東野さんの本で、SFっぽいのを読むのは初めて。設定的には、ちょっとだけ「I AM LEGEND」とか「ドラゴンヘッド」っぽさを感じる部分がありました。ある瞬間から「生き物」が姿を消してしまう。警察職の兄弟とあと数名が一緒になんとか生き残る為に移動したり病気になったりするパニック系のお話。
東大出のエリートキャリアの兄の誠哉が、どんな時でも冷静に考え行動し(なかなかクールでカッコ良かった)かたや弟の方は感情で動く普通の人。
読みながら、実写化されそうだなぁ~って凄く感じました(正直、すごい見たい!とまではソソられないけれど・・・)弟役を演じられる人は一杯いそうだけれど、兄役には誰が良いだろうか・・・ずっと考えてみたけれど見つからない。
で、見ながら「ブランドネス」の様な、性がらみの展開があるんじゃ・・・?と危惧していたら、やっぱり来ましたかぁ・・・。で、それまでまっとうな発言をする誠哉の口から出た「イブ発言」には、やっぱり女性としては、ちょっとがっかり・・・。とはいえ、この絶望的な状況で、自分達がアダムとイブのようになって、新しく世界を造って行く!とどこまでも諦めず前向きなガッツのある精神力には脱帽でした。
私はどっちかっていうと、自分達が新世界を造るぞ!というパワーは無く、このままの状態で待ってしまい・・・今後ダメになってもそれはしょうがない・・と諦める方かも。
☆以下ネタバレです 白文字で書いています☆
かなり本が終わりに近づいた処で、現象が起きた30日後位に、もう一回更に「戻し」の現象が起こるかもしれないというのが英語の文献の最後に書いてあった!と解る。結構ここで、がく~~っと来た
でも、安易にそれに乗って元の世界に戻れるわけではなかったのですが・・・。
生き残っているわずかな人たちが、実は死んじゃったわずかな人達だった・・・というのは、面白い!と思いました。ラスト、誠哉が死んじゃうのは残念だったな・・。あと、元の世界に戻れた数人が、あのサバイバル時代の記憶が無くなっていましたね・・・。以上
どうなるんだ?って一気に読んだものの、あまり人物掘り下げが少なくて、なんだかパニックものの映画を見た時のと似た様な後味・・・。読んでいる最中はとても面白く読ませてもらったんだけれど、全部読み終わって振り返ってみると、特に別に何も残らなかった・・って感じというか。 3つ☆半
「 聖女の救済」「ガリレオの苦悩」
流星の絆、眠りの森
赤い指、悪意
「ダイイングアイ」「夜明けの街で」感想
「たぶん最後のご挨拶」「あの頃ぼくらはアホでした」 「容疑者Xの献身」東野 圭吾 感想
「手紙」東野 圭吾 読む価値の高い、お薦めの作品
「白夜行」小説・ドラマ比較と、「幻夜」感想
白夜行 東野 圭吾 小説読んだ感想
さまよう刃
そうですか・・・私もこれ、いまいちだったので、masakoさんの気持ち解ります・・。
東野さんといえば、新作が本屋さんに並んでいますが、そちらは面白いのかな~?
そういえば、さまよう刃の映画版が今日から公開みたいですね。私は原作はすっごく面白かったのですが、映画はどういった評価がされるのかな・・と興味あります。
私はこれ、ダメでしたー。
>特に別に何も残らなかった。
まさにそんな感じ。
東野圭吾さんはやっぱりミステリーの方が面白いと痛感しました。
コメントありがとうございます!
東野圭吾さんの本、沢山読んでいらっしゃるのですね。私も一番は「手紙」なので、なんだかとっても嬉しいです。
ところで、excelswanさんのブログに御邪魔しようと思ったのですが、何処なのか解らないのです・・・。もしまたこちらを見て頂くことが出来たら、TBとかアドレスなどを、どこかに残してくださるとありがたいです。
私も東野圭吾の作品は20冊は読んでいます。
一番、感動したのは「手紙」です。
良かったら、私のブログにも遊びに来て下さい。また、面白い本などもご紹介願います。
そうなんですよ、読んでいる最中は面白かった~。どうなるんだろう?と先が気になってしょうがなくて一気読み。
聖母の救済を読んだ時と似た感じでした。
それだけ、東野さんの筆力が凄いって事なんだと思います。
映画化されそうですね~。あの兄弟役が要だと思うんだけれど、誰が良いかな・・・。
私もハッピーエンドが好きなので、ちょっと淋しかったですね。でもなにげに弟の処は映画ではピーンと何か来たって処を凄く意味ありげに映像化しそうな予感・・・(天国から来たチャンピオンって映画ご存じですか・・・?あれみたいに)
でも後になると残らないタイプの作品・・同感です。
でも映画化されますよね、きっと。
イブ発言に私は引きはしなかったんですけど、そのとことん前向きな突き進む発想には驚きました。自分なら絶対思いつかないなーって。
ラストはね~ベタでもハッピーエンドが好き。ちょっと寂しいラストでした。
イブ発言は、あちこちの方々の感想に、ほとんどの割合で、びっくりしたとか、ドン引きだった~って書かれていました
東野さんは、そういう反応を狙って書いたのかな?
がつがつは、太って漢字のつく青年でしたよね。ミルクまで食べていたのには、私は呆れるというよりも、笑っちゃいました。
ななさんも、最初の方で力尽きてる様な気がするんですね、私もなんですよ。
兄は肉食系の凄い前向き思考でしたね。頭も良いしガッツもある人で凄いな~!って思ったのですが、もし私が彼の恋人とかだったら、パワフル過ぎてついて行けないかもしれません。
それに、名前は忘れましたが、やたらガツガツ食べてる男には全くリアル感が感じられませんでした。ありえないです・・
私がこの世界にいたら…
多分、最初の方で力尽きているような気がします。
記憶がなくなっていたのは、ちょっと残念に思いました。