1,2部は4つ☆半、3部は3つ☆で、トータル4つ☆です。
陸上とか、走るのとかが苦手なので、この小説、すっごく評判良いけど、大丈夫だろうか・・・?駄目かもしれないな・・・と思って1部を読み始めたら、そんな心配はどこへやら、すごく面白くて一気読みしてしまいました。この勢いは、三浦しをんさんの駅伝小説「風が強く吹いている」の時よりも、ずっと上回っていたほどでした。
「ボックス!」や「DIVE!」みたいに、主人公が側にいる天才の友達を目標にして力をつけていく。最初は、とても追いつかない遙か遠い存在なんだけど、努力していくうちに、どんどん近づいて来る・・・って処が似てるな~と思いました。これらの作品は、みんなすごく面白く読んだ本なのだけれど、でも、ふと今考えてみると「バッテリー」は天才で性格はクールって子が主役って言うのは、ちょっと異色だったんだな~と今更ながらに思ったりもして・・・ 割とこういう感じの小説の主役の子って、ちょっと劣等感もあったり、結構悩みがちだったり、でも努力家で良い性格の子って感じが多い気が・・・たまたまかな
「バッテリー」は、一気に6巻借りて読めなかったせいで、3巻以降は、なあなあに読んじゃったのがもったいなかったな~。機会があったら是非まとめて6巻一気読みしなおしてみたいです。
話を戻し、「一瞬の風になれ」の2部、こちらも先輩達の引退、そして今度は自分が部長になって後輩の面倒を見たり、回りに気を配ったり出来る様に精神的にも成長する様子や、お兄ちゃんの突然の事故などで動揺する処、谷口との淡い関係など、私はすごく面白く読んだんですね。
そういう脇のエピソード(家族やお兄ちゃんとの関係とか、連の普段の様子とか・・、そういうのが読んでいて面白いっていうか・・・個人的に好きなのですよ。
それだけに3部の様に、試合のシーンが中心になって走る事に関しての描写がほとんどになって来ると、恐れながら飽きて来ちゃって・・・(ほんとスイマセン)
☆以下ネタバレ 白文字で書いています☆
そんな私なんで、3部で絶対描かれるだろうと思っていた、お兄ちゃんのその後(復活出来たに違いないけど、そういうシーンが無かったし・・全然触れられてないのはショック・・)や、谷口との関係もあれ以上は何も描かれていないし、それがとっても残念だったんですよ。 3部はそういうエピソードはごくわずかで、試合のシーンとかがほとんどだったので、途中でちょっとダレて来ちゃって・・・。以上
でも先輩の守屋さんや、みっちゃんのエピソードなんかも、すごく良かったです。守屋さんが引退するシーンとかは、ぐっと来ちゃいました。 全体的に、やっぱりすごく評判が良いのも当然だな~と思える、良い小説だなーと思いました。そして舞台に出てくる場所が、知ってる場所や、家の近所もあったりして、それも嬉しかったりしたな
小説の装丁が好きです。3種類淡い色合いで、少し違ってるけど似た雰囲気の絵で。
佐藤 多佳子さんの他の本の感想
「イグアナくんのおじゃまな毎日」「黄色い目の魚」
「しゃべれどもしゃべれども」 凄く良かった☆
来てくださって、嬉しいですー!ありがとうございます
みなさん絶賛されている中、はなさんの感想を読んで、凄くほっとしたんです。
全体的にトータルして考えてみると、とても良い作品には違い無いんですけれどもね。
こちらこそ、はなさんちにまた遊びに行かせてくださいね☆ バガボンドとか絶望先生とか、私も好きな漫画のレビューとかアップされていて、嬉しかったです
今日は電車、座れたかなぁ~?
>ブログを始めてよかったなと思うのは、どんどん忘却の彼方に飛び去ってしまうものを、少しばかり、残しておくことができることです。
そう、そうなんですよねー!
面倒でも感想を書いた本と、そのまま書かずに終わった本では、記憶の残り方が私は全然違うみたいです。
凄く寒いですね~明日もがんばりましょう~
TB頂戴しましたまったり感想日記のはなです(^^)
>ちょっと劣等感もあったり、結構悩みがちだったり、でも努力家で良い性格の子って感じが多い気が
少年少女漫画や青春ものには欠かせない材料なんじゃないかと思います(笑)だからここんとこにもお約束なんじゃないの?とつい辛口してしまいましたはなです><
コメにもお書き頂いてましたが、私も同じく3巻でもうちょっとお兄ちゃんとの関係というもんが進歩するのかなとちょっと期待していた感があります。
良作だとは思いますけど、期待しすぎちゃうのもよくないですねぇハハ~(;´д` )
latifaさん、本や映画も多数ご覧になってらっしゃるようで~♪私もそういったもの大好きなんでまたよかったお邪魔させてくださいませ~(*´ー`)
そうでしたか、感想なかったんですね。ってことは、ブログ開始前に読んだのだと思います。
「一瞬の風になれ」は、私の記憶の中では、「比較的最近読んだ本」に分類してあったのですが…。記憶っていい加減だなぁ。
ブログを始めてよかったなと思うのは、どんどん忘却の彼方に飛び去ってしまうものを、少しばかり、残しておくことができることです。
それでは、また、遊びに来ます。
そうなんですよ。読んですぐ、おりおんさんちに飛んで、検索してみたのですが、おりおんさんは、この本の感想はアップされていなかったのですね。
いやぁ~、1,2部とも、すごく面白かったです。年明けにドカンと大きい波が来た~!(←意味不明)って勢いで読みました。
>私としては、試合シーンだからというよりも、長々と書きすぎてちょっと単調になって飽きちゃったという感じ
ううう・・・そういうご意見を聞けて、とても嬉しいというか、ほっとすします
そうなんですよ。一言で言って「長々しい」と思いました・・。おそれながら・・・。
3部だけ、本の厚さが他と比べて厚いでしょう?
その割には、私の個人的に知りたい処が書かれてなかったので・・。
3部を読みすすめながら、「谷口は?兄ちゃんは?いつ出て来るんだ~?まだか~?
えっ・・・残りこれだけ? もしや出て来ないのか??」と余計な方に神経行っちゃって・・・。
>佐藤さんに限らず、長編作品って「あと50ページ短ければ、もっと、濃密で読み応えあったのに…」って、よくあるんですよね。
私もそういうこと良くあります・・・。
私の場合、元々長編は、途中でダレちゃう事も結構あるんで・・・。
うふふ☆juneさんも、こんな中学生いるんだろうか?って思ったんですね
あさのさんの「福音の少年」を読んだ時も、確かひょえ~~マセてるー!って思った記憶が・・・。
でも、私は、あさのさんの沢山の作品を読んだ訳じゃないので、たまたま読んだ数冊がそういう傾向だったのかもしれません。
で、この作品。バトンの受け渡し方法とか、100メートルの加速の仕方とかも、面白かったんですが、そういうテクニック以外の部分を私は読みたかったのです・・・。1,2部の人間模様のまとめ・・みたいのが、3部であると期待しちゃったのが、そもそも的はずれだったみたいです。
お読みになったんですね!
雑味が無いというか…読みやすく、スッーと心に入ってくるような作品ですよね。
そして、latifaさんがおっしゃるように、三冊目はイマイチかな。私としては、試合シーンだからというよりも、長々と書きすぎてちょっと単調になって飽きちゃったという感じです。佐藤さんに限らず、長編作品って「あと50ページ短ければ、もっと、濃密で読み応えあったのに…」って、よくあるんですよね。
それでは、また、遊びに来ます!
寒い毎日ですが、お風邪に気をつけて!
「バッテリー」の主人公は不思議でしたよね。
私もこんな中学生いるんだろうか??って思いながら読んでました。
でもそこが妙に気になるというか、この子はいったいどうなっていくんだろうというのに引きずられて読んでしまった気がします。
でも個人的にはこちらの新二のような熱いキャラの方が好きです。
私はどちらかというと、バトンの受け渡し方法とか、100メートルの加速の仕方とか、
競技の方に夢中になっちゃいました^^;
>佐藤多佳子さんの「夏から夏へ」をオススメしちゃったんだけど
詳しい内容までは知らないんだけれど、オリンピックの選手のお話なのよね?他のお友達からも噂をうかがっていて、読んでみたいなぁ~とは思っていたの。でも、それを読む前に、まず「一瞬の風になれ」が先でしょ?って個人的に思っていて
もし読むことがあっても、期待しないで読むので大丈夫ですよ
走る描写は、早く走れるってこういう感覚なんだな~いいな~!!そんな感覚味わってみたいな~ってすごく思いました。でも駄目・・・私は運動神経から見放されてるから・・。でも、それだけに、こういう天才的才能の運動ものって結構好きなの!!
>「バッテリー」よりもこちらの方が好みかな。
っていうよりも、あさのさんよりも佐藤さんの方が合ってるのかも
あさのさんの本は「バッテリー」以外に3冊ほどしか読んだことがないんだけれど(そういや感想書いたことがない・・)、ちょっと大人っぽいっていうか、中学生でこうなの???え~っ!!ませてるなぁ~って印象が強いワ
PS 山田太一さんのドラマ、そーなの!あの台詞回しは、どうしていつもああなの?っていつもちょっと引っかかってるのよ・・・。ふぞろいの林檎の頃からやっぱり気になってて、今も相変わらず・・・なのよね。ああいうしゃべり方ってしないよね?だから、ちょっと不自然に感じてしまうんだけど、でも内容とか、台詞に、ジーンと来たり、いいな~ってところが必ずあるので、その部分には目をつぶって見てるんです
私も走るのは読むだけなんですが、自分は走るのが苦手、汗かいて何か運動するの嫌い~という、とんでもないヤツなのに、すごくこの本に引き込まれてしまい、応援しながら読ませてもらいました。
ラストは想像していたものの(うふふ☆)すかっとしたし、嬉しかったです。あそこで終わるっていうのは私的にはOKでした。ただ、そうなんですよ~ 終わる前に、途中にお兄ちゃんのエピソード入れて欲しかったーです。
でも、あっという間に読めたでしょう?
佐藤多佳子さんの本って読み易いよね。
で、私ったらウチのコメントで佐藤多佳子さんの「夏から夏へ」をオススメしちゃったんだけど、latifaさんが
>試合のシーンが中心になって走る事に関しての描写がほとんどになって来ると、恐れながら飽きて来ちゃって
こういうかんじだったら、もしかしたら合わないかもしれない~~~(汗)
私自身は走る描写なんかも好きだったので・・・。
で、↑のエビノートさん同様、かかれなかったエピソードは良い方に想像しておきました~。
私は「バッテリー」よりもこちらの方が好みかな。
っていうよりも、あさのさんよりも佐藤さんの方が合ってるのかもしれないデス。
書かれなかったエピソード、きっと良い方向に行くに違いないと思いながら本を閉じました。欲を言えば、ちゃんと読んでみたかったですよね。