久しぶりの伊坂さん。
分厚い本だけど、どうかなあ・・・と思ったものの最初の方で、面白い!って引き込まれて一気読み。
飛沫で対象者の翌日の一部が見えてしまう能力〈先行上映〉があるっていうのが、ありえない設定なのだけれど、違和感なく読み進められたし、物語にすっと入って行けました。
飛沫でっていうのはコロナからのアイディアかな?
最初の方は色々な事が凄く面白くてワクワクしました。
猫を虐待した関係者に制裁を加えるネコジゴハンターのロシアンブル&アメショーの2人は伊坂さんらしい!
2人の会話のかけあいが面白く、ロシアンブルの心配性な処が可愛かった。
とんかつ中までちゃんと火が通ってるか不安になるっていうの、私もそう。
メインのストーリーと、ロシアンブルとアメショーの部分と交互にお話が進むのもテンポが良くて中盤までは楽しく読んでいたのだけれど・・・
★以下ネタバレ★
被害者サークルの人達が最後に行った病院での爆破。生きる気力が無いからみんなで集団自殺。どうせ死ぬなら世の中に、人質を取った事件は起こすな!というのを知らしめたい!というのは、どうもピンと来なくて。
というか、こういう思考・展開が好きじゃなかった。
そしてグループ内での仲間割れ(考え方の差異で)。マイクに復讐をしたい面々が離脱。
被害者サークルの人達が次々と困難や悲劇にあって人生が嫌になるのも解るし気の毒だなーと思います。それが繰り返されるだけの人生なら絶望するのも解る。(「ニーチェ」難しくてよく解らなかった)でも、必ずしもそうなるわけじゃないですよね、あくまでも彼の思想だし・・・?と思ったりもしたんだけど・・・私がしっかり内容を把握できてないだけの可能性もあるな・・。
ただ、壇先生のかつて救えなかった(まるで家庭の事情に気がつかなかった)生徒のことを引きずっていて、なんとか役に立とうという気持ちは好感を持ったし、これを演じるのは堺雅人かなと思いながら読んでいました。
ロシアンブルとアメショーが登場する創作小説を書いている女学生の事とか、あと壇と同様にトイレ監禁される人とその息子とか、もうちょっと彼らの事やその後を読みたかった以上
ペッパーズ・ゴースト 2021/10/1 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎
クリスマスを探偵と
ネタバレ「アイネクライネナハトムジーク 」
「首折り男のための協奏曲」
死神の浮力
ガソリン生活
残り全部バケーション
仙台ぐらし
PK
「バイバイ、ブラックバード」
3652
「マリアビートル」それほどまでには・・・ 感想
「オー!ファーザー 」「砂漠」
SOSの猿
あるキング
「モダンタイムス」「週末のフール」
「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」
ゴールデンスランバー
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想
「チルドレン」「重力ピエロ」感想
分厚い本だけど、どうかなあ・・・と思ったものの最初の方で、面白い!って引き込まれて一気読み。
飛沫で対象者の翌日の一部が見えてしまう能力〈先行上映〉があるっていうのが、ありえない設定なのだけれど、違和感なく読み進められたし、物語にすっと入って行けました。
飛沫でっていうのはコロナからのアイディアかな?
最初の方は色々な事が凄く面白くてワクワクしました。
猫を虐待した関係者に制裁を加えるネコジゴハンターのロシアンブル&アメショーの2人は伊坂さんらしい!
2人の会話のかけあいが面白く、ロシアンブルの心配性な処が可愛かった。
とんかつ中までちゃんと火が通ってるか不安になるっていうの、私もそう。
メインのストーリーと、ロシアンブルとアメショーの部分と交互にお話が進むのもテンポが良くて中盤までは楽しく読んでいたのだけれど・・・
★以下ネタバレ★
被害者サークルの人達が最後に行った病院での爆破。生きる気力が無いからみんなで集団自殺。どうせ死ぬなら世の中に、人質を取った事件は起こすな!というのを知らしめたい!というのは、どうもピンと来なくて。
というか、こういう思考・展開が好きじゃなかった。
そしてグループ内での仲間割れ(考え方の差異で)。マイクに復讐をしたい面々が離脱。
被害者サークルの人達が次々と困難や悲劇にあって人生が嫌になるのも解るし気の毒だなーと思います。それが繰り返されるだけの人生なら絶望するのも解る。(「ニーチェ」難しくてよく解らなかった)でも、必ずしもそうなるわけじゃないですよね、あくまでも彼の思想だし・・・?と思ったりもしたんだけど・・・私がしっかり内容を把握できてないだけの可能性もあるな・・。
ただ、壇先生のかつて救えなかった(まるで家庭の事情に気がつかなかった)生徒のことを引きずっていて、なんとか役に立とうという気持ちは好感を持ったし、これを演じるのは堺雅人かなと思いながら読んでいました。
ロシアンブルとアメショーが登場する創作小説を書いている女学生の事とか、あと壇と同様にトイレ監禁される人とその息子とか、もうちょっと彼らの事やその後を読みたかった以上
ペッパーズ・ゴースト 2021/10/1 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎
クリスマスを探偵と
ネタバレ「アイネクライネナハトムジーク 」
「首折り男のための協奏曲」
死神の浮力
ガソリン生活
残り全部バケーション
仙台ぐらし
PK
「バイバイ、ブラックバード」
3652
「マリアビートル」それほどまでには・・・ 感想
「オー!ファーザー 」「砂漠」
SOSの猿
あるキング
「モダンタイムス」「週末のフール」
「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」
ゴールデンスランバー
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想
「チルドレン」「重力ピエロ」感想
伊坂作品は多分出ているものは全部読んでいると思います。
私は伊坂さんが書く男2人組が大好きなんですよね。
今回も明らかに怪しいけど強そうな2人が活躍してました。
全然関係のない登場人物たちが同じ場所に集まり伏線が回収されるところが好きです。
今の世相を上手く利用した作品だったと思います。
伊坂さんはこの作品を作中群像劇的な
実験作品として書かれたように感じました。
だからちょっと強引な力わざ的な部分も
多くあったように記憶しています。
それでもこのクオリティ、試作車でも全開で疾走する伊坂幸太郎のパワーに喝采です!!!
>私は伊坂さんが書く男2人組が大好きなんですよね。
>伏線が回収されるところが好きです。
私もです
本作も心配性のキャラの人が特に気に入りました。
ちゃんとその心配性が後にストーリーに役立っている?処とかもありましたね。
後半で伏線回収が色々あるので、長い物語の場合最初からじっくりちゃんと読まないといけないので少々緊張します。
確かに実験作品って感じはあったかもです。
伊坂さんならでは、って凄く感じる小説でした。
>試作車でも全開で疾走する伊坂幸太郎のパワー
これ、言えてます
それにしても伊坂さんの地元愛はずーっと変わらずですね。
仙台に住んでいる人が羨ましくなっちゃうなー。
↑のネタバレを読んでいて気付いた!私、この本のことあんまり覚えて無い(笑)
うーーーっすらとしか覚えてませんでした。
でも、堺雅人さんには激しく同意!ゴールデンスランバーの印象が強いのか?伊坂さんと堺さんって相性が良い気がします。
はは^^; 感想になってないですよね。ごめん!
&道尾さんの本。これ予約してるんだ~~~「ネタバレ」ってあったので、読むのを控えました。読んだらまた来ます!
いえいえ私もそういうこと、しょっちゅうです。
私も来年の今頃、うーっすらになっている予感。
私なんて数か月下書きに入れてた本の感想を書こうと思っても思い出せない事よくあって、恐ろしくなる今日この頃ですよ。
堺雅人さんに反応してもらって嬉しいなー。そうそう、ゴールデンスランバーの!まさにそれ!
あれは小説も映画も面白くて好きだったなー
道尾さんの「いけない2」
わぐまさんの感想、楽しみにしていまーす
私も、どうにも動機に納得がいかなかったです。
飛沫感染の部分は、コロナ禍を経験してしまうと、かなり抵抗ありました。
アメショーとロシアンブルのキャラクターは好きだったのですけどね。
べるさんの感想を読んで、同じだー!って凄く嬉しかったんです。
割とこの作品、絶賛されている方が多くて、マイナス意見を書くのは肩身が狭かったんです。
そうですよね、動機って重要だと思うので、そこに違和感感じてしまうと、取り残された感が・・・・。
私もあの2人のキャラは大好きでした
あ~、私もちょっと「サークルメンバーが起こした事件とそれに対する推測」に関しては、疑問を感じてしまいました。
ニーチェがわかれば、もうちょっと納得がいったのかしらと思いつつ、ニーチェを読む予定はないです(笑)。私のアタマでは理解出来る気が全然しないので・・・(^_^;)。
https://aosyo6.seesaa.net/article/498601079.htm
同じ部分に疑問を感じられたそうで、なんだか嬉しいです。
私も同じくニーチェが解れば何か違うのでは・・・?と思ったんですけども・・・。
この前、TVで「鴨とアヒル~」の映画がやっていて(私にとっては伊坂さん作品を読み始めた頃)、久しぶりに途中から見てたんですが、あれでも猫虐待するやつらを成敗する!みたいな部分があって、伊坂さんは相当それに腹立ってるんだろうなー