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実体験を書いた本たち
「87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし 多良 美智子」含め3冊読みました。
夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く 奈倉有里
「同志少女よ、敵を撃て」は未読ですが、お姉さんの奈倉有里もロシア文学に精通する方だったのね
お友達からこの本のことを聞いて興味が湧いて読んでみました。
ふらっと若い女性がロシアに語学留学して、ロシア文学にずっぽりハマって勉学に勤しんだロシア滞在記です。
とにかく勉強熱心で(本人はそれにハマっており、大好きな事なのだから苦痛でもなんでもないので、それを凄いとか言うのはそもそもおかしいのだけど、それでも凄いなあと感心するばかりでした)
こういう海外での滞在記だと、どこそこ行ったとか、美味しい物食べたとかが結構多いかと思うのだけれど、彼女の場合ひたすら勉学が中心でしたね。
当時のロシアの学生寮の様子が質素というか、キツイ感じですね。洗濯は手洗いとか・・・
それでも学校の友達やルームメイト、風変わりな先生、サーカス団の子供達等、色々な人との交流や彼らのその後等が描かれて、長い年月の間の変化等興味深かったです。
先生と彼女の関係をとやかく噂してはやしたてる人達とか、その後の先生の様子や人生等、切ない気持ちになりました。
夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く 2021/10/7 奈倉有里
内容 今、ロシアはどうなっているのか。高校卒業後、単身ロシアに渡り、日本人として初めてロシア国立ゴーリキー文学大学を卒業した筆者が、テロ・貧富・宗教により分断が進み、状況が激変していくロシアのリアルを活写する。
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海をあげる 上間陽子
思った事をつらつらとあげておきます。
最初の章でびっくり・・・
近所に住む友人と夫が不倫関係を長く続けていたって・・・
これはショックよね。結局離婚に至るんだけど・・・
こんなの本にしてしまって大丈夫?って心配になっちゃった
あと沖縄は家族関係が濃厚な印象があって、おばあは長生きで仲良しで・・という印象がある。
祖母が104まで生きて、ボルトを入れるオペを84歳ころにして20年間はもつとのことで・・・
お母さんが長いこと介護をしていて・・・
とっても大変だっただろうなあ・・・って思ってしまって・・・
子供の頃は長生きは良い事って思ってたけど、私は最近はそう思えなくなった。
沖縄といえば海が綺麗で良いなーとか色々観光的目線で見てしまいがち・・、そこに長く住んでいる人の抱えている重大な問題(基地とか騒音やアメリカ軍の事件等・・)に、なかなか目が行かないんですよね、自分含め。
上間さんがわざわざ騒音の酷い、水にも不安があってミネラルウォーターを使って生活する地区に、音を怖がる小さな娘と住み続ける・・・というのも、確固たる強い意志があってのことなんだろうけど、健康を害しそうだから、そこまでせずに引っ越しても良いんじゃないだろうか・・・と思ってしまったり・・・。
でも上間さんは、貧困や家族内DVや色々困っている若い少女に寄り添う活動を長年されていて、行動的だし、凄いな立派だな、って思う処も一杯ありました。
上間陽子 2020/10/29
内容(「BOOK」データベースより)
おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。 本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞
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87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし | 多良 美智子
沖縄出身の多良さん
前向きで、あんまりマイナスな事や先の心配はしないという羨ましい性分
藤沢にお住まいなのね!
頻繁に来てネットやカメラ等をやってくれる孫がいたり、お幸せだなあ。
他の2冊は未読なんだけど、『海をあげる』についてだけコメントさせてね。
受賞が結構大きいニュースになっていたので気になって読んだ本です。
いろいろ思うところがあったのに感想が書けず、本棚にしまうこともできずにいます。
>子供の頃は長生きは良い事って思ってたけど、私は最近はそう思えなくなった
そうね~、、健康で自立できたうえで長生きできればいいのだけれどね。
スイスなんかでは尊厳死が認められているよね。
先日ゴダールがそうしたと知ってめちゃくちゃショックだった。。
私も再読してみようかな。感想も残しておきたいな~と改めて思いました。
いつもありがとう~
コメントありがとうございます。
海をあげる
読んでいたのねー。私も受賞後の何かの批評?を見て、確かラストの衝撃が・・とか書かれていたのが気になって読んだの。
>色々思うところがあったのに~
って言うの、凄く解るわ。私も感想書きにくい本だった。色々書いちゃったけど、上間さんの生き方というか暮らしが、命がけっていうか・・青少年ケアとかもだけど「本気 真摯」な感じがした。
安楽死 尊厳死
最近世界的には広がりつつあるよね。日本は全然だけど・・・
早く認める様に法が改正になって欲しい。多い人が希望してるのに。
一定の基準を設ければ危険性も減るだろうし。
それが許される様になったら、自●も減ると思うし、逆に最後はそれにお願い出来ると思えばお守りみたいになって生きやすくなる人もいると思う。
ゴダールのは私もショックだった。
さっき新しい記事も出てたよね。
アランドロンも近い将来受ける為にフランスからスイスに移住したんだってね。
近年、私は「長生きしたくない」って思います。認知症の義母やほぼ寝たきりの父。
ね、生きるって何なんでしょうね。
心臓が動いていれば、生きてるってこと?
キツイ事を書いてしまいそうなので、このへんにしておきますが・・・
ね。。。
コメントありがとうございます。
>近年、私は「長生きしたくない」って思います。
私もです!
自分の回りで色々な人やケースを見聞きしていると本当に考えさせられますよね・・・
安楽死、ホントに早くに日本でも導入してもらいたいです。
最後にその選択が許されるなら、希望する人や家族はもちろんのこと、日本の国のもうどうしょうもない状態の経済や年金や医療にも良い影響が出るはずだと思うんですけども・・・。
寒くなってきましたね。お元気ですか?
「海をあげる」は読みました
「沖縄の現実」なのか「作者の周囲」なのか
色んな人の生き方や価値観があると思いながら読んでいました。
誰かに寄り添うという原動力は案外、生き方や価値観のズレみたいなところから生まれてくるのかもしれないとも思いました。
ほんと寒さが厳しくなってきましたねー。
私はなんとかまあ、やってます。
あ!これ、お読みになられていたのですね。
記事アップされていらっしゃるかなー
>「沖縄の現実」なのか「作者の周囲」なのか
色んな人の生き方や価値観があると思い
ほんと、そうですね。
色々考えさせられる本でした。
PS 坂本さんとか高橋さんとかの状態が切なくて。溜息が出てしまいます。