前作の「いけない」の第2弾です。
写真で、あっ!と驚く仕掛けがされていたり・・・という本です。
Ⅱも面白かったのですが・・・ 結構ダークですねえ・・・・。
★注意 以下完全ネタバレであらすじ書いています★
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
高校生の桃花は明神の滝に向かっていた。一年前に姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを偶然見つけた。失踪する直前の投稿から察すると、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事(母の病気を治して欲しい)をしに行ったと思われ、手がかりを求めて向かったら・・・・
これは時系列が立ち寄り場の男性の視点・語りが1年後で、桃花が既に亡くなった後、というのに全く気がつきませんでした。
大きな冷凍庫に入っていたのは、実の母(すごい昔の)と、桃花だったんですね。
尚、最終章で姉が別人に殺されており、全く想像もつかない場所に埋められているのが判明します。
写真に写っている雪人形は干支が一つ先の牛になっているのがミソでした(これは気がついた)
第二章「首なし男を助けてはいけない」
少年は二人の仲間を連れて引きこもりの伯父さんを訪ねる。
今夜親たちに内緒で行う肝試しで、タニユウを驚かせる為、伯父さんに協力してもらおうと思ったのだ。
伯父さんは自宅に奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りようと・・・
うわ・・・。この写真はキツ過ぎます。
伯父さんの・・が下がっている様子が・・。
伯父さんが子どもの頃川で流されたのを助けようとした父を振り払ってしまったために、父が亡くなった。それが伯父さんの大きな心の傷になって以来会話が出来なくなっちゃったんですね・・・。
少年が川で見たと思ったシーンについて、伯父さんに「殺しちゃったの?」と問うんだけど、伯父さんは昔の事件の事を問い詰められたと勘違いして自死してしまう。
この少年がとても優しい子なのよね。伯父さんに対しての気持ちとか。
彼、この伯父さんの死後ショックで言葉が出なくなっちゃうんだけど、第四章で解るけどお友達も彼の事配慮してくれて優しいんだよなあ。
でも助けを呼ぼうとして声が戻ったみたいで良かった・・・。
第三章「その映像を調べてはいけない」
年老いた容疑者は、息子の暴力に耐えかねて刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したと自白する。しかし、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事。
これは手が込んでるなあ・・・。容疑者の父はドライブレコーダーで足がつくであろう事を逆手に取ったのね。実は息子は自宅のコスモスの下に埋めてあります。
そして死んだ息子は両親が留守の間にSNSで知り合った第一話の姉と会って、拒否されたことで殺してしまい、死体を埋めていたのでした。
それに気がついた両親が、その死体をわざわざ運んで(近い将来見つけてもらう為に)山に埋めていたとは・・・。
最終章「祈りの声を繋いではいけない」
すべての謎がつながっていく。
年老いた夫がガンで亡くなった後、一人暮らしをしている妻。
まだ息子が殺したであろう女性のスマホを持っている。
そして、彼女の両親は行方不明になった後も、たまに電話していた。
年老いた妻が倒れて入院している先、そのタイミングで。そのスマホに電話が来る。
隈島さんはその「桃花」という名前を見て、きっと全ての事件を解決させたのではないだろうか。
いけないII 2022/9/22 道尾秀介
道尾秀介
いけない
写真で、あっ!と驚く仕掛けがされていたり・・・という本です。
Ⅱも面白かったのですが・・・ 結構ダークですねえ・・・・。
★注意 以下完全ネタバレであらすじ書いています★
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
高校生の桃花は明神の滝に向かっていた。一年前に姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを偶然見つけた。失踪する直前の投稿から察すると、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事(母の病気を治して欲しい)をしに行ったと思われ、手がかりを求めて向かったら・・・・
これは時系列が立ち寄り場の男性の視点・語りが1年後で、桃花が既に亡くなった後、というのに全く気がつきませんでした。
大きな冷凍庫に入っていたのは、実の母(すごい昔の)と、桃花だったんですね。
尚、最終章で姉が別人に殺されており、全く想像もつかない場所に埋められているのが判明します。
写真に写っている雪人形は干支が一つ先の牛になっているのがミソでした(これは気がついた)
第二章「首なし男を助けてはいけない」
少年は二人の仲間を連れて引きこもりの伯父さんを訪ねる。
今夜親たちに内緒で行う肝試しで、タニユウを驚かせる為、伯父さんに協力してもらおうと思ったのだ。
伯父さんは自宅に奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りようと・・・
うわ・・・。この写真はキツ過ぎます。
伯父さんの・・が下がっている様子が・・。
伯父さんが子どもの頃川で流されたのを助けようとした父を振り払ってしまったために、父が亡くなった。それが伯父さんの大きな心の傷になって以来会話が出来なくなっちゃったんですね・・・。
少年が川で見たと思ったシーンについて、伯父さんに「殺しちゃったの?」と問うんだけど、伯父さんは昔の事件の事を問い詰められたと勘違いして自死してしまう。
この少年がとても優しい子なのよね。伯父さんに対しての気持ちとか。
彼、この伯父さんの死後ショックで言葉が出なくなっちゃうんだけど、第四章で解るけどお友達も彼の事配慮してくれて優しいんだよなあ。
でも助けを呼ぼうとして声が戻ったみたいで良かった・・・。
第三章「その映像を調べてはいけない」
年老いた容疑者は、息子の暴力に耐えかねて刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したと自白する。しかし、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事。
これは手が込んでるなあ・・・。容疑者の父はドライブレコーダーで足がつくであろう事を逆手に取ったのね。実は息子は自宅のコスモスの下に埋めてあります。
そして死んだ息子は両親が留守の間にSNSで知り合った第一話の姉と会って、拒否されたことで殺してしまい、死体を埋めていたのでした。
それに気がついた両親が、その死体をわざわざ運んで(近い将来見つけてもらう為に)山に埋めていたとは・・・。
最終章「祈りの声を繋いではいけない」
すべての謎がつながっていく。
年老いた夫がガンで亡くなった後、一人暮らしをしている妻。
まだ息子が殺したであろう女性のスマホを持っている。
そして、彼女の両親は行方不明になった後も、たまに電話していた。
年老いた妻が倒れて入院している先、そのタイミングで。そのスマホに電話が来る。
隈島さんはその「桃花」という名前を見て、きっと全ての事件を解決させたのではないだろうか。
いけないII 2022/9/22 道尾秀介
道尾秀介
いけない
アホな私は、一回読んだだけじゃ写真の意味がわからない作品ばかりで、何度も本文読み返したりしました。
とても良くできてましたよね。さすがミッチー!って思いました(笑)。
こちらにもコメントありがとうございます
べるさんも丁度アップしたところだなんて、タイミング合っていて嬉しいなー。
そうそう、私も同じですよ。1回読んだだけじゃ解りません。
ネタバレサイトで、あーそうだったのか、って初めて解る事が多いんです。。。
今回は次の章の中で前の章のネタばらしがちょっとあったので、その点で読者への親切?はありましたね。
コスモスの写真に関しては、そんなにピンと来なかったかなー。
最後の写真でオチってのが良かったです。
3章目で、老夫婦のやりたいことがよく分からなくて???だったんだけど、最後に見事に回収されて気持ち良かったです。
いや・・・桃花の両親のことを思うと、気持ち良くないんだけどね^^;
ホラーとか苦手な私は、ハラハラしながら読みました。
あらすじとネタバレ、なるべく最近は書く様にしてるんだけど、それでも1,2年経つと読み返しても思い出せない事あって恐ろしいの・・・。
そうそう、桃花のご両親はお気の毒過ぎるよねー。姉妹2人ともいなくなっちゃうんだもの・・・。
私もホラーとか苦手なんですよ。
その割には道尾さんの小説は読んでるけど。
★評価悩んでつけられなかったけど、私も面白かったんだけど、これは3つ★半位かなあ・・・