「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎

現在映画公開中の「フィッシュストーリー」がとても面白そう・・・それで原作を先に読んでしまいました。しかし後で解ったことには、伊坂さんの過去の作品に登場した脇役たちが登場する短編集だったんですね。　偶然「ラッシュライフ」と２冊同時に借りて来ていたので、すぐ後にラッシュ～を読んで、頭の中でリンクさせました

まずは「ラッシュライフ」
色々な人が一杯出て来て、最後につながるー！系のお話。よくまあこれだけ繋げたな～、と感心はするけど、別に感動も思う処もないお話でした。大変失礼ながら、あれこれリンクさせる事がメインで、他の物語部分はあんまり・・・なお話だったので、私個人的にはあまり好みではなかったかな・・・。３つ☆
黒澤さんのキャラは好きだけど、他の登場人物がいまひとつというか、イヤなヤツが多かったのよね。京子達のエピソードは特にそう思った。安易に殺人考え過ぎ～。　あと「犬」ですね　ほんと伊坂さんは犬とか猫とか動物が大好きなんだな・・・。このエッシャーの絵の中で、少し遠くから見ている人がいて、そういう風になりたいと・・って部分は、ほんとだー！！あの渦中にいなくて遠くから見てるだけの人や階段に座ってる人がいる！と初めて発見、私もそういう立場が良いな～

なんと、こちらも今年の６月に映画化されるんですね　　キャストは、泥棒黒澤に堺雅人、京子に寺島しのぶ、河原崎役に柄本佑、豊田役に板尾創路だそうです。そういえば「ゴールデン・スランバー」の映画のキャストも、主役の配達屋さんに、堺雅人さんなんだそうで～。そんな２つも出て良いんか？！　元彼女役には竹内さんだって・・なんかこの前も医療映画に共演してましたよね・・？

（あらすじ・内容）泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語

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「フィッシュストーリー」

「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」4つの短編４つ。
「ラッシュライフ」の河原崎のビルの１７階から自殺した親父が登場する「動物園のエンジン」、黒澤は２つのお話に登場。とある生け贄という儀式を行っていた村にやってくる「サクリファイス」と「ポテチ」、
「ポテチ」は、「ラッシュライフ」で万有引力の法則に自ら気づいた空き巣の今村と、同級生の野球選手とその母とDNAと・・と、ちょっと「重力ピエロ」っぽい部分のあるお話。

タイトル作品は思ったより短いお話でびっくり。元々の話が短いから、映画化するのは良いかも（長編を映画にすると失敗することが多いけど、短編を映画化する時は成功する確率が高い気がする）
読んだ感想は、なかなか面白かったけど、えっ？これだけ？？という気もした。
カッコイイ強い世界を救う男役は、山本未来君らしい。映画版をレンタルで見るのが凄く楽しみです。
そうそう、ラッシュライフに出て来た老夫婦も出て来てました。こちらも３つ☆
ゴールデンスランバー
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想　
「チルドレン」「重力ピエロ」感想