『TAKESHIS'』を見ました。評判はあまり良くないものの、一部の人には絶賛されているみたいですね。私は前半は、あれっ・・・結構面白いんじゃないの・・・?って思っていましたが、後半からは、何がなんだか訳解らなくなってきて、撃ちまくりで回りのもの全て壊してしまう・・・って感じにしか理解出来ませんでした。もともと私は、たけしが好きだし(若い頃「おれたちひょうきん族」見てた世代なので(^^;)、北野武作品映画も全部じゃないけれど、たいがい見て来ていますが、毎回面白い訳じゃないけど(爆)、今回つまんなくても、またそのうち面白いの作るだろうさ~的に寛容に思ってしまうんですな。私が好きなのは「キッズ・リターン」「座頭市」です。
今回のtakeshis’は、コンビニでバイトする全く売れない俳優志望の「北野」と、彼があこがれる人気俳優の「ビートたけし」の2人が出て来て、対比させるように描かれているんですが。売れない北野さんが、可哀想過ぎるんですな・・・。オーディションに行って、やっと自分の順番になった。審査室に入って、衣装のボタンが外れなくて、ちょっと手間取ってるだけで「イメージ違うからもういいわ!」と審査員の岸本加世子に、言われちゃう。演技を見てもらう以前で、もういいって・・(T_T) 万事こんな様子で、売れなかったらこんなんなっちゃってたのかなぁ・・・って。「タクシーの運転手、気楽でいいぞ~」(本当に気楽かどうか解らないけれどもね)ってセリフも出て来る。 かたやBIGスターとして、回りからちやほやされっぱなしでVIP待遇のビートたけし(気楽じゃなさそうだわぁ・・)。
もっと前半みたいな雰囲気のまま、後半もそんな感じの普通な内容を見てみたかったな~。私みたいな凡人で、あまり映画に詳しくない人には、難し過ぎたのかもしれないけど・・・・。
この映画見ていて、頭に浮かんだのが、「シモーヌ」という映画でした。この映画も前半の売れない映画監督(アルパチーノ演ずる)と、中盤以降売れっ子映画監督になってからを対比させて見せてくれるところとか、バーチャルで作られた架空のスターであるシモーヌなのに、世間に圧倒的支持受けちゃうところが、『TAKESHIS'』で出て来る「おっかけの少女」となんとなくいわんところがかぶってる気がしたんですな。この追っかけの少女は、最初追っかけしてた「ビートたけし」と、売れない役者志望の北野との区別がついてない。その為、売れない北野のおっかけを途中からしちゃうんですよね・・・
このポスター、写真のコラージュから出来てるんですよねー。大きいポスターを間近で見て、びっくり!凄いわ~。
音楽 NAGI(前回の座頭市から、久石さんじゃない人が音楽担当するようになりましたね。今回のこのNAGIって人達は、海外でも活躍するDJ・プロデューサーらしいですが、私は、あまり良い!とは思わなかったな。やっぱり久石さんの音楽がしっくり来る気が・・・)
衣装 山本耀司 (らしいな・・という衣装が多数ありましたな)
出演 ビートたけし / 京野ことみ / 岸本加世子 / 大杉漣 / 寺島進 / 渡辺哲 / 美輪明宏 / ゾマホン
出演者とかギャグとかは、日本に住んでる人で、お笑いのビートたけしや日本のTV番組などを知ってる人じゃないと解らない様な部分が色々出てきました。ヨーロッパなどで、北野武監督を崇拝?しちゃってる映画ファンに対して、わざと嫌われようとしちゃった?そういう外国での(本人が思うより)過度な高評価が、恥ずかしくてイヤんなっちゃった?ノリで作った映画なのかなぁ~って気もしました。TAKESHIS' 公式HP
「シモーヌ」
「ガタカ」が大好きで、「トゥルーマン・ショー」もちょっと可哀想過ぎたものの、面白かったし、アンドリュー・ニコル監督つながりで見てみました
「シモーヌ」映画見た感想の続きはこちら
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