控え目な主人公、潔く諦めてる感じ?(上手い表現が見つからない)似た雰囲気でした。
図書館でリクエストして回って来るのに、物凄い時間がかかった。それだけ人気の作品なのですね。
非常に読み難いです。なんだろうな・・・ 彼の本ってサクサク読めないんですよ。この本も分厚いし、何度も何日にも渡ってやっと読み終えたって感じでした。
最後の方、9割終わった後から、急激に引き込まれまして・・・ラストは・・
★以下ネタバレ★
もしかしたら亡くなってしまうかも?と思われたジョジーがクララの信じる太陽のパワーで元気になる。普通の小説なら回復・喜びのシーンに力を入れるであろうけれどイシグロさんはそういうのはほぼ書かず。
元気になった後、普通の友達が出来たり忙しくなっていく。当然自宅にいる時間やクララと過ごす時間は減り、リュックとも段々疎遠になっていく。
クララは家に友達が来る時は自ら物置小屋にそっと隠れる。
そしてジョジーの母親も変わりました。一時はジョジーがもし死んでしまったらジョジーの形をしたロボットを作ってその中にクララの頭脳をコピーして・・・と密かに計画を建てていましたが、その必要は無くなりました。
その後クララがいるのは、なんと廃品置き場ですよ!
それでもほんの少し救いがあるシーンが・・。優しかった店長さんがやって来て偶然再会しお話するのです。ひたすらに一途にジョジーを愛して助けようとしたクララは、彼女のお家で彼女の側に長年暮らせて幸せだったと言うのです。
店長さんも今はAFのお店で働いておらず、(数年前からもうお店はなくなっていたし)そもそも世の中でAFという存在が人気がなくなって過去のものになっていたんだろうなあ・・・
「鉄腕アトム」「映画のAI」「トイストーリー2」「ガタカ」等を連想する部分がミックスされた内容でした。慎ましく控え目で賢いクララ・・・最後はやっぱり、こうなるか。悲し過ぎて辛い・・・。以上
クララとお日さま 2021/3/2 カズオ・イシグロ
でも、あーあ・・・全部読み終わって溜息。
面白くないわけじゃないけど辛いわ。3つ★
カズオ・イシグロは『日の名残り』『わたしを離さないで』だけしか読んでいないのですが、この本も淡々とした語り口で、全体的に静かな感じ、分別あって身の程をわきまえて控え目な主人公、潔く諦めてる感じ?(上手い表現が見つからない)似た雰囲気でした。
図書館でリクエストして回って来るのに、物凄い時間がかかった。それだけ人気の作品なのですね。
非常に読み難いです。なんだろうな・・・ 彼の本ってサクサク読めないんですよ。この本も分厚いし、何度も何日にも渡ってやっと読み終えたって感じでした。
最後の方、9割終わった後から、急激に引き込まれまして・・・ラストは・・
★以下ネタバレ★
もしかしたら亡くなってしまうかも?と思われたジョジーがクララの信じる太陽のパワーで元気になる。普通の小説なら回復・喜びのシーンに力を入れるであろうけれどイシグロさんはそういうのはほぼ書かず。
元気になった後、普通の友達が出来たり忙しくなっていく。当然自宅にいる時間やクララと過ごす時間は減り、リュックとも段々疎遠になっていく。
クララは家に友達が来る時は自ら物置小屋にそっと隠れる。
そしてジョジーの母親も変わりました。一時はジョジーがもし死んでしまったらジョジーの形をしたロボットを作ってその中にクララの頭脳をコピーして・・・と密かに計画を建てていましたが、その必要は無くなりました。
その後クララがいるのは、なんと廃品置き場ですよ!
それでもほんの少し救いがあるシーンが・・。優しかった店長さんがやって来て偶然再会しお話するのです。ひたすらに一途にジョジーを愛して助けようとしたクララは、彼女のお家で彼女の側に長年暮らせて幸せだったと言うのです。
店長さんも今はAFのお店で働いておらず、(数年前からもうお店はなくなっていたし)そもそも世の中でAFという存在が人気がなくなって過去のものになっていたんだろうなあ・・・
「鉄腕アトム」「映画のAI」「トイストーリー2」「ガタカ」等を連想する部分がミックスされた内容でした。慎ましく控え目で賢いクララ・・・最後はやっぱり、こうなるか。悲し過ぎて辛い・・・。以上
クララとお日さま 2021/3/2 カズオ・イシグロ
カズオ・イシグロさんの作品って、丁寧に、静謐に描かれていて、ゆっくり・・ゆっくりとしか読めないんですよね。
そして、気力を要する・・。
ジョジーを何よりも大事に思い、彼女のために合理的ではなくても、行動を起こすことが出来るクララは、〈本当のこころ〉を持った存在だったのだと思います。
だからこそ、ラストにクララがいた場所については、本当に切なかったです。
それでも、クララは〈報われていた〉んでしょうね。
https://aosyo6.seesaa.net/article/202109article_1.htm
そうそう、静謐って感じがするー。
小川洋子さんも静謐な感じするし、基本的にそういうのは好きなんだけど、なんでだろう、イシグロさんのは私には難しいって思う処がある。
私も将来もしAFとかロボットみたいな存在と一緒に暮らす様になったら、優しく接して簡単に捨てる様なことはしないでおこうって思ったわ。
アイボとかペッパー君とかの将来も、ちらっと頭によぎってしまった・・・
latifaさんは映画とそれ以外とブログを分けていらっしゃるのですね。
本の感想もたくさん書いていらしてうれしい☆
「クララとお日さま」の記事を求めてこちらにたどり着きました。
ラストはつらかったですね。
AFはあくまで道具であって、役目を終えて、必要とされなくなったら、そこで終わりなのかな?
喜ばしいことなのかもしれないけれど、わりきれないものを感じます。
私も記事にしているので、読んでいただけたらうれしいです。
https://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/d96e61e5b5f3fba77a8d76180a648216
わーい!こちらにも来てくださって、コメントも残して頂いて嬉しいです
「クララとお日さま」
悲しかったです・・ 今思い出しても辛くなっちゃいます。
カズオ・イシグロさんの他の作品でも、運命を静かに受け入れる。怒るどころか、相手のお役に立てた事を喜んでそっと立ち去るみたいなの多くて、歯がゆくて。私ったら人間出来てないので、、
gooブログ、長い間使えていて有難いです。
yahooブログとかその他、多いサイトがどんどんブログを辞めて行って・・・
gooがこんなに残るとは想像してなかったわ