
何人かのブログのお友達から、latifaさんはコレきっと好きじゃない気がする・・と言われてたのだけれど、色々事情があって、読んでみました。

結果的には、皆さんの読みは当たっており、やっぱり自分の好きな内容!って訳じゃなかったのですが、でも面白くないわけではない小説でした。
島本さんは、先日読んだアンソロジー集「コイノカオリ」でも書かれていましたが、学生生活?みたいのを書くのが上手だな~って思います。
ナラタージュの先生。彼は優しいんだけれど、結局みんなを傷つける事になってしまう・・・という優柔不断な部分が、「クローバー」でも、やっぱり主人公の男の子の性格にもあったような。そういうのを描くのがとても上手い!(ナラタージュの先生は嫌いだけれど、クローバーの男の子は嫌いじゃない)
ナラタージュの先生は、なにか・・こう・・・ズルイって思っちゃったんです。教師としては、いい人だったんだけど(泉や鞄取られた男の子を助けてくれるシーンが印象的) かたや最後の方で出て来る体育教師には、ムカつきました!

で、泉の今の婚約者。こういう全てひっくるめて広い心で受け止めてくれる寛容な男性って良いですね~!!でもね、最後まで読んだ感想としては、
★以下ネタバレです。白文字で書いています 反転して読んで下さい★
これから一生、泉は、その人の愛情に応える事が出来るんだろうか・・・?と、ちょっと心配になっちゃったのですよ・・・。また、いつか先生とよりが戻る or ずっと死ぬまで引きずって行きそうなんだもの・・。まぁ、それほどまでに、泉にとって、この先生は、本当に特別な人だったって事なのだけれど。
それと、先生と泉が最後やっちゃうのは、やっぱりそうか~と、実はちょっと残念だったのですよ。私的には、しないで欲しかったのです。先生が「君にあげられるものはこれくらいしかなかったのか・・?君に出来ることはこれしかなかたのかな・・?」←ちょっと違うと思いますが、こんな様なセリフを言っていた)と言うんですが、そこも何かちょっと引っかかるものがあったのです・・。先生は泉にアレをしてあげたんですかね?・・・泉だけがしたかった訳でもなかろうに・・・。でも、私の理解度・受け止め方が間違ってるのかもしれないし、ちゃんとシッカリ読んでないからこそ、そこを解らなかったのかもしれないです・・・。以上
ちなみに、この小説、一杯映画が出て来ます。島本さんが映画好きなのが伝わって来ました。中でも何度も登場したのが「エル・スール」 私はビクトル・エリセ監督の「みつばちのささやき」が大大大好きだったのですが、同監督の「エル・スール」が今度日本公開される!って言うのを聞いて(確か1986年頃だろうか・・)すっごく楽しみに映画館に向かったんです。見た結果は、期待し過ぎたせいか、それほどでもなかったんだけれど・・・。殆ど内容を忘れてしまってはいるものの、あの静けさと暗さというか・・あの雰囲気だけは印象に残っていて、それが、妙に島本さんと重なる部分があるような・・・そんな気がするんです(再見したら、違うかもしれないけれど)
他にも「僕の村は戦場だった」(私のお気に入りの監督さんタルコフスキーの映画)や、「存在の耐えられない軽さ」とかが出て来ていました。島本さんって私よりすんごく若いのに、随分古い映画一杯ご存じなのね~って思いました。
島本さんの小説では、「クローバー」が好きです。



島本理生さんの他の小説の感想です

「クローバー」島本理生 面白かったです☆
「コイノカオリ」感想 角田光代、島本理生、栗田有起

で、ちょっとビックリしたのですが、泉と葉山先生って「そういう関係」になってしまうのでしたっけ?
あかん、忘れてるわ(汗)。
私も、泉の婚約者の方はとってもいい方だと思うのですが、結婚って一生ですからね・・・。
人間の気持ちなんてどこでどうなるかわからないし、ちょっと心配ではありますね。
でも世の中には、信じられないくらいいい人もいるのだろうし。。
泉ちゃんは、これからもずーっとずーっと葉山先生を思って生きていくんだと思います。
『ミツバチのささやき』って未見なんですよ。
でも、大好きな『パンズ・ラビリンス』と似ているという話も聞いたような気がします。
latifaさまもお好きな映画なのですね。観たいです~。
レンタル探してみますね。あったらいいな。
ではでは~。
ネタばれ部分で、latifaさんが引用したセリフを読んで、
いまさら再びムカムカしてます。
なんで島本さんの主人公は、こんな男の人を好きになっちゃうんだろう!
でも、それが恋なのかもしれないですね・・。
「クローバー」未読です。楽しみができました♪
そーですよー!そういう関係になってしまうんです!最後の方で、結構濃厚な描写があって、、うん・・・。忘れちゃいましたか~
きっと、真紅さまは、そういう部分よりも、それ以外の部分で、心の琴線にぐっと触れた部分があって(泉ちゃんというキャラとか)そこで、もう好き確定になりえた小説だったのではないかな・・と推察です。
私も小説・映画で、個人的にとても感情移入しちゃう部分があるとそれだけで、どんな凡作でも特別な作品になっちゃったりするんです(多くの場合、自分と似ていたり、自分が体験したのと同じ状況が出てきたりって事が多いかな・・)
あっ!ナラタージュが凡作だなんて言ってる訳じゃないですよ!念の為。
>結婚って一生ですからね・・・。
うん・・。慎重に熟考した方が良い決断?ではありますが、個人的には、結婚してみなければ解らないって思ったりもします。その時は上手く行っていても、一生同じって有り得ない気がするんですね(冷めた考え方かな・・・)段々歯車が噛み合わなくなるとか、気持ちが変わるって、すごくありがちだと思うんですよ。
『ミツバチのささやき』
お薦めです~~~!!!アナちゃんって少女が、素晴らしいです!風景や、映像や、うら淋しいムードが、もうたまりまへん
連日お邪魔しちゃってすいません^^
>ネタばれ部分で、latifaさんが引用したセリフを読んで、いまさら再びムカムカしてます。
やっぱり?!juneさんも、あの辺りむぅ~~っとなったんですね
>なんで島本さんの主人公は、こんな男の人を好きになっちゃうんだろう!でも、それが恋なのかもしれないですね・・。
うん、うん。そうですよねー。泉ちゃんと正反対な、強気な女王様キャラって誰だろう・・?って考えてて、ふと「風と共に去りぬ」のスカーレットが頭に浮かんだんです。で、次の瞬間、あのスカーレットでさえ、恋愛に関しては、アシュレイだったかな・・?どってことない男に(失礼)ずーっと片想いし続けて、結局、いい男を逃してしまったんだっけ・・・と
『クローバー』の彼にはそういう大人のずるさを感じなかった分、微笑ましく見れたのかなぁ。
私は、葉山先生ズルイ!って、もう最初の方から、感じてしまい、それが引っかかって引っかかって・・・
そういえば、クローバーの方は、そういう「ずるさ」は無かったですよね。
私はこの本の感想はブログを始めて間もなく書いているんですよね。
久しぶりに記事を読み返してちっとも進歩していない自分にあきれてしまいました。
私も、最後に先生と泉がああなっちゃうのがスッゴクいやだったわ。
ああいうの、好みじゃないんです。
川上弘美の「センセイの鞄」を読んだときも、途中まではすごく面白く読んだのに、最後になってエエエーーー!って感じになっちゃったもの。
どうやらプラトニックが好きみたいです
ブログ初めて間もない頃の記事って、すごいなんか・・・恥ずかしいですよね(つい最近の記事でも、しばらく後から読み直すと、やっぱり恥ずかしいし、冷や汗もんのもあったりするけど・・)
でもミチさんの記事、すんなり普段通りに、す~っと読みましたよ。後から日付を見て、ずいぶん前だったんだな~って気がついた程度ですよ
ところで、いやん~~!!ミチさんも?!
そーなのよ、そーなのよ。アレするかしないかって、重要だし、私の場合、ほとんどのケースで「しないで欲しかった」って思ってしまう性分なのです。私も断然プラトニック派~~~。
川上弘美さんは、以前2冊ほど本を読んだのだけれど、たまたまその本のせいか?それとも私が勝手に感じただけかもしれませんが、彼女ってプラトニックな恋愛作品って感じじゃなくて・・・。アレありき・・って感じかな?って思ってるんですが・・・どうなんだろう・・・。もっと読んでみなくちゃ解りませんよね・・。
PS オダギリジョーのCM、あんまりカッコ良くなくて、ちょっと悲しい~。電車に貼ってある広告も、ぱっとしないわ~。もうあの髪型じゃないのを見たいなー。
私も同じような感想を持ちました。
主人公のキャラには好感もてましたが
先生にはちょっと・・・・・。
ある程度年齢いってしまうとどうも
先生のようなキャラには疑いをもって
しまいますよ・・・笑
白文字のところにもあったけど、
結局、普通の男の人でしたよね・・。
綺麗ごといっていても結局・・・みたいな・・。
本音の部分をうまく隠して接しているようで
そういうところがいやらしくて嫌だったのかも。
あ~~~純粋な気持ちで恋愛小説は読んだ方が
いいのかな・・って思いますけど・・。
そうそう・・・映画がたくさん出てきましたね。
それもかなり通好みの作品。
そういうところは面白かったですね~~~
数年ぶりに、のんびりスッキリした春を謳歌しているかな~?
でも色々と準備やら心配やらもあって、100%ウキウキってわけには行かないかな・・^^
これね・・・。うん、うん、みみこさんの言うこと、よく解るわ~。
家ら(って一緒にしてゴメン!)純粋な気持ちで読めるほど、もう若くは無いのかもね・・・
この本が凄く売れたって事を考えると、若い女の子には、ガツン~と来る内容だったのかもしれないね・・・。(いや!別に50代でも60代でも、感動した人は一杯いあるとは思うけど
あと、先生って立場の人に以前恋心を抱いた事がある女性にとっては、色々感情移入出来る作品だったのかもしれない様な・・・。結構そういう人って、少なくないし・・・