湊かなえさんの本を読むのは久しぶりです。
特に避けていたわけではありませんが、気がつくと読んでいなかったことに気がつきました。最後に読んだのが「望郷」で、とても良かった。
この「未来」は、未来の自分から手紙が届いて・・・というのに惹かれてリクエストして、とても人気の本だったせいか、回って来るのに物凄い時間がかかって1年位待ったのかな?
あとは予備知識ゼロで読みました。
うーん、面白くないというわけじゃないのですが、あまりにも重くて・・・げんなりしちゃいました・・・。
★以下ネタバレ★
未来の自分からの手紙は、実は担任の女の先生篠宮真唯子が書いたものでした。
小学校四年生の時、章子たちの担任だった篠宮は、困窮していた大学時代に金銭に困ってAVに出演してしまった過去があり、それを意地悪な教え子の母から明かされて退職することになってしまいます。真唯子はクラスの生徒の中で2名特に心配している子がいて、その一人である章子の入院中の父親・良太に会いに行きます。良太は自分の死後、章子に未来からの手紙を書いてほしいと依頼。
真唯子は知っている章子のエピソードを交え、幸せな未来が待っているような内容の手紙を書きます。そこにドリームマウンテン三十周年記念の栞を同梱させたのでした。
彼女の大学時代の恋人の原田は大学卒業後、ドリームランドなどを運営するドリームワールドに就職し、そこでの試作品でした。
原田は彼女のAV出演の告白に対して怒りますが、止む得ない事情や彼女の人柄等を良く解っているので、全て解った上で彼女を受け入れ、時間を重ね、結局結婚することになります。
真唯子はもう一人、亜里沙という生徒ののことも気になっていたため、この栞を二つもらい、亜里沙に対しても未来からの手紙を送っていました。しかし彼女に送った文面には未来で弟と仲良くしている事が書かれており、早々に弟が自殺してしまっているので、亜里沙はその手紙をあまり信用していないところがありました。
2人とも一緒に暮らしている男、父親が暴力をふるったりとんでもないヤツなので、それぞれを殺して落ちあい、バスに乗る約束をして、ランドに向かいます。そしてランドに入るのは未来にして、今は誰かにこの状態を打ち明け、救ってもらおうと強い決意をするところで終わっています。
章子の母が最後まで謎なキャラでした。性格が最悪な弟に顔が似てるからって、シェフのしょうもない男と別れずにいるってのも良く意味が解りません。そもそも変態の父親には逆らえなかったとしても、美貌の弟の友人とかにも相手させられてた、ってのは断れなかったんでしょうか?もうどうでもいいや・・って投げやりになっていたのか、、なんなのか・・・そんな事をさせる弟だったのに。
章子の父親の良太。そこまで醜いお顔で・・・っていう設定が悲しかったです。結局父親とそっくりな事をするに至るわけですが・・・ 章子の母親にはイライラさせられました。以上
章子と亜里沙や周りの子たちに辛いことが一杯起こります。産まれた家庭や親がたまたま、はずれだっただけで、こんなに子供が苦労したり悲しい思いをするというのが読んでいて辛かったです。
ニュースで日々家庭内DVや犯罪の事件が起こり、クラスに数人は貧困家庭の子供がいる・・という現代の子供を取り巻く現実。
どうぞ、彼らが安心して相談できる場所、逃げ込める場所が、せめてあって欲しいです。
「未来」湊かなえ 2018/5/19
望郷
「夜行観覧車」「Nのために」感想
「贖罪」「告白」
少女
特に避けていたわけではありませんが、気がつくと読んでいなかったことに気がつきました。最後に読んだのが「望郷」で、とても良かった。
この「未来」は、未来の自分から手紙が届いて・・・というのに惹かれてリクエストして、とても人気の本だったせいか、回って来るのに物凄い時間がかかって1年位待ったのかな?
あとは予備知識ゼロで読みました。
うーん、面白くないというわけじゃないのですが、あまりにも重くて・・・げんなりしちゃいました・・・。
★以下ネタバレ★
未来の自分からの手紙は、実は担任の女の先生篠宮真唯子が書いたものでした。
小学校四年生の時、章子たちの担任だった篠宮は、困窮していた大学時代に金銭に困ってAVに出演してしまった過去があり、それを意地悪な教え子の母から明かされて退職することになってしまいます。真唯子はクラスの生徒の中で2名特に心配している子がいて、その一人である章子の入院中の父親・良太に会いに行きます。良太は自分の死後、章子に未来からの手紙を書いてほしいと依頼。
真唯子は知っている章子のエピソードを交え、幸せな未来が待っているような内容の手紙を書きます。そこにドリームマウンテン三十周年記念の栞を同梱させたのでした。
彼女の大学時代の恋人の原田は大学卒業後、ドリームランドなどを運営するドリームワールドに就職し、そこでの試作品でした。
原田は彼女のAV出演の告白に対して怒りますが、止む得ない事情や彼女の人柄等を良く解っているので、全て解った上で彼女を受け入れ、時間を重ね、結局結婚することになります。
真唯子はもう一人、亜里沙という生徒ののことも気になっていたため、この栞を二つもらい、亜里沙に対しても未来からの手紙を送っていました。しかし彼女に送った文面には未来で弟と仲良くしている事が書かれており、早々に弟が自殺してしまっているので、亜里沙はその手紙をあまり信用していないところがありました。
2人とも一緒に暮らしている男、父親が暴力をふるったりとんでもないヤツなので、それぞれを殺して落ちあい、バスに乗る約束をして、ランドに向かいます。そしてランドに入るのは未来にして、今は誰かにこの状態を打ち明け、救ってもらおうと強い決意をするところで終わっています。
章子の母が最後まで謎なキャラでした。性格が最悪な弟に顔が似てるからって、シェフのしょうもない男と別れずにいるってのも良く意味が解りません。そもそも変態の父親には逆らえなかったとしても、美貌の弟の友人とかにも相手させられてた、ってのは断れなかったんでしょうか?もうどうでもいいや・・って投げやりになっていたのか、、なんなのか・・・そんな事をさせる弟だったのに。
章子の父親の良太。そこまで醜いお顔で・・・っていう設定が悲しかったです。結局父親とそっくりな事をするに至るわけですが・・・ 章子の母親にはイライラさせられました。以上
章子と亜里沙や周りの子たちに辛いことが一杯起こります。産まれた家庭や親がたまたま、はずれだっただけで、こんなに子供が苦労したり悲しい思いをするというのが読んでいて辛かったです。
ニュースで日々家庭内DVや犯罪の事件が起こり、クラスに数人は貧困家庭の子供がいる・・という現代の子供を取り巻く現実。
どうぞ、彼らが安心して相談できる場所、逃げ込める場所が、せめてあって欲しいです。
「未来」湊かなえ 2018/5/19
望郷
「夜行観覧車」「Nのために」感想
「贖罪」「告白」
少女
>ドラマや映画で読んだつもりになっていた
解ります!そういうこと、よくあります。
湊かなえさんの小説って、すぐに映像化されるんですよね(最近もそうなのかな・・?)
私は原作を読もうとリクエストして待っている途中でドラマ化されて、そちらを先に見てしまった・・ってことが何度もありました。
最初に出会ったのが映画の「告白」で衝撃的でした。
この本は、あまり・・・おすすめしないかなあ・・・。
登場する人の多くが、幼い頃から両親のことで苦労してきているのを読むのが辛かったです。
昔、「永遠の仔」っていう小説ドラマがあって、それが私的に凄くインパクトが大きくて・・・
逃げ込んだと思っていた公的施設等で、更に大人の男性から性的DVを受けたり,強要されていたってニュースもたまに見かけて、イジメの相談にのってあげる側の教師が更に傷口に塩を塗る対応や発言したりとか・・・本当にユルセン!!
ドラマや映画で読んだつもりになっていたのと、多分角田光代さんと混乱してます。
辛い内容は苦手ですけど挑戦してみようかな。
!(^^)!
そうなんですよ・・・次々に追い打ちが掛けられる状態に、「わかったから・・もう勘弁してくれよ」という気持ちになってしまうんですよねぇ。
本当に、辛かったです。
物語の中だけでなく、現実でも辛い思いをしている子供たちにとって、救いとなる場所や人が現れてくれることを願ってやみません。